2008.06.02 01:55
ミカヅキX
『ザ・クリサリスマン』
「待てーい!」
俺の叫びに、眼下の戦闘員どもは動きを止めた。
冬の冷たい風が吹きすさぶ、波止場での一場面だ。
「とう!」
俺は、マフラーをたなびかせて宙に舞い、ベルトの横の変身ボタンを押す。
とたんに全身を、さなぎの外皮のようなキチン質のバイオアーマーが覆う。
俺の相棒、天才科学者少女、メロウ・ステップの最新作、その名もサナギ・アーマーだ。
ドスーン!!
地響きを立てて、俺は大地に降り立った。
受身も取らずに。
さすがはメロウの作品だ。
コンクリートにひびが入っても、俺は無傷だ。
しかし、あれだ。
いくらさなぎだからって、間接部分は曲がるようにして欲しかった。
「お前ら、その違法な積荷を置いて、さっさと家に帰れ!今なら見逃してやるぞ!」
やるだけのことはやっておこうと、俺は声を張り上げた。
どうやら、戦闘員たちのリーダーは切れ者のようだ。
やつらはしばしの沈黙と困惑の後、高速で作業を終え、その場を去っていった。
俺を残して。
「・・・おい、メロウ・・・」
「はいはーい。こちら天才美少女科学者のメロウちゃんでーす」
「このサナギ・アーマーって、どうやって脱ぐんだ?」
「えーと、春になったら、自然と脱げるよ」
「・・・春?」
「うん。さなぎだけに」
「・・・」
「しーかーもー、可愛らしいフリフリ衣装になってだよ。えっへん」
「・・・・・・」
「・・・どしたの?フリフリ嫌いだっけ?」
「・・・いいから早く回収に来い」
野良(--)
あぁ、こういう方向に走ったか。
しかしクリサリスって単語はカッコいいな。06/02 19:04
水上 える
作業を終えて去っていったってことは…任務失敗?06/04 01:34
モモと
ふりふり~ふりふり~
このまま脱げなくて悲しいことになるのを希望です06/05 00:19
最終更新:2009年10月04日 23:46