地平線まで続く砂漠と、空に浮かぶ金色の満月。昔の歌に歌われていたようなラクダの隊商でも通りかかりそうな幻想的な風景の一角から、砂漠中に響きそうな爆音が轟いた。
金属と金属が軋む音を上げ、土煙を上げて大地をめちゃくちゃに踏み荒らしながら、疾走するのは一機の巨大なロボットだ。
なぜか既に多大な損傷を受けているようで、中心にはぽっかりと穴が開いているだけでなく機体全体は鈍色の金属の骨組が露出しており、僅かに残っているひび割れが目立つ外装の残骸から、元は水色と黄色を基調としていたことが辛うじて分かるそれは、手に持つこれまた大きなハンマーを振り回した。
その暴威に晒されているのは一人の少女だ。どこかの学校の制服に黒マントという服装で、片手に持つタブレット以外に丸腰というとても戦えるような風貌をしていない彼女はしかし、その長いマントをひらめかせながらなんと重力というものを完全に無視して地上十数メートルを直立した体制のまま飛行し、なんてことも無い様に大ぶりの連撃を華麗に回避した。そのままふわりとロボットの頭頂部よりもさらに上方へ移動し、にこりと笑った。

【念力「テレキネシス 電波塔」】

少女によって高らかに「スペルカード」が宣言される。
直後、知性などとうに消し飛ぶほど暴走している筈のロボットは、ついさっき自身の金属でできた機体を照らしていた月光が遮られていることを奇跡的に察知して、事態に対処しようと何物かが落としている影を頼りに其方を振り返る――――――できた事はそれだけだった。

背後から黒と紫に発光する電波塔が振りかぶったままのハンマーとアームを押し込むように倒れ込み、機体を打ち据える。間髪入れずに反対方向からも同じ物体が現れた。鉄と鉄が擦り合わされる耳障りな音をたてながら折り重なった二つの鉄塔の下敷きとなったロボットは、武器と腕をへし折られ、頭部を元の半分ほどの長さに拉げさせられて今度こそ完全に沈黙した。



◆    ◆



「よーし、いっちょあがりっと」

見事な満月の下でうっすらと煙を上げて地面に突っ伏している元ロボットのスクラップ。そんなシュールな光景を一応記念としてスマホで撮影した少女は一息つく。そんな彼女の隣の空間が四角く切り取られ、まるでドアのように開かれた。

そこから入ってきた人物――――――否、「物体」はその大きな丸い目を弓なりに細めながら、電子音じみた独特の声音で彼女に話しかけた。

「ヤァ、菫子はすごいネェ。『デデデロボ』まで倒しちゃうナンテ!ホントはコノゲーム、遠くカラ専用の銃で壊していくんダケド…キミならキット、サーヴァントとダッテ戦えるヨォ」

「……ありがとー。ここにはいい練習台がいっぱいあるし、外じゃこうも気軽にぶっ放せないから助かるわ。」

返答しながら彼女、菫子はその物体、もとい自身が召喚したキャスターのサーヴァントをまじまじと観察する。
全長およそ二十センチの黒い球体。それが水色の耳付きフードのローブを着用し、菫子と視線が合う程度の高さのところを浮遊している。マジシャンが使用するような白手袋に包まれた両手は、人間でいう「揉み手」の状態に組まれており、胴体から離れてこれもまた宙に浮いている。――――どう見ても人類にというか地球上の生命体に見えない。そのアニメチックにデフォルメされた姿は手を身体に付けてじっとして居れば常人にはぬいぐるみか、はたまた小型のクッションとしか認識されないだろう。
実際、菫子自身彼(性別が雄かは菫子には分からないが)が召喚された直後、誘惑に負けて両手で全身を揉みしだいてみたが、マシュマロのような極上の触り心地であった……キャスターには「ウワーッ!マスターのエッチー!!」という悲鳴と共に怒られた。無念


それはさておき、キャスターの言うには彼は銀河を股にかける旅人で、これまでたくさんの星を訪れたが地球という惑星は見たことも聞いたこともないという。ならばと星図や天体の観測写真をいくつも見せてみたものの、彼が身に覚えがある星は一つもなかった。どうやら大分遠くからの客人らしい。人類が接触できる知的宇宙人はこの宇宙には存在しないというのが菫子の持論だったが、なるほど外宇宙、平行世界の遥か向こうまで探したのなら存在してもおかしくないのかもしれない。まあ、それでもこうして宇宙の向こうから「召喚する」という反則技でも使わない限りは地球人が出会うことは不可能だろう。


菫子はキャスターと共に今しがた開いたドアをくぐってその向こうに出た。夜の砂漠とは打って変わって、全体に灯りが行きわたっている部屋だ。寒色系のつるつるした素材で作られたそこは、巨大なモニターや蛍光色のボタンのついたキーボードのような物が目を引く空間だった。
ただでさえ日本離れした景観である外の見滝原よりもさらにSF的な見た目だ。まるで、ゲームやアニメに出てくる宇宙船内のような。
ここは見滝原郊外の廃工場の地下・・だったが、キャスター曰く彼のスキル陣地作成によって空間が大幅に広げられ、所有している宝具の一つである『宇宙船』の内部に似せた造りにされているのだそうだ。
先ほどの砂漠とロボットもその船内に備え付けられた『ゲーム』を再現したものだという。菫子が本物の『超能力者』であることはキャスター興味を惹いたようで、ゲームという形でその力をぜひ見せてほしいと頼んできた。結果はさっきの通りだが、どうやら彼はご満悦のようだ。こちらを振り返り、声を弾ませてこちらに話しかけてくる。

「ネエ菫子ッテ、ネガイゴトはまだ決まってないのカナ?イッショに戦ってくれるのはアリガタいケド、ヤッパリキミにも決まった目標があったほうがイイと思うヨォ」

「そうねえ、ちょっと前ならかの『幻想郷』の秘密を暴くことに活用したいなーって思ったかもだけど。もうそのためのアイテムはできちゃってるんだよねー。一応、それなりにがんばって作った物だから使わないともったいなさすぎだし。それ以外の願いだと焼肉とか寿司とか……?
まあ、今のところは考え中かな。聖杯ができても自動で帰れるわけじゃないっぽいし、もしかしたらここから帰りたいっていう事を願わなきゃいけなくなるかもしれないしね。」

結界によって現世から隔離された神秘溢れる異界『幻想郷』。菫子は己の知的好奇心のためにその秘密を暴きたいと願った。そしてまず、行き来を自由にするために現実と幻想、または常識と非常識を隔てる結界を破壊することを目論んだ。
そのために彼女が創り出したアイテムが『オカルトボール』。世界各地のパワーストーンから成るそれの素材として集めていたものの中になぜか混ざっていたソウルジェムをうっかり手にしてしまった菫子は今に至る。全く予定外で突然の事態にどうしたものかというのが本音だ。


「そっか……マァ、イキナリ連れてこられたらソウなっちゃうよネェ。ケド、ボクにもどうしても叶えたいネガイがあるんだヨォ。
仲のいいトモダチのフリをして油断させ、ボクのコキョウを侵略シタ悪魔、カービィ!アノ邪魔も…イヤイヤ、チョーキケンなやつを野放しにはしておけないヨォ!
そう簡単にとはいかないだろうケド、菫子ほど強イマスターとならきっとダイジョウブ!オネガイ!宇宙の平和のためにも、ボクのためにも、アイツを倒せるネガイを叶えられるように力を貸してほしいんダ!」

「ああ、そっちも私が元の世界に帰れるように協力してくれるって言うんなら別にいいわよ。負けるとは思わないし。」

黄色の丸にデフォルメされた目をぎゅっと細めて切実な表情(恐らく)を作り、浮遊する両手を固く組んで訴えてくるキャスターを眺めてその両手はどうやって動かしているのだろうと思いながら、菫子は了承する。別の選択肢があるとは思えなかったし、近未来的な見滝原と比べても恐ろしく発展した技術や不可思議な魔術を自在に操るキャスターならば、優勝することは不可能ではないだろうと感じたからだ。
彼女としては元の世界に帰り、幻想郷の研究を続けられるのならば別に文句はない。
それに、本物の宇宙船に魔術、そしてサーヴァント。幻想郷のことが最優先だけど、ここには割と興味を惹かれる物がいっぱいあるので退屈することはなさそうだ。せいぜい別世界で見聞を広めてやるとしよう。

その答えを聞いたキャスターはパッと目を輝かせて(いるように見える)、感謝を述べ、そしてまだおもしろいゲームがあるのだと己のマスターの手を引いて船内を案内する。マスターの少女は物珍しそうに辺りの設備を見渡すのだった。




――――これから出会うかもしれない他のマスターやサーヴァント達がもしも彼、彼女らを目の当りにしたのなら。それなりに仲が良いと感じるかもしれない。友人のようだとも思うものもいるだろう。
だがしかしこの主従、実は互いを全く信頼していないのである。

キャスター、真名マホロアは虚言の魔術師と呼ばれた邪悪であり、彼が語った「友に裏切られた」というのは真逆で、友達のふりをして油断させたのも、侵略・支配しようとしたのも自分自身のことである。この調子の良い言動のおかげでかつてのキャスターを憐れな遭難者と思い込んだかの星の勇者は、知らず知らずのうちにキャスターが宇宙の秘宝を強奪する計画の片棒を担がされる羽目になった。菫子に対しても、聖杯を手に入れた暁には独り占めするために始末する気満々で、ゲームと称して超能力とやらの手の内を見ておこうという魂胆で愛想よく接しているだけに過ぎない。『サーヴァントとだって戦える』と調子の良いことをほざいているが、サーヴァントどころか『ゲーム』のロボットでさえ倒すのでさえ数分程の時間が掛かってしまう程度の能力だと内心では嘲笑っていた。
それでも、何の力も無い一般人よりはまだマシだろう。彼のマスコット的な外見とは程遠い真っ黒な思考はマスターをどう上手く利用してやろうかという方向に回りつつあった。

一方、当の菫子はその真意の全ては読み切れてはいないものの、キャスターの言動から胡散臭さを感じ恐らく信頼できない奴だろうと看破していた。そもそも彼女は「仲間」とか「友達」というものを必要ないと思っている人種だ。そういうものは一人では何もできない凡人が群れる言い訳に使っている薄っぺらな言葉で、高みに居る菫子を同じ底辺のレベルへ引きずり落とそうとする悪魔達が用いる名称だ。そういうわけで始めからキャスターの兵器としての強さしか信じてはいなかったが、彼の友達に裏切られたという話を聞いた時は、指を差して笑いたい気分になった。────────英霊という偉そうな名前の区分のこいつも所詮、友達とかいうものに頼り、揚句足元を掬われたちっぽけな存在なのだろう、と。
彼女はキャスターを心底馬鹿にし、軽蔑していた。だが、それで警戒を緩めたりはしていない。その証拠に菫子はゲームとはいえ巨大なロボットを嗾けられていながら、自身が使える超能力の手の内全てを出し切ってはいなかった。
やろうと思えば『発火能力』で動力部を爆発させてスクラップにすることができたし、『瞬間移動』を使えばわざわざ動かなくても鉄塊の暴威を簡単に回避することができただろう。スペルカードもあれが最後の切り札というわけではないし、必要以上の力を出さないようにする、一応は不殺の決闘に使う手段なのだ。
何よりこちらには令呪がある。もしもキャスターが何か凶行に出るとしたら予備期間中の今ではなく戦争が始まって大きく戦況が動いてからになるだろうが、怪しい挙動を感じればすぐにでも使うつもりだ。


水面下では不仲という言葉が生ぬるいほどに互いを馬鹿にし、陥れようとしている主従。これが平均的なサーヴァントと凡人のマスターならば早々に悲惨な結末を一直線に辿ることだろう。だがしかしこのふたりは規模は違えどそれぞれ一つの世界を混乱に陥れた/陥れることになる運命の高い能力を持つ者たちだ。たとえどれほどの絆で結ばれた主従が立ち塞がろうとも生半可な者たちでは圧倒的な力の前に蹂躙され、聖杯の糧として消えていくことだろう。

そうして他主従全てを殲滅し終えた後、共に戦った仲間という建前を投げ捨て、完成した願望器の前でついに同士討ちを始めるのか。もしくは逆に彼ら以上の強者に屈する羽目になるのか。あるいは─────キャスター自身も、彼のステータスを閲覧できるマスターでさえも一切関知していない第三の宝具がそんなものは些事だと言わんばかりに全てを握り潰してしまうのか。彼らの戦争はまだ、始まったばかりだ。



◆   ◆



【CLASS】キャスター

【真名】マホロア@ 星のカービィWii

【パラメーター】
筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A++ 幸運C 宝具EX

【属性】
混沌・中庸

【クラススキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
Aランクとなると「工房」を上回る「神殿」を構築する事ができる。
多数のトラップや敵モンスターを配置した通称「テーマパーク」を暇つぶし感覚で建造できる。

道具作成:C
魔力を帯びた道具を作成できる。
後述のスキルであるメカニックと組み合わせる様な応用もできる。

【保有スキル】
メカニック: B
機械を修理、改造、解析する才能。キャスターには未知の機械でもある程度対応できる。

話術:D
言葉によって他人に影響を与えられる才能。
キャスターの場合は主に被害者のようにふるまうことを得意とするが、彼自身が苛ついていたり、敏い者が相手だった場合はボロが出る危険もある。

異形:EX
通常の地球に生息する生命とはかけ離れた容姿・体の構造。地球外生命体であるキャスターは主に球状に近い体型であり、手が身体から離れており、足が存在せず空中を浮遊して移動する。
キャスターに対する人体理解や人間特攻の効果を大幅に弱体化または無効にし、フェロモンなどの性的な魅了も無効化する。

【宝具】
『遥かなる漆黒の天船(ローア)』
ランク:B- 種別:対城宝具 レンジ:1000 最大補足:1~100
かつてキャスターが所有していた宇宙船。ある超文明作のオーパーツ。高速で飛行し、エネルギー弾や船体の一部を飛ばす、シールドを張るなどして戦闘を行う。
宇宙空間を航行でき、遠く離れた星に一瞬で辿りつけるワープ能力も持っているが、今のところは見滝原市内しか移動できない制限が付けられている。
本来は意思を持ち、A+相当のランクがあるが、キャスターに強制的に操られているためにランクダウンしている。

『遥かなる魔の王冠(マスタークラウン)』
ランク:A+ 種別:対知生体宝具 レンジ:- 最大補足:自分自身
ハルカンドラに伝わる伝説の秘宝。黄金でできた冠の形をしており、中央には蒼い宝石が付いている。本物ではなくそれをかつてキャスターが使用した時の状態の再演。
キャスターがこれを頭に乗せると、キャスターは巨大化し禍々しい魔術師らしい姿に変化する。
ステータスに補正がつき、主に空間を操ったり、ビームを放射するなど強力な魔術を使えるようになるが、Eランク相当の狂化が付与され、好戦的になり傲慢かつ狡猾な本性が出やすくなる。また、この宝具を発動したまま致命傷を負うと後述の宝具(状態)が自動発動する。

『魂魄喰らわれし虚言の魔術師(マホロアソウル)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:4
上述の宝具『遥かなる魔の王冠』を使用中にキャスターが致命傷を負うと強制的に発動する宝具(状態)。マスタークラウンに魂を取り込まれた成れの果て。ステータスが引き上げられてAランク相当の単独行動スキルと狂化を獲得し、再び霊核を破壊されるまで周辺一帯を破壊・殺戮する。キャスターの自我はほぼ消滅している、いわゆるゾンビ状態。なおキャスターはこの宝具の存在を知らず、彼のマスターとなった者も宝具が発動されるのを認識するまで気付かない。

マホロアソウル
筋力A+ 耐久B 敏捷C+ 魔力EX 幸運E 宝具EX

【weapon】
なし

【人物背景】
星のカービィWillのラスボス。
マスタークラウンの強奪のために守護者ランディアを襲撃したが敗北し、不時着したプププランドでカービィ達に出会う。
船の修理を手伝ってくれたカービィ達を利用しランディアを悪者に仕立て上げ、ランディアを倒させたあとマスタークラウンを強奪。
クラウンの力を用いて全宇宙の支配と最初にポップスターを支配することを宣言するもランディアの協力を得て追いかけてきた一行に敗北。最終的に暴走したマスタークラウンに取り込まれてしまう。
マホロアソウルが撃破された後の時間軸から参戦。ソウル時の記憶は無いが、自分がカービィによって倒されたことは知っている。

【サーヴァントとしての願い】
カービィを確実に始末し全宇宙を支配できる力を手に入れる。

【方針】
聖杯狙い。聖杯を独占するために用済みとなった時点でマスターは始末する。


【マスター】宇佐見菫子@東方深秘録

【マスターとしての願い】
聖杯を取ってから考える。とりあえず無事で帰れるなら何でもいい。

【weapon】
『3Dプリンターガン』
3Dプリンターを使用して製造した青色の拳銃。

『タブレット』
金色で六芒星マークが入った黒色のタブレット。能力を使用するときの補助として使用することがあるようだ。

『オカルトボール』
世界各地の霊地から採れるパワーストーンを加工したアイテム。闘いとその勝敗でのみ所有者が移動するという性質がある。幻想郷の結界を破れるポテンシャルを持っており、菫子のラストスペルに使用されるが幻想郷に放たれていない現時点でどの程度の効力があるかは不明。

【能力・技能】
『超能力を操る程度の能力』
身体的延長等による物理的力によらない「念力」、「サイコキネシス」。空間的に離れた場所を瞬時に移動する「瞬間移動」、「テレポーテーション。火気の無いところに発火現象を発生させる「パイロキネシス」。他の物理的力などによらず中空に浮遊する「空中浮遊」などの力を自在に行使する、生まれながらの超能力者。特にサイコキネシスは電柱や鉄骨、電波塔などを動かす様子から高い出力が窺える。
なお超能力と頭脳以外は一応普通の女子高生並みなので、体術などの心得は無い。

【人物背景】
東方深秘録のラスボス。高校一年の女子高生であり、自身を「超能力者」と称している。 秘封倶楽部初代会長を自称する。
頭脳明晰であり、他の人間とは違って超能力が使え、おまけにあらゆる情報をネットで得られる時代による全能感もあって、他の人間を見下し、始めて見る妖怪などにも物怖じしない。さらに友達作りは群れたがる奴らがすることだと考えているために仲間もいない。
高校に進学したあとは、霊能サークル会長を名乗り、意図的に周囲の人間を寄せ付けないようにしていた。
あるとき幻想郷の存在を認識した彼女は、幻想郷の秘密を暴くことに執念を燃やし始める。 なんとか侵入を試みるも幻想郷の大結界に阻まれ、滞在できる時間はごく短いものであった。
そこで彼女は外の世界の聖地の石を加工して作った、高い霊力を持つパワーストーン(オカルトボール)を幻想郷に放った。
外の世界の土地に根差した霊力を持ったパワーストーンを幻想郷の人間や妖怪に集めさせることで、常識と非常識の結界を破綻させ、幻想郷を内側から破壊させようという目論見である。東方深秘録本編では、異変を察知した幻想郷の賢者の一人や結界の巫女たちの活躍により計画を挫かれ、少し丸くなる・・・のだが、この菫子は本編より以前、オカルトボールを幻想郷に放つ前の状態なので、まだ驕り高ぶっている。


【方針】
一応聖杯狙い。キャスターは警戒する。
最終更新:2018年05月31日 16:17