「ただいまー」

見滝原にあるとあるアパートメントの一室に家主である青年の声が響く。
本来なら彼は帰宅したからといって挨拶をする必要などない。一人暮らしだからだ。
では何故か……今は同居人がいるからだ。


「おかえりなさい、マスター」


居間の方から金髪の少女が行儀よく歩いてきて青年を出迎えた。
誰が見ても十五には満たぬであろう幼さを色濃く残す顔立ち、日本人離れした容貌は家主の青年とは似ても似つかない。
見る者が見れば事件性を疑われるような取り合わせではあった。

青年もそう見られかねないことは理解しており、少女とまともに外を出歩けずにいた。
正確には少女が現世に実体化した状態では共に外を歩けない……という話なのだが。

聖杯戦争。万能の願望器を巡るマスターとサーヴァントによる戦争。
記憶を取り戻し状況を理解した青年が召喚した……正確には突然現れた少女が彼に配されたサーヴァントだった。


「おう、飯にするか。帰りにちっと百貨店に寄って美味いもん買ってきたんだよ」
「ありがとう、マスター!……でも、あまり無理はしないで。
今の私はサーヴァントで……本質的には食事の必要ない身体だから」


青年がここ数日接した少女はこのように、他者への気遣いを第一にする心優しい良い子としか言いようがなかった。
見た目からして食べたい盛りであるだろうに真っ先にするのが食費の心配ときたものだ。


「お前なあ、大の男に子供の目の前で一人だけ飯食えってか?ふざけんな。
良いから一緒に食うぞ。さっさと皿出せ」
「………ええ。本当に、いつもありがとうマスター」


だからこうして遠慮がちな彼女を引っ張ってやらなければならない。
もう少し器用に接してやれたら良いのだが生憎そこまで細やかな神経も豊富な語彙力も青年は持ち合わせていなかった。
それでも少女は聡明なようで、不器用な青年の意図を的確に汲み取ってくれる。
……ある意味こちらの方が助けられているのかもしれない。


(そういや美空も見た目はともかく精神的にはこいつとあんまり変わんねえのか)


元いた世界で今頃心配しているであろう仲間を思い出す。
あいつもあいつで普段から俺や戦兎に気を遣ってたなあ、などと益体もないことを考える。
そうして、自分が如何に仲間に助けられてきたかを改めて実感する。
皆がいれば、という弱音を寸でのところで押しとどめて買ってきた料理を皿に載せた。


「まあ!これはローストチキンにポテトフライ?すごいご馳走だわ!」
「いやわりとどこでも普通に売ってるやつだし。って文化とか習慣とか全然違えのか」
「ご、ごめんなさい。はしゃいでしまって……聖杯からこの時代の知識は与えられているのだけど、実感するのとでは全然違ってて」
「別に怒ってるわけじゃねえよ。ほれちゃんと袖捲ってから食えよ、タレついても知らねえぞー?」


少女は所謂キリスト教の信徒であるらしく、いつも食事の前などに行う祈りを欠かさない。
そのせいで特に宗教に興味のない青年もつい釣られて見様見真似で祈りの動作らしきことを行うのがここ最近の習慣になっていた。
どうして、こんな大人しい善良な娘がサーヴァントなどというものをやっているのだろうか。








食事を終え、二人とも一息ついた。
テレビをつけようとリモコンに手を伸ばす。テーブルの対面に座る少女は気軽に外の世界を見ることができるテレビに興味津々だったから。


「マスター。お話、して下さらない?」


リモコンを手に取った青年を少女が止めた。
やや思いつめているような、言いたくないが言うべきことがあるような、そんな顔をしていた。
青年は「何の話だよ?」と返した。予想される答えに薄々と気づいていながら。


「…聖杯戦争のこと」


まあそう来るだろうな。……と思いながら青年、万丈龍我は少女の声に応えるようにいくらか姿勢を正した。
出来ることならこの少女を聖杯戦争なんてものに巻き込みたくはなかった。それがどれほど無理のある願望だとしても。


「あなたが私を気遣ってくれているのはわかるの。本当に感謝しているわ。
でももうすぐ本格的に聖杯戦争が始まるから、私を置いて外を出歩くのはやめてほしいの。
……サーヴァントにマスターだとバレてしまえばきっとひとたまりもない」


サーヴァントである少女から見て、万丈龍我は間違いなく良い人に分類できるマスターだった。
粗野ではあるが粗暴ではなく、不器用だが確かな優しさを感じさせる。
きっとこの数日自分一人で聖杯戦争を解決しようとしていたのだろう。実際いつも難しい顔をしていた。
断言できるが彼は己の欲望のために聖杯を手中に収めんとする人間ではない。


「別に俺は良いんだよ。元いた世界じゃ戦争やってたし、スカイウォールのない世界に飛ばされるのだって初めてじゃねえ。
けどマスターが全員俺みたいに戦えるってわけでもねえんだろ?戦いたくもないやつらを勝手に集めて殺し合えとかふざけんなよ。
…お前のことだってそうだ。前にお前の名前聞いてから本屋とかで調べてみたんだよ。アビゲイル・ウィリアムズについて」


エクストラクラス、フォーリナー。真名、アビゲイル・ウィリアムズ。
それが万丈に宛がわれたサーヴァントの正体だ。
どう見ても十五歳よりは下であろう彼女が如何なる英雄だったのか気になったのでこっそりと調べていたのだ。
そして史実のアビゲイルについて多少なりとも知った時、彼女をサーヴァントとして送り込んだ存在に対して怒りがこみ上げてきた。



「魔女裁判がどうとかってのは俺にはさっぱりわからねえし突っ込んで聞こうとも思わねえよ。
俺にわかってるのはお前が昔セイレムってとこに住んでて、そこで妙な事件があったってことだけだ。
…お前、戦いをやってきたわけでもなけりゃ得意なわけでもないんだろ?」
「……確かに戦いは怖いわ。でも私にはあなたを守れるぐらいの力はある」
「かもな」


意外な肯定をされ、アビゲイルが驚きで目を丸くする。
もっともある意味で当然の返答ではある。契約者である万丈はアビゲイルのステータスを正しく把握している。
全ての能力値がアベレージ以上と控え目に言っても当たりの部類に入るであろうし、万丈自身アビゲイルの妙に高いステータスに納得できる根拠があった。


「俺の仲間に美空ってやつがいてさ、そいつには火星の王妃様が取り憑いてるんだよ。
美空自身は戦えねえけどその王妃様がまた強えの何の。スカイウォールを動かしちまうんだもんなあ、今考えてもありゃ反則だわ。
けど、そのせいで美空が無茶して戦いに割り込んできて危うく死なせちまうとこだった。
お前もサーヴァントなんてもんになってるぐらいだから何かとんでもねえ力を持ってるんだろうけど、だからって戦いたくもないやつを戦わせる理由にはならねえだろ」


断言できるがアビゲイルは戦いを望んでいない。あるいは恐怖している。
そうでなければもうとっくの昔に万丈に聖杯戦争に積極的になるよう催促しているはずだからだ。

故に万丈は一つの決意を固めていた。
マスターであれサーヴァントであれ、戦いを望まない者に戦いを強いる者の思い通りには絶対にならない。
戦争なんてものは戦いに乗った者だけで戦って終わらせれば良い。
……無茶ではあるのだろう。無謀ですらあるかもしれない。だが今は自分以外にやれる者はいない。


「ってか、どっちみちお前の出番は来ねえよ。
俺のクローズマグマはマジ最強だから、どんなサーヴァントでもぶっ飛ばしちまうからよ」
「マスター……」
「悪いな、この戦争を終わらせるヒーローは俺だ」









「悪いな、この戦争を終わらせるヒーローは俺だ」


マスター、万丈龍我はアビゲイルを人間として扱い、守ろうとしている。
それがどれほど無謀なことか、本人も薄々とは気づいているにも関わらず。
サーヴァントとしては彼の無謀を止めなければならない。
単純な自惚れではなく、真心から生じる行動であればなおのことだ。

けれど。嗚呼、けれど。


(私は悪い子ね)


彼の優しさに甘えたいと思ってしまう自分がいる。
だって彼を止めるということはアビゲイル自身が戦うということだ。
戦いは、怖い。けれどそれ以上に怖いのは戦うためにセイレムの魔女としての姿を見せることだ。
本格的な対サーヴァント戦闘をするには霊基解放を行う必要がある。……邪神の力を解放しなければならない。
如何に契約者と言えどあれを見せれば心を壊してしまうかもしれない。
仮に、自分を救ってくれたカルデアのマスターのように耐えられたとしても、拒絶されるかもしれない。
こんなことではサーヴァント失格もいいところだ。


「…あー、ところでさ。前から聞こうと思ってたんだけど、お前のこと何て呼んだら良い?
いつまでもお前呼びってわけにはいかねえし、フォーリナーって呼び方も何つうかしっくりこねえし、かといって名前を直に呼ぶのもまずいんだろ?」
「え?……え、ええ」


惚けている間に話しかけられていた。これはいけない。


(もう少し、もう少しだけこのまま)


きっと現実逃避なのだろう。
それでも、もう少しだけ今のままでいたい。この瞬間を大切にしたい。
いつか戦う時が来るとしても。マスターに魔女を見せる時が訪れるとしても。


「……なら、アビーと呼んでくださいな。マスター」




遠からず、この凪いだ日々が崩れ落ちるのだとしても。


【クラス】
フォーリナー

【真名】
アビゲイル・ウィリアムズ@Fate/Grand Order

【属性】
混沌・悪

【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A

【クラススキル】
領域外の生命:EX
地球の理では測ることのできない生命体。
高位の千里眼を持つ者でもその姿を捉えることはできない。

狂気:B
人を容易く狂わせる彼女自身もまた胸の内に狂気を宿す。

【保有スキル】
信仰の祈り:C
清貧と日々の祈りを重んじる清教徒の信条。

正気喪失:B
少女に宿る邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいともたやすく崩壊させる。
第一霊基の姿では十分な効果を発揮せず、マスターのステータス透視能力でも視認されない。

魔女裁判:A
本人が意図することなく猜忌の衝動を引き寄せ、不幸の連鎖を巻き起こす、純真さゆえの脅威。
第一霊基の姿では十分な効果を発揮せず、マスターのステータス透視能力でも視認されない。

神性:B
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。異端の神であるヨグ=ソトースに関わる「銀の鍵」そのものとなった彼女は高い神性を持つ。

【宝具】
『光殻湛えし虚樹(クリフォー・ライゾォム)』
ランク:EX 種別:対人宝具(対界宝具) レンジ:??? 最大捕捉:???
人類とは相容れない異質な世界に通じる“門”を開き、対象の精神・肉体に深刻なひずみを生じさせる、邪悪の樹クリフォトより生い添う地下茎。
効果対象は“鍵”となるアビゲイル個人の認識に束縛される。それゆえの対人宝具。
本来ならば対界宝具とでもいうべき、際限のない性質を有している。
第一霊基の姿においては眩い光を放つ鍵穴に相手を吸いこみ、何処へと誘って消し去る。
しかし邪神の力を解放した第二霊基以降の姿となるとその本性を現し、無数の冒涜的な触腕によって対象を次元の闇に引きずり込み、外宇宙へと放逐する。
命中判定の発生と同時に対象にかかっている一時的な強化効果を全て解除する。

【Weapon】
銀の鍵、人形、触腕、蝶
アビゲイルが通常攻撃で用いる攻撃手段。
場合によっては額からビームを放つこともある。

【人物背景】
17世紀末。
清教徒の開拓村セイレムで起きた「魔女裁判事件」。
最初に悪魔憑きの兆候を示した一人が少女アビゲイル・ウィリアムズだった。
悪魔憑きの異常な症状は他の少女たちにも伝播し、およそ一年に渡って多くの村人が告発された。
その結果200名もの逮捕者、うち19名もの絞首刑、
2名の獄死、1名の拷問死という惨劇を招いた。
少女たちの真意やその引き金となった要因など、いまだに多くの謎が残されている。
清教徒の信徒としてのアビゲイルは、神を敬い、感謝の祈りを欠かさぬ無垢の少女だ。多感で疑う事を知らない年頃の娘に過ぎない。

清貧を信条とする清教徒たちは、権威におもねる教会の弾圧を逃れて海を渡り、新世界へと至る。しかしやがて彼らは追いつかれ、追い詰められた。彼らの抗議(プロテスト)の矛先は、身近な隣人へと向けられた。

退廃と抑圧の世にこそ“英雄”が立ち上がるように───
自分を律するはずの潔白の信条は、他者を監視する道具となり、戦乱と略奪が繰り返される植民地の不穏な暮らしは、猜疑心と利己心を育んだ。

───彼らはやがて心の底に狂気を、“魔女”を求めるようになる。私たちのこの不幸と苦しみは、悪魔の仕業でなければ何なのだ、と。

果たしてセイレムに魔女は現れ、凄惨な魔女裁判の門は開かれた。“鍵穴”となる狂瀾たる状況。人々の欲望を映しとり“鍵”となった少女。その両者が欠かせぬのだとしたら、さて、罪はどちらにあるのだろうか。


この聖杯戦争におけるアビゲイルは通常時において敬虔な清教徒としてのアビゲイルである第一霊基の姿を取っている。
彼女がその身に宿す異端の神の力を本格的に解放する時に限りセイレムの魔女たる第二段階以降の霊基解放を行い、その状態で初めて正気喪失、魔女裁判のスキルが完全に機能する。
例えアビゲイルの真名を知ったとしても普段の清教徒としての彼女の姿しか知らない者に深淵は見通せない。

【聖杯への願い】
どうかこの世界にも安らぎと信頼を。

【方針】
マスターからは戦うことを止められている。




【マスター】
万丈龍我@仮面ライダービルド

【聖杯への願い】
特に考えていない。強いて言うなら愛と平和。

【能力・技能】
ハザードレベル
ネビュラガスと呼ばれる、人間を怪物・スマッシュに変貌させる火星由来の特殊なガスへの耐性。
レベル2.0以上でネビュラガスを注入されてもスマッシュに変貌しなくなり、3.0以上でビルドドライバーを用いたライダーシステムで変身できるようになる。
感情の昂ぶりに呼応してレベルが上がり、レベルが上がるほど身体能力が上昇し、より上位のライダーシステムの使用にも耐えられるようになる。
万丈は他のライダー、トランスチームシステムの変身者に比べハザードレベルの上昇が極端に早いという性質を持っている。

格闘術
システマの格闘家であり、戦闘時にも培った格闘技術を用いる。

領域外の生命(エボルトの遺伝子)
地球の理では測ることのできない異星生命体。
万丈龍我は人間ではない。数多の星を滅ぼした異星生命体、エボルトが23年前に地球を調べるために火星に送り込まれた無人探査機に潜ませた自身の細胞、それが地球に帰還した際偶然近くにいて身ごもっていた万丈優里の体内にいた胎児に寄生して生まれた存在。
言うなればもう一人のエボルトとでも言うべき存在。
石動惣一に寄生したエボルト曰く「戦うことでしか満たされない、全てを滅ぼすまで戦い続ける」。
万丈のハザードレベルの上昇率が異常なまでに高いのはこの特殊な出生のため。また人間が触れても何も起きないパンドラボックスの力を発現させるなど不可思議な力を発動させることも。
この聖杯戦争では魔術的強化なしでもサーヴァントの殺傷を可能とする他、人属性に対する特攻効果を半減し、アビゲイルの正気喪失、魔女裁判スキルの影響を受けにくくなっている。

【Weapon】
ビルドドライバー
仮面ライダークローズへの変身ベルト

フルボトル
同じく仮面ライダークローズへの変身に使うボトル型アイテム。
変身に使わずとも振るだけで中の成分を活性化させ、使用者を強化することができる。
万丈が所持しているのはドラゴンフルボトル、ロックフルボトル、タカフルボトル、ドラゴンマグマフルボトルの四種。

クローズドラゴン
元々は桐生戦兎が万丈へのお目付け役として開発した自立行動するドラゴン型サポートメカ。
口から炎を出したり、毒に侵された対象に噛み付き、吸い出して解毒する能力まで持つ。だがその反面、独特な音を撒き散らすというデメリットもあり、隠密行動には不向き。
万丈の強い思いを観測しシンクロすることで変身状態へと移行し、ビルドドライバーに装填することで資格者を仮面ライダークローズに変身させる。
本来ビルドドライバーは異なる二本のボトルによる変身を前提としているが、クローズドラゴンはドラゴンフルボトルの成分量を二倍に増幅するためボトル一本でも変身できる。

ビートクローザー
仮面ライダークローズ変身時に使用する剣

クローズマグマナックル
クローズの強化形態、クローズマグマの変身に使う他通常のクローズの装備武器としても使えるブラスナックル型のアイテム。
ドラゴンマグマフルボトルをセットしビルドドライバーに装填することでクローズマグマへと変身する。
セットしたボトルの成分を超高音で加熱し成分量を四倍に増幅させる機能がある。
変身したクローズマグマは全体的にクローズを強化した性能を持ち、新たに背部ブースター「ソレスタルパイロウイング」が搭載され、燃え盛る炎の翼で飛翔する。
また変身者のハザードレベルに応じて基本スペック自体も向上していく。

【ロール】
現役のプロボクサー。階級はフェザー級、国内王者。
多額のファイトマネーにより贅沢をしすぎなければ数か月は生活できる程度の貯蓄がある。

【人物背景】
横浜の産婦人科で3203gの元気な赤ん坊で生まれた男。両親は十年前に事故で他界しているが本人は当時の記憶を失っている。
システマの格闘家だったが、重い病に侵された恋人の治療費を稼ぐために八百長試合に手を出しそれが発覚して格闘技界を追放された。
その後恋人の紹介で科学者・葛城巧の助手のアルバイトをするため彼の自宅を訪れたところ彼の死体(正確には別人だったが)を発見、直後に警察に踏み込まれ冤罪で逮捕された。
一年後、闇の組織「ファウスト」の人体実験でネビュラガスを注入され逃亡。逃げた先で仮面ライダービルド=桐生戦兎と出会い彼と共に真実を探す戦いを始める。
恋人の死、仮面ライダーへの変身、北都や西都との戦争の勃発など目まぐるしく推移する事態の中でハザードレベルを上げていき、クローズマグマの力を手に入れた。
31話終了直後からの参戦。それ故に自身の出生に関する秘密はまだ知らない。


【方針】
聖杯戦争に乗った奴や市民に危害を加えるサーヴァントを優先してぶっ倒していって聖杯戦争を終わらせる。
最終更新:2018年05月22日 14:51