2008.06.03 00:19
ミカヅキX
「やきいも♥」
私の名は草薙つる子。
魔物退治を生業とする美少女である。
しかし、天才的美少女魔物ハンターと名高い私でも、偉大なる天には敵うべくもない。
例えば、この冷たい風。
露出の多い戦闘巫女服には天敵である。
こんな雪の降りそうな日は、潔くどてらを着こんでコタツにもぐりこむのだ。
はぁ~。
やっぱ、冬はコタツとみかんだね。
と、全力でオフモードを楽しんでいた時である。
がたがたと鳴る立て付けのわるい窓の向こうから、私を呼ぶ甲高い声が聞こえた!
私は瞬間的に高速移動モードになって、アパートから飛び出した。
美少女には不似合いなどてらを脱ぐ暇も惜しんで飛び出した甲斐あって、目指す相手を容易に見つけ出した。
「くくく」
思わず涎が、いや、笑みがこぼれる。
目の前の軽トラックから、香ばしい香りがたちのぼっているのだ。
私は、我を忘れて一歩足を踏み出そうとした瞬間、非常に重大な事を思い出した。
財布。
忘れた。
私は、呆然と、遠ざかるヤキイモ屋を見送るしかなかった。
「あれ、さなぎちゃん、さなぎちゃんじゃない?」
ふり帰ると、立派に輝くおでこが素晴らしい、同級生のみなとが立っていた。
「誰がさなぎちゃんだ!草薙様と呼べと言っておるだろうが!」
怒鳴りながらも、私の視線は、みなとのつるぺったんな胸に抱えられた紙袋に吸いつけられた。
私の視線に気付いたのか、みなとは大きな眼鏡の奥で、にっこりと微笑んだ。
「やきいも、食べる?」
みなとの笑みは、裏世界に生きる私には、あまりにも眩しかった。
「う…た、食べてやらんこともない。貴様が是非にと頼むならな」
私は、精一杯のプライドでそう言った。
「じゃあ~、みなとと一緒に、お芋たべてください」
ぺこりと下げたおでこもまた、眩しかった。
「おいしいね」
「うむ」
公園のベンチで食べるヤキイモは、とても美味であった。
家で一人で食べるよりも、美味しい気がするのは、気のせいか。
「うふふ」
「な、何がおかしい」
「別に~」
「ふん」
「ふふふ。ねえねえ、やっぱりみなとだけさなぎちゃんって呼んでもいい?」
「ば、ばか。何を言っておる。ダメにきまっている」
「みんなの前じゃ言わないから~」
「だ、だめじゃ」
「二人だけの時だけ。ね?」
「・・・ぜ、絶対だぞ」
「うん!」
私は、ヤキイモにかじりついた。
米※米※米※米※米※米※米※米※米※米※米※米※米※米※
変なの。
何でこんなの書いたんだろ。
野良(--)
不条理な設定は逆に考えるのが難しい。06/03 20:52
水上 える
いいなあ、こういうの( ̄∀ ̄)
なんでさなぎちゃんなんだろう…って、くさなぎのさなぎか。なるほど。06/04 02:01
モモと
さなぎちゃん、冗談きついぜ☆
なんだか言ってみたくなりました。ごめんなさいごめんなさい
おでこが気になる年頃です。06/05 00:18
最終更新:2009年10月05日 00:18