黒髪の少年が小高い丘の上で一人、剣を握りしめ、目の前に広がる光景を見据えていた。
その視界の大半を占めるのは、甲冑に身を包んだ兵士、杖を携えた魔術師(メイジ)。狂暴なトロル鬼にマンティコア、竜騎兵に大小さまざまな火砲……
その全てがたった一人の少年を殺すために存在していた。
それらと相対する少年の表情には英雄の様な勇壮さなどなく、見て取れるのは明らかな怖気。
だが、逃げることはできない。何故なら彼の後ろの街では大切な人たちが必死に戦禍から逃れようとしているのだから…
その人々を守るために、自分は殿(すていし)を務めたのだ。
震えあがる心を、守ると決めた主を想起し奮い立たせ、相棒の剣を握って疾走を開始する。
敵陣のど真ん中に突撃し、少年は暴れ狂った。狙うは指揮官。頭を潰せば体の動きも鈍る。
一分一秒でも長く敵軍をここに釘付けにする。それこそが自分と、ここにはいない自分の小さくて可愛いご主人様に与えられた使命なのだ。
少年は風のように速く。火のように強く。土のように動じず。水の様に臨機応変だった。
しかし、雨の様に殺到してくる矢は、魔法は、少しずつ少年を削っていった。
魔法の直撃を受けた片腕は炭化し、最早戦える状態でなくなっても少年は剣を振り続け。
しかし、遂に限界の二文字が彼の精神に追いつき…どうッと音を立てて体が崩れ落ちた。
相棒である剣の悲壮な叫びが耳を叩くが、最早指一本動かすこと叶わず。
握りしめた掌から完全に力が抜けると同時に、ころりと透明な指輪が転がり落ちた。
少年の霞んだ瞳を通して映される風景が切り替わる。
切り替わり広がった景色は少年の主人である桃色の髪をした少女との、二人きりの結婚式。
この戦場へ赴く前の、「さよならの結婚式」だった。
二人は誓いの言葉を交わし、敵軍が迫っているこの場を慌てて離れようとする露天商からタダ同然で購入した二対の指輪を交換する。
夕日に染まるステンドグラスの光を浴び、彼が盛ったポーションにより眠りに落ちる彼女は…呆れるほど綺麗だった。
風景が戻る。それと同時にいよいよ少年の呼吸も鼓動も止まろうとしていたその時、
無色の指輪が輝きを放ったのを軍勢の将兵たちが確認する。
その光がやんだ時、七万の軍勢を単騎で止めて見せた『英雄』の姿はどこにも無かった。
☆
―――神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守り抜く。
☆
瞑想を終え、瞼を開く。
どうやら瞑想の最中パスを通したマスターの夢を見ていたらしい。
自分を呼んだマスターの顔と夢の中の少年の顔を一致させながら、朱い髪の槍兵が立ち上がった。
赤を基調とした中華服に、精悍な顔立ち、鍛え抜かれた鋼の五体。
李書文。
それが武の神髄に至り、死してなお槍の英霊としてこの見滝原に現れた男の真名だった。
「終わったかい。槍兵の兄ちゃん」
「……ああ、マスターが後数十秒ほどで帰ってくるのでな」
サーヴァントとして世界に祭り上げられたランサーにとっても奇妙な感覚だった。
人以外の、文字通り”物”と言葉を交わすというのは。
そう、今大して広くない2DKマンションで彼に語りかけたのは人ではなく、『剣』なのだった。
遥かな昔、それこそ封神の世であれば言葉を介する武具も存在したと聞くが…
果たして、この片刃の大剣の様に柄と刀身を繋ぐ繋目の部分をガチャガチャ鳴らして、
べらんめぇ口調で流暢に喋っていたのだろうか。
そんな風に彼が遠い過去の武具達へ思いを馳せていると、玄関の方から「ただいまー」と主の帰宅を告げる声が響く。
ランサーが瞑想を終えてきっかり数十秒。目算通りであった。
八極拳の神髄に到達したランサーの知覚能力なら、魔術など使わずとも近づいてくる主の歩調を感じ分ける事など容易い事だ。
「お帰り、相棒」
「あぁデルフ、ランサーも。悪いけど今日も部屋で食ってくるよ」
返事もそこそこに青いパーカーを着た少年、平賀才人は一人と一本の前を通り過ぎる。
ハンバーガーチェーンの袋を掴む彼の両手は、痛々しいナニカに目覚めた中学生がするように包帯で巻かれていた。
表情は痛々しさとは裏腹の、どこか空虚というか、憂い気だったが。
そんな彼が部屋に入ったのを見計らって、「デルフ」と呼ばれた大剣はぽつりと言葉を漏らす。
「……元々戦争が嫌いだった相棒だ。
あの様子だともしかしたら、この戦いを放り投げるかもしれねぇな」
何故この大剣がそんなことを漏らしたか、意図は分からない。だがランサーの目から見ても自分の主には覇気というのもが一切感じられなかったのは確かだ。
デルフはそのままランサーに向けて「そうなったら兄ちゃんはどうするね」と続けた。
問われたランサーは顎に当て、「さて、な」と曖昧な返事を返す。
「確かに儂はサーヴァントであるが、それだけで平伏するほど人間ができておらんのでな。あの小僧(マスター)が戦う事を放棄すると言うのなら、代わりを探すほかあるまいよ」
☆
何故か置いてきたはずのノートパソコンの前で、久々に大好物だったてりやきバーガーを食べる。
懐かしいソースの味が鼻を突き抜けて、何故だか目頭が熱くなった。
マルトーのおっさんやシエスタの料理も美味かったけど…それでもこのジャンクな味はハルケギニアにはなかったものだ。
俺は主人であるルイズの手によって召喚された異世界ハルケギニアから、
一応、日本に帰ってこれたらしいというのを一つしかない月を見て気づいた。
らしい、というのはここが本当に俺の住んでいる日本じゃないかもしれないという事だ。
俺が元々住んでいた日本には見滝原なんて町は無かった。
寂れた街なら単に俺が知らなかっただけかもしれないが、ここまで発展していて、変わった街を知らないのはおかしい。
そして最も変なのは行方不明だったはずの俺が昨日までこの見滝原にある学校に通っていたことになっている事だ。
住所や通っている高校なんかの情報は勿論、周囲の人間の認識や月を見て気づくまで俺自身ハルケギニアの事なんてすっかり忘れていた。
どうやら記憶を魔法か何かで弄られて、その上アニメでよく出てくる平行世界とやらに放り込まれたらしい。
聖杯戦争なんて言う殺し合いのために。
「しかし聖杯戦争にソウルジェム、なぁ……」
卵に似た形の、ルイズとの結婚指輪代わりに偶然買った宝石がそんなものだなんて思いもしなかった。
ましてや聖杯戦争なんて願いを叶えるための戦争に巻き込まれる何て俺はおろかルイズですら予想もしなかっただろう。
「まぁ剣と魔法のファンタジーだってあったんだ、地球にも願いを叶えるための殺し合いぐらいあるのかもな……」
殺し合い。という単語から向こうで世話になったコルベール先生の手紙を思い出した。
『これから君は戦争へ行くんだ。多くの人の死に触れねばならんだろう…だが、慣れるな。
それが当たり前だと思うな。思った時、何かが壊れる。だから―――』
「戦に慣れるな。殺し合いに慣れるな。”死“に慣れるな、か……」
コルベール先生の手紙の内容を反芻しながら、俺は考えを巡らせる。
殺し合いに勝ってまで願いを叶えようとは思わない。
しかし、この聖杯戦争はチャンスでもある。
聖杯を取らなくてもこの宝石を持って生き残れば世界を渡る――帰る方法が見つかるかもしれない。
だが、ここで問題が出てくる。
一体どっちの世界に帰るべきなんだろうか。
前々から日本へは帰りたかったし、母さんの味噌汁がずっと飲みたかった。
でも、帰ったとして、ハルケゲニアの事は、どうなるのか。
いや、ハルケギニアの事は本当はどうでもいい。でも俺にとって重要なのは向こうで友達になった奴らや、ルイズの事だった。
俺の小さな可愛いゴシュジンサマは今、どうしてるだろう。アルビオン軍から無事逃げきれただろうか。
どんな事も知っている目の前の機械の箱も、それだけは教えてくれなかった。
「…ま、この世界から抜け出しても、その先が日本とは限らねーよな。
ここへ来る前いた場所の事を考えればハルケギニアに戻る可能性の方が高いんだ」
てりやきバーガーの最後の一口を食べて、またパソコンを少し弄る。
これは俺がハルケギニアに呼ばれた時に持っていたノートパソコンだ、間違いなかった。
電池切れになってからはルイズの部屋に仕舞ってあったはずなのになぜかこの部屋にあった。
電波が飛んでいるこの世界なら充電すればインターネットも勿論できる。
だが、メールだけは繋がらなかった。
俺は地元から通えば遠距離通学になるので、この見滝原に一人暮らししているということになっている。
だから、その設定に合わせて両親から毎日メールが来ていた。だが、何故か開けない。
開こうとしても「失敗しました」の一点張りだ。
まるで子供の頃ゲームのヒロインのスカートを覗こうとしたらヒロインのスカートの中まで作りこまれてなくて、真っ黒な空間が広がっていた様に。
それでも諦めきれなくて毎日こうやって時間があれば試している。
カチカチ、と一番新しいメールをダブルクリック。
まぁ、開くとは思っていなかったが…次の瞬間、俺は目を見開く。
メールが、開いたのだ。今まで決して開かなかったメールが。
完全に不意を打たれた形になり、俺は唖然としながら画面をスクロールした。
メールにはこう書かれていた。
『才人へ。
あなたがいなくなってからそろそろ一年になります。今、どこにいるのですか?
いろんな人に頼んで、捜していますが、見つかりません。
もしかしたら、メールを受け取るかもしれないと思い、料金を払い続けています。
今日はあなたの好きなハンバーグを作りました。
タマネギを刻んでいるうちに、なんだか泣けてしまいました。
生きていますか?それだけを心配してます。他は何もいりません。
あなたが何をしていようが、かまいません。ただ顔を見せてください』
それは、この世界で用意された平賀才人の母ではなく、本物の、元の世界の母からの手紙だった。
才人はそれを悟った時、瞼から熱いものが零れ落ちるのを感じた。
猛烈な郷愁の念が彼を襲い、「帰りたい」という感情が渦巻く。
だが、その度に脳裏に浮かぶのは自分が好きになった少女の姿。
―――忘れないで、アンタは私の使い魔なんだからね。
「―――俺は」
才人は震える指で返信のメールを打ち込んだ。
☆
嗚咽が止んだ。
魔剣デルフリンガーとランサーは、その事を同時に感じとった。
その予想は正しく、程なくして部屋から一人と一本の主(マスター)である少年現れる。
少年の瞼は僅かに朱かった。だが、気にする様子もなく、赤の槍兵は言葉を投げる。
「さて、マスターよ。良い知らせだ」
「聖杯戦争ってのが、始まるんだろ」
「然り、そして始まってしまえば今までの様にのんびりとはしておれん」
そこで、どうするかを聞いておきたい、とランサーは続けた。
問われた才人は目の前の男をじっと見つめて、
「俺は殺し合いなんてやっぱり御免だ」
「では聖杯戦争を放棄すると、マスターは儂に願いを諦めろというのだな?」
「………あぁ、そうだ。でも、帰るためには戦わなくちゃいけない。それにはランサー、お前の力が必要だ」
そう言って、才人はバッと頭を下げた。
「俺にはまだやらなきゃいけないことが残ってる。だからこんなところじゃ死ねないんだ。
一緒に聖杯ってのを目指してはやれねーけど……力を貸してくれ」
ともすれば聖杯を目指すサーヴァントであれば見限られてもおかしくない発言だった。
お前の願いなどどうでもよいが、自分が帰るために戦え、と言っているのだから。
それでも才人はハルケギニアの貴族たちの様に腹芸などできないし、彼に選択肢はこれしかなったのだ。
頭を上げる主を見てもランサーは表情を変えず、また何も言わない。
お喋りなデルフリンガーですら言葉を発さず、緊張の時間が流れていく。
そしてたっぷり三分はたった頃。
「呵々、少し意地が悪かったか。いいだろう、承服した。顔を上げろ、才人よ」
先ほどの無表情とは打って変わって、ランサーは朗らかですらある雰囲気で声を上げた。
「……いいのか、あんたにも願いってのがあるんじゃないのか?」
「あれは嘘だ。願望などこの肉があれば事足りるのでな。元より儂の分が余るのなら、お主にくれてやるつもりだった」
「何だ、騙しやがって。でもだったらあんた何のために呼ばれて来たんだよ」
「なに、この街には戦士がたくさんいる。となればどちらが上位か比べたくなるのが人情だろう?」
とどのつまり、目の前の朱い男はこんな所まで腕試しするために来たのだという。
方針について衝突しないサーヴァントを引けたのは望外の幸運だったが、才人は少し呆れた。
「でも、兄ちゃん。相棒が戦いそのものを放棄してモグラみてーに引きこもるっていったら殺すつもりだったろ」
と、ここでここまで沈黙を保っていたデルフが突然ダイナマイトを放り込み、才人の血の温度が一気に下がる。
「さて、今の段階だとそこまではな。マスターの鞍替えを考えてはいただろうが…
どの道この街にいる以上戦からは逃れられん、他の主従に殺されるくらいなら
儂の手で葬ってやるとのが慈悲と考えたかもしれんが」
「おいおい」
「今はそんなつもりはない。既に意味のない仮定だ。
召喚の際に名乗りは済ませたが、この神槍李書文。存分にお主の槍として振るうがいい」
「…それなら、アンタの腕っぷしを見込んで早速一個頼んでいい?」
才人は掌にまいた包帯を外し、どこから買ってきたのかポケットからごそごそとメリケンサックを取り出して両手につける。
すると、それと呼応するように令呪のある右手の逆、左手に刻まれた『ガンダールヴ』のルーンが輝きを放つ。
「相棒、心臓が止まる前にここへ来れてよかったさね。
お陰で使い魔契約もお役御免といかねぇで、ガンダールヴのルーンも持ち越しと来た。
だからそんな玩具使わずに俺っちを―――」
「日本でお前下げて歩いてたら捕まっちまうんだよデル公…ちゃんと連れてってやるから安心しろって」
そう言って才人はこの日のために貯金を切り崩して買ったスポーツバッグにデルフを放り込む。
「よし。準備もできたし、一つ稽古でもつけてくれよランサー」
才人は元々嫌いな人物で真っ先に体育教師をあげるインドア派だったが、ハルケギニアに来てからは頻繁に素振りをやっていたし、今はとにかく何かに撃ち込んでいたかった。
それに、どうせハルケギニアに帰るならきっともっと強くなってからの方がルイズやみんなの役に立つはずだと思ったのだ。
歴史に名を遺した拳聖に鍛えてもらえるのなら、これ以上の鍛錬はない。
「……仕方あるまい、では突きから教えてやるとするか」
ランサーもそんな彼の思いを汲んでか、本来なら鍛えたいなら他を当たれとにべもなく断るところだったが、二つ返事で快諾する。
実を言えば、瞑想時に見た才人の単騎掛けを見たことで彼の中の餓狼が戦う事を望んだのが大きいのだが。
ランサーの返答にそうこなくっちゃなと才人が快哉を上げ、デルフが入ったスポーツバッグを担ぎ、ランサーと連れ立って外へと向かおうとする。
と、そこで何かを思い出したようにデルフをランサーに預け、「先に出といてくれ」と踵を返す。
そして、パソコンのある部屋に戻り、カチカチと操作したが…今までと同じく、新たにメールの画面を開くことはできなかった。
「マスター!何をしている」
複雑な表情をしていた才人だったが、ランサーの声に慌てて返事をして、再び玄関に向かう。
開いたメールの画面が消えないよう、パソコンは付けたままで。
…暗い無人の室内で光を放つノートパソコン。そこには母からのメールと、その返信内容が映されていた。
『母さんへ。
驚くと思うけど。才人です。黙って家を出てしまい、本当にごめんなさい。
いや、本当は黙って出た訳じゃないけど…、言っても理解されないと思うので、そうゆうことにしておきます。とにかく、ごめんなさい。
メールありがとう。心配してくれてありがとう。俺は生きてます。無事ですから、安心してください。
俺は今、色々大変で俺自身混乱していることが多いです。
帰るのは、今やってることが解決しても当分先になりそうです。
俺の大切な人たちが俺の力を必要としてくれているから。
でもいつか帰ります。お土産を持って、帰ります。だから心配しないでください。
父さんやみんなによろしく伝えてください。
母さんありがとう。本当にありがとう。心配してくれてありがとう。
結構大変だけど、俺は幸せです。
それではまた。平賀才人』
【クラス】
ランサー
【真名】
李書文@Fateシリーズ
【ステータス】
筋力B 耐久C 敏捷A 魔力E 幸運E 宝具-
【属性】
中立・悪
【クラススキル】
対魔力:D
魔術に対する耐性。一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【保有スキル】
中国武術(六合大槍):A+++
中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。+++ともなれば達人の中の達人。
ランサーとして召喚されているが、槍術含めて八極拳を極めている。
絶招:B
李書文が学んだ八極拳の奥義。対人における、一つの究極とも言える。
例え自分の動きが読心、未来予知などで予測されていたとしても、必ず技を必中させ、十全の威力を発揮させる。
圏境:B
気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。 極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる。今回はランサーとして召喚されたため、完全な気配遮断ほどには到達していない。
【宝具】
『神槍无二打』
ランク:- 種別:対人宝具 レンジ:2~5 最大捕捉:1
李書文の剛打は、牽制やフェイントの為に放ったはすの一撃ですら敵の命を奪うに足るものであった。
「李書文に二の打ち要らず(神槍无二打)」。神槍无二打は、そんな彼の称号が力夕チになったものである。
自身の気で周囲の空間を満たし形成したテリトリーで相手の「気を呑む」ことで相手をショック死させる。
槍を持つ分レンジが幅広いことに加え、壁に止まった蝿を、壁を傷つけずに貫く等精密動作性も素手での一撃に比べなんら見劣りしない。
【Weapon】
『六合大槍』
李書文が生前愛用した、5mを超えるほど長大で重い大槍。
【人物解説】
『神槍』の異名を持つ、李氏八極拳の創始者。
「一撃で相手の頭を胴体にめり込ませた」、 「壁にとまったハエを、壁を傷つけることなく槍で打ち落とした」などの逸話を持つ。
また、秘奥義である『猛虎硬爬山』の牽制の一撃で相手がことごとく絶命し、 二撃目以降の詳細が不明なことから、『二打不要』の異名も持つ。
技の伝授を断られるほどに苛烈な気性だったが、 家族や身内には優しい性格をしていたという。
今聖杯戦争では肉体的全盛期である青年時代の李書文がランサークラスで召喚された。
【サーヴァントとしての願い】
この神槍がどこまで今聖杯戦争で通じるか試す。
【マスター】
平賀才人@ゼロの使い魔
【マスターとしての願い】
ハルケギニアへの帰還及び世界を行き来する方法がないか探したい。
【weapon】
魔剣デルフリンガー:
意思を持った片刃の長剣。口はすこぶる悪いが6000千年生きる魔剣なだけあって「外見を錆びた剣に変えたり戻したり出来る」、「攻撃魔法を吸収し、また吸収した分だけガンダールヴの体を操る」、
「触れた剣士の力量や武器の情報を読み取る」などの特殊能力を有している。
【能力・技能】
神の左手ガンダールヴ:
武器として用いることさえできれば、あらゆる物を使いこなせる能力。
具体的には、武器に触れることで構造・作動方法が瞬時に理解でき、零戦や戦車でさえも何不自由無く操縦することができる。
本来ならば使い魔の死亡と共に左手に刻まれたルーンが消え、能力が喪失するはずであったが、才人の心臓が止まるまえにソウルジェムによって治療・拉致されたため、ガンダールヴのルーンも問題なく機能する。
【人物背景】
異世界ハルケギニアの貴族、ルイズの「使い魔」。物語開始時は17歳。平凡な高校生だったが、ルイズの召喚魔法により「使い魔」として東京からハルケギニアへ召喚された。身長は172cm。
好物はテリヤキバーガー、嫌いなものは体育の先生、特技はアクションゲーム。
原作七巻『銀の降臨祭』(またはテレビアニメ第二期最終話、「さよならの結婚式」)にて七万の軍勢に特攻した直後より参戦。
【方針】
ルイズの元へと帰る。
最終更新:2018年05月09日 17:22