2006.02.28 16:44
abendrot
早くに私の作品に感想をいただいていたのに、遅くなってしまって申し訳ありません。
まず、全体を通してですが、内容は好きです。テーマのある作品が好みなので。後、綺麗事だけじゃない世界を描かれているのも私好み(笑
欲を言うなら、もっと感情や情景を細かく描いてほしかったなぁ、と思いました。この話の世界にドップリはまれる様な、読者が巻き込まれるような書き方^^;
1
話の内容で、分からないと思った箇所はありません。ただ、はじめの方で既にオチが見えるような気がしました。
起承転結の「転」がもう少しはっきり描かれる方が、メリハリが出るのではないかなと思いました。
話の流れでは特に問題はないのかもしれませんが、いろいろと矛盾とか説明不足とかは感じました。
「西暦を数えなくなってから百年くらい経った頃」という言い回しが何度か出てきましたが、正直、きっちりと「百年くらい経った」と西暦を数えてませんか? 「-2-」では、「西暦が終わる十年前」とはっきりといつ西暦が終わったのかが把握されているような言い回しもありますし、この表現だと結局西暦って続いてますよね。
それに関係してですが、西暦を数えなくなった頃(百年前)に戦争があったんですよね? その時期と人間が地下暮らしになった時期ってどれくらいの時間差があるんですか?
地上の食べ物漁ってますけど、どれくらい前から本格的に地下暮らしになったのかが分からないから、まるで百年前の食べ物を探しているように見えました。
(で、流石にそれは腐ってるだろう、とかも思いました(阿呆 )
何で、地下の世界を作る計画が始まったのでしょうか? 地上に住めない理由ってなんだったんでしょう? ウイルスの存在? 戦争する人間はそんなことも考えずに生物兵器をバンバン使いまくった? でも戦争前から地下世界を作る構想はあったんですよね?
戦争の話で、日本対世界は「互角だと言われていた」とありますが、全世界を相手にしていたのなら、「互角」だと言っていたのはきっと日本人だけだと思います。
そもそも、どうして日本が世界と戦争する必要があったのかもよく分かりませんでした。こんな資源のないちっちゃい国が「世界と互角」だとは、どうも納得がいかなかったです。
多分、アメリカ対全世界なら、それもありかなぁと思えたのでしょうけど、日本は無理じゃないかなぁって思います。(根性の面も含めて○| ̄|_)
黒髪=日本人という感覚があって、世界中で髪染め流行してますよね。でも、黒髪=日本人というイメージはあるでしょうか? 現在、世界人口のほとんどが黒髪ですよね。
多分、黒人と黄色人種は黒です。それだけで世界の八割くらいは占めるし、ヨーロッパでも、金髪は珍しい方だと思います。真っ黒とは行かなくても、ほんの少し赤いだけとか。
多分、西欧の一部の国を除けば、ほぼ全世界の人間は黒髪です。
意外と多いものですよ、黒い髪の毛は。
ツェラとチエリは女同士ですよね? 一緒に生きよう、とか、逃げようとか言ってますけど、やっぱり恋人同士なんですか?
純粋に気になりました^^;
ツェラって、散々外を見たいとかいいながら、病室に窓がありますよね。外見えてるのでは?
この辺りの描写や事情の説明があいまいなので、ツェラの置かれている状況や時間、場所などが曖昧なままでした。
2
聖の性格がイマイチよく分からなかったです。
特に最後のシーン、人を食べることを認める箇所で、今まで散々嫌がっていたのに何でたったあれだけのことで食べる決意をしたのか、納得が出来ませんでした。
他のキャラも、ストーリーが先にあって、その話を進めていく上で必要な性格を持ったキャラがいる、というイメージを受けました。
なので、各所での感情の変化(怒ったりとか)に、現実味が薄れているように思います。
私もキャラ作りが下手なので現実味のない動きをするキャラを作ってしまいがちなのですが、文章を書く上で時々、「もし自分がこのキャラのような境遇だったら、どういう行動にでるか」ということを考えてみるといいかもしれません。
やりすぎると、登場人物の性格が全部同系列(作者の性格)になってしまう恐れもあるのですけど(笑
3
作品が完成してから、一ヶ月位してから読み直してみると分かるのですが、変わった日本語の使い方をしている箇所が結構目に付きました。
(あくまで私が変わってるなと感じただけで、決して日本語が間違っている訳ではないと思います)
あと、ちっちゃい矛盾とか疑問とかも感じました。
-全体を通して-
基本的に、三点リーダは文章の後、もしくは真ん中に使うものじゃないかなと思います。文章の頭に使うのはどちらかと言うと、中線の方がしっくりきませんか?(私だけ?)
あと、三点リーダは文の省略とかに使うものだと感じていましたので、文章で何の省略もない箇所に三点リーダ使うのも引っかかりました。
- 「?」「!」の後は、スペースを開ける方がいいと思います。一応、そういう決まりらしいので。
-0-
- 「どんよりと曇った空の下」から始まる段落、始めの一文で「人々は毎日のように食料探しに精を出していた」とありますが、その後の文章では少女(アスカ)がその人々の中から出てくる情景の描写になっていますよね。
始めの文章では、情景描写というよりも、時代の説明のように感じたので、そのあと急にアスカが「群れから離れ」と書かれると、違和感を感じました。
- アスカの悲鳴で、「ア」ちょっと多くないですか?(ここ以外でも何箇所かありましたが)五個ぐらいでも十分かなーと。(個人の感覚によるものですけど)
-1-
- はじめの文章で、「果てしないと思えるくらい長い荒野」の文章が引っかかりました。「果てしないと思える」は、何となくですけど、語呂悪くないですか?(それこそ個人的な意見ですけど)
それと、荒野を「長い」とは言わないような気がします。
- 「気の弱そうな優しげな顔をし、」の段落で、最後の一文だけ動作主が茅なので、そこは改行した方が分かりやすいかなと思いました。
-2-
- 「聖は足を止めた。」からはじまる段落の真ん中くらい、「はっきりと鮮明に見えた」は重ね言葉ですよね。
- *からはじまる昔の話、内容は三人称ですが、実質一人称のように話が進んでいますよね。なのに、途中幾度か一人称の主である「ツェラ」では分からない筈のことが普通に書かれているのは戸惑いました。
たとえば、「自分の部屋が面会謝絶に『されていた』」こと、高熱で体もろくに動かないのに日々が過ぎるとか、夏が過ぎたとか、時間の感覚だけやけにはっきりしていることとか。それに、自分がどうなったのかもしらなかったようなのに、なぜか「実験体」だと知っていたり、二度と元に戻れないと知っていたり。
- ツェラが気にしている、髪の色、目の色、犬歯についてですが、なぜそこが重要なのかがわかりませんでした。
髪は染めればいいとか、コンタクトつければいいとか、チエリが慰めていますが、そこは別に重要じゃないような気がしました。
- 警戒装置の説明で、「現在の防犯装置」とありますが、「現在」とはいつのことを示しているのかがわかりません。聖とか茅の生きている時代でしょうか? それとも読者がこの作品を読んでいる今(2006年?)をさしているのでしょうか?
後者であるのなら、この表現は避けた方がいいように思います。読んでいる人が、折角この話の中に入り込めているのに、急に話の外に追い出されたような気分になると思うので。
- ツェラのいた場所って、何かの実験施設ですか? 病院ですか?
もし病院なら、各部屋に警戒装置なんて厳しいものをつけることがあるでしょうか? 逆に、実験施設なら、誰とも遭わずに抜け出せるのは不自然だと思います。
- 「鼻歌を歌うように倒れた少女を見下ろし、」ですが、句読点を打たないと、「鼻歌を歌うように」倒れた少女なのか、「鼻歌を歌うように」見下ろしたのか、わからないです。
どちらにせよ、「鼻歌を歌うように」という比喩はどういう雰囲気を言いたいのかよく分からないです。
同じように、「子供が泣くときの理由を叫ぶように」という表現がありますが、これも、どういう情景なのかあまりよく分からなかったです。
- チエリが食べられた後の箇所で、「骨までしゃぶられて」とありますが、しゃぶるだけでは、骨は残りますよね。
- 2の一番最後の箇所、「嘘を隠すように笑いあいながら。」、この状況で、例え嘘を隠すためだとしても「笑う」でしょうか?
-3-
- 「自分が始めて経験したあの感覚は、」の「あの感覚」がどの感覚を言っているのか分からないです。
- ミイちゃんの台詞に、「スガタ」とありますが、年端も行かない子供が使う言葉にしては大人びているように思えました。
- 五感が鋭いはずの聖が、「複数の不審な視線に気づかなかった」のはどうしてでしょうか?
- 「おまえ、あんな子供のところに行って、何をしているんだ?」から、暫く会話だけが続いていますが、情景がどうなっているのかよく分からないです。
地の文も、ある程度必要ではないでしょうか?
- 「聖が逃げ出すことは既に予想の範疇にあった」とありますが、だったら、逃げ出す前に捕まえることもできるのではないですか?
-4-
- 聖は弱ってるのに足が速いのはなぜですか?
- ミイママの台詞が変なような気がしました。ミイに「食べられないうちに早く来なさい!」。普通、目の前で娘が襲われそうになっている(と思った)なら、そう言うでしょうか?
「ミイだけは誰にも食べさせてやらないって!」。他の人間ならミイの母親の力で「食べさせてあげる」と言っているように聞こえます。
- 竜が撃たれた後の聖の台詞、「どうして、僕の前に……」ですが、聖の前に竜がいることを疑問に思うのは変じゃないですか? 「どうして、庇ったのか」と言う方が普通かなと思います。
- 母が、なぜ「最新型の拳銃」なんて持っているんでしょう?
- 最後、聖たち感染者(?)が増えていく理由を説明する理由はあるでしょうか? 特に内容とは関係ないような気もするのですが。
単純な疑問点が多くてスミマセン。私の読み込み不足な所もあるとは思います。
つらつらと思ったことを素直に書いただけなので、本当に馬鹿な疑問とか指摘とかがあったら、スルーしてやってください。
ただ、幽水晶さんの作品を読んで、こういうことを思う人間もいるということは分かってやってくださいーー;
4
未来である必要性をあまり感じませんでした。多分、小道具が現在でも通じるものだからだと思います。
たとえば、第五次くらいの世界大戦ですよね? 空襲なんて古臭いことするでしょうか?
なんかもう、スイッチ一つで地球の裏側の国がスコンとなくなるような、SFチック(?)な戦争をしてるようなイメージがあります。
空襲という表現では、そうたいして未来の戦争というイメージは湧かなかったです。
それに、蝋燭が出てきますが、蝋燭は古いというイメージに結びつくような気がします。
そういったことから、この話は近未来、もしくは現在よりほんの少しだけ先の話、という感じがします。
5
3で散々書かせていただきました。素人がでかい口叩いているだけなんですけど○| ̄|_
後、あえて言うなら、Naight Kindred~夜の一族~ですが、副題(~夜の一族~)って英語の直訳ですよね。英語か日本語か、どちらか一方で良いのではないでしょうか? わざわざ訳さなくても。
逆に、英語だけで意味が通じないと嫌、というのであれば、誰でも知っているような単語を使うとか。
題は、作品の顔ですし、ぱっと見てすぐに理解されるようなものの方が得な気がします。
ちなみに、全くの余談ですが、Kindredは、英語の古語(?)っぽいイメージでの「一族」、もしくは「血族」「起源などが同類のもの」を指して、Clanは「氏族」、特にスコットランド地方の言葉らしいです。
私も詳しい使い分けのしかたは分かりませんけど。
最後に、感想長くてスミマセン。
最終更新:2009年12月13日 01:33