<概略>
“ナーメン・ローゼ”―――よく適当なサイトで広告を出しているような、ありふれたVRMMORPG。
取り立てて目立つところもないそんな開発中のゲーム募集していたβテスターに応募したPL達は、気が付けばまるで別世界にいるかのような状況を味わっていた。
生きているかのような、いるはずのない人々と関わる中、彼ら、彼女らが辿る運命とは――?
さあ――汝、魂を賭して魔と対峙せよ。(ナーメン・ローゼパッケージ文面より引用)
<ハンドアウト>
PC1:キール コネクション:PC2
貴方はとあるゲームのβテスターとしてログインすべく、自室のでヘットギアをかぶっていた。勝手に自分の名前を使って弟たちが募集に応募していたのだ。叱って取り上げたはいいものの、「せっかく当選したのにやらないなんてもったいない」と、せめて自分がプレイしてくれるようにきょうだい達はお願いしてきた。
…仕方ない。
まさかこんなSFみたいな最新機器のゲームをする羽目になるだなんて。そう思いながらファンタジーな世界で目覚めた貴方はふとすぐ傍にいたキャラクターに既視感を感じた。具体的には、知り合いがメイキングしたと言っていた見た目そのままのような、いやでもまさか…?
おそるおそる、貴方は彼女に声をかけることにした。
PC2:コバルト コネクション:ロージー
貴方は念願のロリショ…ごほん。愛らしいPCやNPCたちで溢れるとある最新ファンタジー系VRMMORPGのβテスターに見事当選した。悩みに悩んでメイキングしたキャラクターをあっちこっちに見せたりしつつ、至福のうちに迎えたログイン開始の時間。時計が動いたと同時にログインボタンを押した貴方の意識は闇に包まれた。
目覚めると、目の前には犬耳の生えた少年。彼と話しながら貴方が自分の現状把握に努めていると、ふと貴方の耳に幼い少女の声が届いたのだ。
PC3:氷菓 コネクション:シルフェリア・リーイン
貴方が幸運に恵まれ、今の生活圏を確保してはや数日。何故あなたがここにいるのか、どうやったら戻れるのか、未だになにひとつ明らかになっていないが、ここで立ち止まるわけにはいかない。少しでもこの世界について知るために、今貴方が頼りにしている敬虔な学徒である少女、シルフェリアの紹介状を持って、今日も貴方はログレス大学の図書館へと足を運ぶ――ところで、門のところに、なんだか立ち往生している人達がいる。訝しげに視線を送った貴方は、そのうちの二人が、貴方と同じ腕輪を身に着けていることに気が付いたのだ。
PC4:ブレイブ・クルエール コネクション:かみさま?
貴方はもともとはクラン=ベルで拳闘士として戦いに明け暮れる日々を送っていた。今は違う。自由の身だ。貴方につけられていた鎖を解き放ち、解放してくれた恩人の言葉は常にあなたのなかでぐるぐるとまわっている。
「これと同じ腕輪をつけている人を助けてあげてほしい。」
助けてくれたかみさまの言葉のままに、貴方はその腕輪を持つ人を探す旅に出た。
そして今。たまたま一夜の宿を貸してくれた少女の家で、貴方はその腕輪を持つ人をようやく見つけたのだ!
最終更新:2014年05月15日 01:47