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アラもう聞いた? 誰から聞いた?
灰色の男のそのウワサ

夜な夜なピアノのある場所にドロドロ現れる怪人
恨み事を嘆きながら、演奏を始めると

音色を聞いた人はみんな呪われちゃう!
酷い時は、呪いの炎で体が燃えたぎって陽炎として彷徨う

誰かがそうウワサをしてこの怪人が産まれたって
見滝原の住人の間ではもっぱらのウワサ

ブラボー!





【真名】

アントニオ・サリエリ@Fate/Grand Order

【クラス】

アヴェンジャー

【属性】

混沌・悪

【ステータス】

筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運:B 宝具:C

【クラス別スキル】

復讐者:C
 復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
 周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。

忘却補正:B
 人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
 時がどれほど流れようとも、その憎悪は決して晴れない。たとえ、憎悪より素晴らしいものを知ったとしても。

自己回復(魔力):C
 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。


【保有スキル】

無辜の怪物:EX
 生前のサリエリは誰をも殺してはいない。
 だが、後年に流布された暗殺伝説が世界へと浸透するにつれ、アントニオ・サリエリは無辜の怪物と化す他になかった。
 本来は別個のスキルである『自己否定』が融合し、一種の複合スキルとなっている。

 サリエリは反英雄としての外殻・外装を纏う。
 これは、モーツァルトについての記録にしばしば登場する『灰色の男』―――
 1791年7月に現れて「レクイエム・ニ単調」の作曲を 依頼したという死神の如き存在と混ざり合い、習合したが故の能力である。
 戦闘時、サリエリは自動的にこれを身に纏い、殺戮の戦闘装置として稼動する。

燎原の火:B
 呪わしいほどに広まっていった風聞、モーツァルト暗殺伝説の流布はまさしく、燎原の火の如くであったという。
 アヴェンジャー・サリエリは、自らを生み出したに等しい人々の悪意、中傷、流言飛語、デマゴーグ、
 おぞましき囁きを自らの力とする。
 対象とした集団の精神をたちまち弱体化させる他、強烈な精神攻撃としても機能する。
 対象が魔術的防御手段を有していなければ、自死させる事も可能。

【宝具】

『至高の神よ、我を憐れみたまえ(ディオ・サンティシモ・ミゼルコディア・ディ・ミ)』

ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:50人
 一箇の生物にとっては制御不能なまでに巨大な殺意を圧縮し、凝固させ、更には魔力と混ぜ込む事で、
 精神と肉体の双方を蝕む破滅の曲を奏でてみせる。
 生前のアントニオ・サリエリが決して持ち得る筈のなかった、無辜の怪物たるサーヴァント───
 アヴェンジャー・サリエリだけが有する、絶技にして音楽宝具である。

 ……だが悲しきかな。
 アマデウスに匹敵するほどのその『音楽』を、アヴェンジャーと化したサリエリは永遠に『音』として認識できない。


【人物背景】

アントニオ・サリエリとは18~19世紀の間、宮廷楽長としてヨーロッパ楽壇の頂点に立った男である。
名教育家としての才能も評価されており、ベートーヴェン、シューベルト、リストなどの音楽家を育てた。
しかし、彼について最も有名な要素と言えば、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとのスキャンダルであろう。
幸いにも生前の真の己を知るマスターに召喚された影響か、この聖杯戦争では若干の理性は残っている。

【聖杯にかける願い】

マスターに捧げる…つもりではあるが、それを目の当たりにした瞬間、『灰色の男』に意識を乗っ取られるであろうことは察している。
最終更新:2018年06月12日 17:45