「はぁっ!!」
「うぉっ!!」

ある道場らしき空間にて、運動着を着た二人の人物が取っ組み合いを行っていた。
黒髪の少女の長柄物を使った素早い攻撃を、おかっぱの青年がひらりひらりと間一髪のスキを突いて次々と躱していく。
長柄物はありとあらゆる部位を狙ってくる。
手、脚、胸、鳩尾、しまいには頭部まで。

その精密さに、嘗て休憩時にゲーマーなルームメイトがシューティングゲームで見せた精密射撃を思い出す。
突きの素早さは上官にも通じるが、避けながらもどこか違うような感覚がする。
まるで、狙いを定めた敵(エネミー)を撃ち落とすような感覚である。

心臓に武器が向かう。
飛んで避ける。
続いて右脇を狙う。
くの字に曲がって避けられる。

狙う、狙われる。
避ける、避けられる。

そうした、二人の攻防戦が続いて、凡そ45分が経過した。



訓練が終わった後、二人は外食としてうどん屋に寄った。
因みにうどんなのは珍しく少女……ランサーの強い希望である。
本当ならファミレスにでもしようかと考えていたが、いつもはクールな彼女が異常な程に推してきたため、今に至る。

店は前によく他の捜査官が来る所に良く似ていた。
場所が元の世界の職場から大分近いこともあって、以前仲間達と共に来たことが何度かある。
思えば前はあちらの壁沿いのテーブルにいたが、今回は四人分のテーブルを二人で占拠して座っている。


「……んで、あれでちゃんとチームワーク出来んのかよぉ、俺達?」
「……さあ、少なくとも今の所は私の仲間と比べると大分下よ、貴方とは。」

箸をお椀の上に置き、聖杯戦争のマスターとして招かれたおかっぱの青年……不知吟士(シラズギンシ)は、気怠げに布団干しの様に首を背もたれに寄っかける。
うどんを完食し、携帯ゲームに耽っているロングヘアーの少女……ランサーのクラスで喚ばれたシラズのサーヴァントは、素っ気なく返事をしながら携帯ゲームに熱中している。

不知吟士がこの舞台に巻き込まれたのは、丁度昨日のことであった。
参加条件を満たし、ランサーと出会い、それなりにお互いのことに付いて紹介し合った。
サーヴァントというのは、歴史にもオカルトにも殆ど詳しくないシラズには無縁のことであったが、歴史上に存在する英霊其の物であるらしい。
しかし彼女は、どう考えても昔の英霊とは思えない様な存在であった。
非戦闘時には学生服を着ていて現代技術に詳しく、才子並にゲームに溶け込んでいる英霊等、流石にシラズからしても眉唾物な存在だ。最もこの聖杯戦争にも言えることだが。

しかし話し合って分かったことは、ランサーもまた、シラズ達クインクスと同様に仲間とチームを組み、寝食を共にし、現代と同様のトレーニング施設で訓練を重ねていたことである。
話しによれば彼女もまた、喰種と同様―本人に言わせれば喰種よりも質の悪いとされる―に人を喰らう怪物と戦っていたらしい。

つまりシラズもランサーも、共に怪物退治に勤しむ中で、仲間との連携をより強化することを大きな目標としているということになる。
チームワークを取ることの重要性は、メンター……サッサンや瓜江から耳にタコが出来る程聞いているので馬鹿な自分にも良く分かる。
とのことで、今後においてお互いの信頼関係を結び、戦闘においてより円滑な連携を取れるようにする、ということになったのだが――

(いや、本当に大丈夫なのかよこれ……)
(……………)

まだ召喚して間もないとは言え、溝があまりにも大きすぎる。
クインクスの仲間やメンターとはアカデミーで顔見知りだったからそれなりに溶け込めたとは言え、彼女は初対面だ。
その上彼女は英霊なのだが、年齢は何と高校生、つまり自分より年下ということだ。
いや自分より年下なのに英霊になれるというのも中々凄いことなのだが、問題は子供にどの様に付き合っていけばいいという話だ。
体つきが子供のように華奢な睦月や、立派な大人なのに圧倒的にだらしない才子とは明らかに訳が違う。

(考えろ……考えるんだ不知吟士!!俺はクインクス班長だぞ!!仲間とのチームワークが考えられなくて何がリーダーだこんちくしょう!!)

「っしゃあやってやるぞぉ!!!」
「すみませーん、他のお客様の迷惑になりますのでー。」
「あ……すんません。」

溜息を付き、まだ残っていたうどんの残りを啜る。

(冷めてんじゃんこれ……)

どうやら大分話しすぎてしまったようだ。

沈黙は尚も続く。
お互いの椀がとうとう空っぽになっても尚、会話の一つや出やしない。
満腹感も相まってそろそろ眠たくなってくるほどだ。

(あー……えーっと……こういう展開どっかで見たことあるような……)

そうだった。
思えばクインクス時代でも似たような空気になっていたことがある。
いつも無口で他人とコミュニケーションをロクに取ろうとせずに暗い雰囲気を催す奴……

(そうだ思い出した!!こいつウリ坊とおんなじタイプじゃねぇかよ!!!)

――いっちゃん面倒くせえ奴じゃねえかよチクショー!!

そうだった。
思えば自分の前任のクインクス班長にして自分よりも階級が上の優等生、ウリ坊……瓜江久生も彼女に近いタイプの人種だった。

(でもあいつも生活してみると結構良い奴だったしよぉ……やっぱりなんか話題出してみっか!!)

そうだ。
まず話すには話題作り。
自分やハルも良くやっていた友達作りの基本――

(えーと、いや、何を話せば良いんだ?)

それもそうだ。
出会ったばかりの人間と話が合うような事柄とは何だろうか。

(仲間のことはさっき話しちまったし、訓練のことも……ん?)

……そう言えば、ランサーは携帯ゲームにのめり込んでいるではないか。
毎日のように携帯ゲームにのめり込んでいる人物、シラズはゲームよりもバイクが欲しい様な人間だが、そういった人物を己は知っている。

(そうだ才子だ!才子のゲームなら横で見ているし身近な話題作りになるかもしれねぇじゃん!!)

「おいラン……」「あの……」

同時に口が合った。


「………。」
「………。」

(いや、そう言えばゲームとかあまり話せそうにねぇしなぁ……)

ていうかそもそも何で元の世界では治療費にすら困窮している自分がゲームとかいう贅沢品持っているのかすら謎なのだが、まあそこは置いておこう。
多分ここでのせってい?ろーる?って奴ではあっちよりも大分裕福に暮らせているという事になっているそうなのだが。

「あーえっと、取り敢えずお前から話せよ。」
「……マスター、貴方に、叶えたい願いはあるの?」
「……あー、いや、まあ、一応。」


シラズの聖杯にかける……いや、正確に言えば「掛けたい」願いは、自分の妹を回復させることである。
妹のハルは今、身体の血液凝固成分が異常に活性化し他の身体の部分にまで回ってくる病に侵されている。
完治する手段はなし、今は病状を遅らせることだけが唯一の手段だが、その費用も決して有限というわけではない。

「……だったら、戦うまでよ。貴方の願いがどんなのだかは知らないけど。」
「わりぃ、俺には無理かもしんねぇ。」

だが、今は出来ない。出来る勇気がない。
少し前の……あのナッツクラッカーと戦う前のシラズなら、戦う覚悟を決めていたかもしれない。
妹を生き返らせるために喰種捜査官になったのだから。
ハルの為ならどんなことも出来るからと。

そんな何も知らないような馬鹿な考えに、自分はきっと至っていたと思う。
だが―

――きれいに

Sレート喰種、通称『ナッツクラッカー』。
男性の睾丸を潰して捕食することが好みの喰種(グール)である彼女は、その類稀なる実力で多くの捜査官を殺し、自身も殺されかけた。
妹の治療費を稼ぐためには金が必要だった。
だからクインクスになり、捜査官になり、必死に戦ってきた。
トップクラスの喰種である彼女を倒せば、高い金が手に入る。
だから殺した、殺したのに。

――きれいに、なりたい。

高い賞金首が遺した言葉は、普通の人間が思うような、純粋な女性が口にするような、そんな言葉だった。
人に紛れる喰種に人並みの知性があれば、人並みの願望があった。
つまり自分は人間を殺してしまった様な物である。
そう回想していたその時である。

「うっ!!」

突如、胃が踊るような感触がしてくる。
赫子を出そうという意識もないのに、まるで赫子や排泄物が出そうな感覚が、胃から食道に渡って滲み出てくる。

(またかよ……ちくしょう……)

ナッツクラッカーを手に入れて以来これだ。
人を殺してしまったというような感覚が、夢に出てくる程に嫌になっていたのだ。
頭がフラフラしてくる。

「どうしたの!?」
「わり……い、ちょっとトイレ……う…おぅぇえ……。」

よろよろと、身体をくの字に曲げてゆらゆらとトイレへと向かう。
さっき食べていたうどんの感触が喉から感じられる。

<<わりぃ、ランサー。俺やっぱ、人殺せねぇよ……>>

驚きながらも心配そうにしているランサーに念話で伝言を残し、トイレへと腹を抑えながら向かう。
喰種(ひと)一人殺しただけでこの感覚だ。
生憎自分は、サッサンや瓜江、他の先輩みたいになることは出来ない。
こんな状況で生き残れるのかが心配だ。

(けど、やっぱり死にたくは、ねぇかも……)
「おっぷぅ……」

そんな考えを浮かべながら、青い人型のマークが目印の男子トイレのドアノブに手を掛ける。



◆  ◆  ◆



気分を悪くしたマスターがトイレへと入り込む姿を一瞥した後、ランサーはイヤホンを耳に装着し、ゲームへと自分の視界を飛び込ませる。
遊んでいるのは簡単なハンティングゲームだ。
ドラゴンを倒して皮を剥ぎ取り、食料や装備とする、そんな内容のゲーム。

ランサーは生前、今ゲームで操作しているプレイヤーキャラの様に人とは相容れぬ巨大な怪物と戦ってきた。
世界を今にも荒廃させようとする化物から、世界を守るために。

聞けば、ランサーのマスターである彼も、人間を襲う怪物を倒すことを生業としていると言う。
人間に紛れている敵を殺す分、自分よりもシビアな倫理観を持っているはずの彼が、どうしてあそこで吐き出すのかは分からない。
あの陽気さは、嘗て自分と共に戦った土井球子に少し似ている気がしたが、そんな彼が何故そこまで怯えるのだろうか。
自分にはとても手に入らない明るさを持っているにも関わらず、何故その様な脆さを抱えてしまうのか。
マスターよりも生きた年の数が少ないランサーには、とても入り込めない様な世界であった。


(だんだん貴方を責められなくなってきたわね、乃木さん)

嘗て怪物たちに復讐心に駆られ、誤って友を怪我させた戦友を思い出す。
私情ではお役目は果たせない、チームワークがなっていないと彼女を詰ったことを思い返す。
――たった今、クエストの対象であるドラゴンを倒せた。
ゲームの世界では自分の技量で楽々倒せるが、怪物はそうも行かなかったことを思い出す。
思えばゲームでも、彼女との協力プレイだと序盤こそ足を引っ張られがちだが、最終的には以前より遥かに楽になったと追憶する。

(………)

気持ちは分からなくもない。
自分も、好んでゲームの世界の様に人を殺したがる性質ではない。
あの時故郷の人間を衝動的に殺しかけた時を除いて。


(けど、今の私はサーヴァント……)

そうだ。
今の自分はサーヴァント。マスターの刃となり彼を守護する存在である。
ならば、今は彼の代わりに自分が戦ってやろう。


(きっとそのために、私は喚ばれたのだから――)


――私は、価値のある存在ですか?


小さい頃から、自分に価値なんてないと思っていた。
だから、世界を怪物…バーテックスから救う役割を頂いた時は、あの人生の中で一番幸せだった時だと思う。
自分の価値観を他者に証明できるのだから。
が、世界を永続させるため、今の自分の名はその罪と共に抹消された。
だけど、今は違う。

(今度こそ、誰かを守るために戦ってみせる。サーヴァントとして……勇者として)


失われた勇者は、今こそ友を守護するサーヴァントとして、再び英霊として花を咲き誇らせた。





   ――郡千景という勇者がいたことを、私は忘れない。
   ――彼女は最後に確かに、自分に勝ったのだ。

                  勇者御記 二〇十九年七月
                        乃木若葉記



【クラス名】ランサー
【真名】郡千景
【出典】乃木若葉は勇者である
【性別】女
【属性】秩序・中庸
【パラメータ】筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力B 幸運D 宝具B(勇者変身時)

【クラス別スキル】

  • 対魔力:A
神樹様の加護による物。
凡そ現代の魔術師では傷を付けられない。

【保有スキル】

  • 勇者:A
神樹様を守護する役割を授かった少女達。
勇者スマホを使用することで勇者装束を纏って戦う。
Aランクの『神性』とCランクの『魔力放出』、そして『勇猛』と同等の効果も有する。

  • 神樹の加護:A
八百万神の集合体である神樹様から、精霊のデータを引き抜いて借りる能力。
ランサーは主に『七人御先』による分身攻撃を得意とする。
ただし、精霊の力を借りれば借りる程負の感情に押し潰されてしまう。

  • 影なる勇刃:A
光に立つ事を許されなかったランサーの固有スキル。敏捷に補正が掛かる。
ゲームで培った高度な反射神経に加え、『気配遮断』『単独行動』等も含めた複合スキル。
また、ランサーが公的文献から削除された逸話から、Aランクの真名秘匿も有する。
郡千景という少女は、最期まで光を我が物にすることは出来なかった。
だが、無数の侵略者を斬り裂いたその勇姿は、正に勇者と呼ぶに相応しい物であった。

【宝具】

『大葉刈(おおはかり)』
ランク:C 種別:対人・対神宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1
ランサーがバーテックス初襲撃の日に入手したそれなりの神秘性のある大鎌に、神の霊力が宿った物。
味耜高彦根命が葬式にて、天若日子と勘違いされ激怒した際に振るったと伝えられている刃の銘を冠している。
その逸話からDランクの『神殺し』に加え、同陣営のサーヴァントに対しても特攻が掛かる。
生前とは異なり、自在に霊体化させられる上、勇者装束とは別に召喚出来るため、変身前でも実体化可能。
召喚時には刃は畳んであるが、即座に変形して鎌となる。

『千景殿(せんけいでん)』
ランク:B+ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
瀬戸大橋に続く霊的防御機構として造られるはずだった塔。
元となったのは旧世紀において『ゴールドタワー』と呼ばれた建造物。
内部には大赦関連の施設に加え訓練場に宿泊施設が揃っており、外の世界を除くために派遣された防人達が拠点としていた場所でもある。
この逸話から、宝具を顕現させた際には周囲に防御結界が敷かれる。
また、この宝具はバーテックスが襲来した際にロケットのように射出される様な仕組みにすることが考案されており、実際にロケットとして発射できる。
しかし、この機能は完成する前に建造する機会が失われてしまっており、実際に日の目を見てはいない。
高い神秘性を持ってこの宝具が顕現したのは、宛らアルキメデスのレンズの様にもしも出来ていたらという空想が信仰となって形作られたからである。

因みに、この千景殿という名称は、上里家がゴールドタワーの頂上の展望台から千の景色を見られるためと言う事を由来として名付けている。
果たして、郡千景という失われし勇者が如何にしてこの後世に生まれた宝具を手にした所以は、我々の知る由もない。
「相変わらずお節介ね、上里さん。」


【Weapon】

『勇者スマホ』
大社から特別に作り出されたスマートフォン。
『NARUKO』と呼ばれるアプリケーションを使用することが可能。
このアプリを介し、変身ボタンを押すことで勇者に変身できる。

【人物背景】

世界が地球外生命体バーテックスにそれ程汚染されず、神世紀がまだ始まる前の四国。
其処にバーテックスから世界を守る役割を与えられた、四人の勇者がいた。その四人の勇者の『五人目』が、郡千景である。
自身の存在意義を見いだせずに荒んでいた千景は、バーテックスの最初の侵略にて大葉刈を手にしたことにより、勇者として戦う事となった。
三年の訓練を経て、仲間達と絆を育み、乃木若葉を初めとする四人とは共に戦う仲間になるが、しかし数々の事情が積み重なり彼女の心は磨り減っていく。
精霊の召喚の副作用による負の感情が徐々に増えていき、勇者達への不満の声が自身に降り掛かったことで人々に再び見放され、虐められていた頃のトラウマが再発。
勇者に歯向かい、人間を傷つけ、精霊の負の力に敗北してしまった事から、死後勇者としての資格が剥奪されかけたが、仲間達によって勇者の名は残され続けた。
しかし、後世にてその名を悪用されるのを防ぐため、郡千景の記録は全て抹消された、と言う事に至る。

家族とも不和でいじめられっ子だったため、敢えて人から遠ざかるような素振りを見せる。
その為か承認欲求が非常に強く、勇者であることを自分が必要とされていると感じ、己のアイデンティティを取り留める為にも戦っている。
寡黙で内気だが、自分に常に明るく接してくれた高嶋友奈と出会った事により、彼女に心を開くようになる。
一方で陽気で人を引き付ける何かを持っている若葉や土居珠子とは反りが合わないが、仲間意識は友奈達と同等。
ゲームが大得意で、ありとあらゆるゲームにおいて無敵を誇る。

【聖杯にかける願い】

もう一度高嶋さんや皆に会う。

【方針】

マスターに従う。


【マスター名】不知吟士
【出典】東京喰種:re
【性別】男

【Weapon】

『赫子(かぐね)』
喰種が人間を喰らう際に発生させる捕食器官。
血液で形成されており、自在に形や硬度を変えてうねる。
シラズの赫子は『羽赫(うかく)』。遠距離攻撃に特化しており火力が高いがその分燃料切れしやすい傾向にある。
発生させた山の様な赫子からミサイルのように弾を発射する。

『ナッツクラッカー』
喰種の赫包を科学技術で武器に改造した武器『クインケ』。
普段はスーツケースに赫包を収納する形で携帯しており、取っ手のスイッチを押すことで内部の赫包が武器を形成する。
男性の睾丸を好物とする喰種の赫包を元に造られた物で、レートはSと非常に高い。
槍状の武器で、投擲し対象の体内に突き刺すことでサッカーボール状の糸を繋げ合わせた球体へと変化し膨張、そのまま対象を破裂させる。
ただし、現状シラズはこの武器を使いたがらない。


【能力・技能】

  • クインクス
人間の体に喰種が持つ独特の臓物『赫包(かくほう)』を人工的に移植した存在。
半喰種と異なる所は、赫包に特殊な素材で作られたケースを設け『体内にプラント』する事にある。
これによりRc値にリミッターを掛け力を制御することが可能となり、人間の食事も取れるようになる。
常人よりも高い身体能力を持ち、耐久力も上がるためある程度魔力量に補正が掛かる。
ただし、シラズの赫子は燃料切れに定評のある羽赫なのでそこら辺はあまり期待しない方が良いかもしれない。

【人物背景】

人を食らう亜人『喰種(グール)』に対抗するために作られた喰種の力を埋め込まれた捜査官『クインクス』の一人。
体内のRc値が異常をきたす難病に侵されている妹の治療費を稼ぐためにクインクス施術を受けた。階級は二等。
陽気で喜怒哀楽が激しく、容姿はヤンキーじみておりそれに良く似合う荒っぽい口調と好戦的な気質が特徴。
戦いにおける勘や洞察力は鋭い一方で頭に自信はなく、座学の成績は授業をサボっていた米林才子に僅差で負ける程。
しかし推察力や嗅覚は悪い方ではなく、また見た目の割には常識的かつ真面目な価値観の持ち主であり、仲間達を想う思慮深さも併せ持っている。
このことをメンターに評価され、能力はあるが独断専行の多い瓜江久生の代わりにクインクスチームのリーダーを任されたこともある。

多くの捜査官を殺したSレートの喰種を倒した功績からそのクインケを入手するが、自分で他人を殺したことを切っ掛けに戦うことに躊躇を覚える。
今回は、未だ悩んでいる時期からの参戦。そのためまだ丸刈りにはしていない。

【聖杯にかける願い】

妹を回復させたい……けど、命を奪って良いのか?

【方針】

まだ悩んでいる。
最終更新:2018年04月14日 18:25