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感想:野良→幽水晶さん

2006.02.27 06:22

野良(--)

1.ストーリーは分かりましたか。
 人を喰わずにはいられない心を残した存在の苦悩、というところですな。率直に言ってベタなテーマではありますが、それだけに話の幅というか展開は多種多様に作れそうです。

2.キャラクターについて、どう思いましたか。好きなキャラクター、嫌いなキャラクター、人物構成、性格など、何でもどうぞ。
 ステレオタイプというか、わかりやすい性格の組み合わせな四人だと思いました。それぞれの役割に必要な性格がデフォルメされているという。それ以上の特徴が特に感じられない、という印象もあります。話の展開上止むを得ないのかもしれませんが。

3.文章的に不自然なところ、読みにくかったところはありましたか。
 全体的に、基本が三人称であるのに、表現的に一人称になっている所が多々あり、どの視点からの描写なのかはっきりしない箇所があります。例えば―2―の「茅は蝋燭をかざして聖の顔を見つめた。」以降の文。こう書かれると以降は茅から見た聖の描写が続くべきだと思うのですが、書かれているのは茅の容姿についてで、一瞬聖が女なのかと思いました。
 情景の説明が足りないとも感じました。それぞれのシーンにおいて、どのような場所かをイメージできないというか。部分部分ではちゃんと書いてありますが、そうでない場所はまったく触れていなかったり。背景が必要なところでいきなり描写されるので、そこまでで思っていた背景イメージとの違いに違和感を感じました。

4.未来の世界の設定についてどう思いましたか。
 だいぶ大雑把ですね。正直なところ、話のテーマを優先するならウイルスだの世界戦争だのという設定は不要だとすら感じました。余計なことに説明を費やすより、心理状況の説明をより入念に行った方が訴えるものが明確になるだろうと。

5.その他、どこかおかしいところがありましたらご指摘ください。
 細かく見るといくつかありますが、大雑把に疑問点がいくつか。

  • 最初のシーンで、アスカという少女があまりにも無防備すぎませんか? 存在に怯え、そのために地下にまでこもっているというのに、見えにくいにしても、あるいはよく確認できないからこそ、初見の人物に対しては強い警戒心を抱くと普通は思いますが。展開的に最初に捕食のシーンをもってくるのはわかりますが、それにより不自然さを感じさせては世界観自体が嘘臭く感じてしまいます。

  • 茅の言葉によれば、ツェラ、つまり彼女自身が最初の存在だということだと思うのですが、その割りに発症(?)した途端、自分が人を喰う存在だと認識している感じがします。そうでないと、髪や瞳の色が変わったぐらいで自分を化物扱いすることはないと思うのですが。
 仮にすでに別の例があったのだとすると、彼女に対する周囲の警戒が足りなさ過ぎでしょう。戦争状況の説明からして、それは勝敗を決したほどのウイルスで、それに感染している対象ならば、最優先で対処しなければならない存在であるはずですし。
 こういった本筋から関係のない箇所を考える必要をなくすためにも、現象の発生原因設定は表に出さない方がよいと思います。

  • 元家族の聖に対する態度で、ウイルスによる外見変化の度合いがイマイチわからなくなりました。牙が生えて髪と瞳の色が変わるぐらいで、妹と母親が認識できなくなるぐらい変わるものかなぁ、と。


 今後を少年漫画的に展開できそうな予感はありますね。同種族の敵だとか、アンチウイルスを使うハンターだとか。


p.s.
 タイトルを~夜の一族~とするなら、英訳は「Night Clan」になりそうです。kinderdに一族という意味があるのか知らないのですが。
 それに話全体を見ると、別に朝日の下では生きていられないというわけでもなさそうだ。なぜ夜の一族なんでしょう?

p.s.2
 自分でレスの存在をいっときながら忘れてた(苦笑)


最終更新:2009年12月13日 01:32
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