六十年に一度冬木の土地に現れる、あらゆる願いを叶えるという器。御影の物はその模造品で、今回で4回目。
これだけなら出来の悪い与太話で終わってしまいそうなものだが、その奇跡の一端を「
サーヴァントの召喚」という形で示す事で「真贋はともかく規格外の魔術礼装」として認知されている。
本来はユートピアにあるとされる万能の釜を模した魔術礼装で、聖杯という名は借り物にすぎない。
当然先述の聖杯から見れば「贋作」なのだが、
魔術協会にとっては優れた魔術品、
聖堂教会にとってはその正体が何であろうと「聖杯」と名が付く以上監視しなければならない対象、となっている。
教会や協会にとって、御影で観測されたのは「第七百三十六号聖杯」である。
最終更新:2016年06月13日 21:49