植付株数・植付本数・箱数/疎植栽培

植付株数

植付株数とは、田植えの際1坪(3.3平方メートル)あたりに植える株数のこと。

条間(田植えの際の苗の列と列の間)は田植え機の使用で30cm(一部の機械では33cm)と決まっているので、植付株数を調整する場合は、株間(苗の列の前後の間隔)で調整する。
50株(21cm間隔)~60株(18cm間隔)程度が一般的だが、近年では37株植え(30cm間隔)の疎植栽培技術などもある。

なお、田植え機の植付株数はタイヤのスリップ率(田んぼの泥を走るため多少タイヤがスリップすること)を考慮に入れてあり、実際にスリップするため田んぼの条件によっては設定通りの植付株数とならないことがある。

植付本数(かき取り量)

植付本数とは、1株に植える苗の本数。栽培方法により異なるが、一般的には3~4本程度と言われる。

田植え機の場合は一般的に植付部(苗を植える装置)での苗の縦送り(苗を1回の植付で縦方向にどれだけ取るか)と横送り((苗を1回の植付で横方向にどれだけ取るか)を組み合わせてかき取り量=植付本数を調整する。

但し、植える苗の本数を指定するわけではないので、播種時の種の量により当然異なる。また、苗の成長具合や苗床の水分量などにより同じ設定でも植付本数は異なってくるため、注意する必要がある。

箱数

田植え時の箱数は10aあたり何枚の苗箱を使っているかということ。

当地(北東北)では一般的に25~30枚程度(稚苗の場合は20枚前後)。


疎植栽培

通常は1坪あたり50~60株植えだが、近年はコストを下げるために、疎植栽培技術の普及も進んでいる。

疎植栽培では株間を30cm程度にする37株植えなどがあるが、育苗の手間やコスト(苗を買う場合は苗のコスト)が削減できる。

疎植栽培にした場合の収量は、面積あたりの茎数・穂数は少なくなりますが、しっかりとした根・茎により、一穂あたりの籾数は増えることで、一般栽培と比べて収量が落ちることはないと言われています。

最終更新:2014年03月14日 08:00