2008.05.03 18:00
モモと
「なあ、キミは角砂糖を食べたことがあるかい?」
そんな言葉を急に言われて、僕は眉を寄せた。
「角砂糖と言っても紅茶に入れるとか、そんなありきたりのことではないんだ。そのまま丸呑みするのさ」
突然始まった彼の演説に、僕ははあ、というよく分かっていないことを如実に表しているような返事を返す。というよりも、それしかできない。
「角砂糖の丸呑み……やったからどうというわけではないが、まあそれも一つの興味だ。あまり気にしないでくれたまえ」
結局僕は彼に何らかの答えを返すことさえしなかった。彼はその後他の話題を口にし、そして僕は胸に奇妙に残ったものを抱えたままそれを忘れてしまったのだ。
しかし、彼に何も言わなかったことを僕が後悔したのはほんの二日後のことだった。
「これは……自殺とみていいものやら、それとも事故か……」
ひげ面の刑事はうっとおしそうに自分の顎をかいている。そんなにひげが嫌なら剃ればいいのに。僕はただそう思った。
僕の目の前には、泡を吹いた彼の死体が転がっていた。僕が彼の部屋を訪ねたときには既にこうなったいた。けれど、僕が疑われることはないだろう。なぜならば彼の死因ははっきりしているのだから。
「盲目的に角砂糖を貪った……あげく、喉を詰まらせて死んだ。親御さんに言えたもんじゃねえ死に方だな……」
なぜ僕は、彼に何も言わなかったのだろうか。
*
なんか書いてて可哀そうな気分になって来ました。
主人公に気にするなとか言ってた本人が馬鹿を見る話でした。
ちなみに、角砂糖は喉にはもうないと思います。溶けました。……角砂糖が溶けるのはそんなに遅いものなのかはなはだ疑問ですが。
……微妙に文学的?
角砂糖が全面的に前に押し出されてしまった……次はひげ!
野良(--)
ミステリーの冒頭としてなら面白そうだな。
どんな展開になるのかは検討もつかないが。05/03 20:00
水上 える
角砂糖はおいしいんだぜ…
ああ、やってみたいな角砂糖自殺…05/03 20:32
モモと
パンダに埋もれて死ぬよりも情けない死に様なのかもしれない……
すくなくとも、パンダに埋もれても苦しくはないですからね!05/03 22:43
ミカヅキX
妙に後を引く読後感ですね。
何個?一体何個が致死量なんですか?05/05 01:41
モモと
のどに詰まるくらい! といっても私も貪ったことはないのでわかりません。
でもこれはこれで欝な展開を広げられそう…既に私の頭の中では広がっています(笑)05/06 10:31
水上 える
パンダに埋もれるのも窒息死なら変わりないくらい苦しいはずだ…
ふかふかしているところを一撃でどかんと頭を吹っ飛ばされるのがいい…ああ、いい…
角砂糖の大きさって決まってるんですか?1個でも詰まれば死ぬような…05/10 02:33
モモと
角砂糖って意外と早く溶けるんですよ。噛めば。←試し済み
これは飲み込んだ設定ですから…ううん、5,6個は食べているはず。05/10 21:43
最終更新:2009年10月23日 02:27