より詳しく

魔力を用いて人為的に神秘・奇跡を再現する術の総称。
万能のイメージがあるが、基本的に等価交換で成り立つ。
一見して何の触媒も消費しない魔術でも、「魔力」を消費してその効果を現している。有から有を持ってくるのであって、無から有は作れず、出来る事を起こすのであって、出来ない事は起こせない。自然に干渉する魔術もやはり自然に満ちる大きな魔力なしには発動させることはできず、個人の魔力ではできることに限界がある。
また、他者の精神に干渉する呪術は物質的代償を必要としないが、術者の精神を別の方向へと引っ張ってしまう。人を呪わば穴二つ。
「魔術」と「魔法」は「その時代の文明の力で再現できる奇跡かどうか」で線引きされている。
300年前には「自由自在に空を飛ぶ」奇跡は魔法であったろうし、もしも未来の科学で平行世界旅行が可能になったら第二魔法は魔術に格下げされるという。かつては多くの神秘が魔法であったが、ここ最近は逆に魔術が文明の後追いをしている状態となっている。

魔術とは

魔術(及び魔法)とは、「神秘」である。
今の時代の一般常識から外れた、巷に流布してはいない、秘匿された知識とその成果。それが「神秘」である。
では、何故魔術は神秘でなければならないのか?
以下においてそれを順を追って説明する。

根源と魔術師

まず、世界のあらゆる事象の出発点となったモノがある。
ゼロ、始まりの大元、全ての原因。
これを魔術師達は「根源」と呼ぶ。(もしくは、その一点から事象が渦を巻くように放射状に流れ出す様を例えて、「根源の渦」とも呼ぶ)
「根源」とは、語弊を承知で有り体に言えば、「究極の知識」である。全ての始まりであるがゆえに、その結果である世界の全てを導き出せるもの。最初にして最後を記したもの。この一端の機能を指してアカシックレコードと呼んだりもする。
魔術師とは、この「根源」への到達、究極にして無なるものを求めてやまない人種のことである。
元をただせば、魔術師とは根源を探求する学者に他ならない。それが根源へ至る手段に魔術を用いるから、魔術師と呼ばれるだけである。

根源と魔術師(2)

では何故、魔術師は「根源」へ至るための手段に、魔術を用いているのか? 他の方法ではいけないのか?
根源から流れ出す事象の川は、当然、根源に近ければ「太い流れ」であるし、末端へと流れていけば、途中いくつもの支流に分かれて「細い流れ」となる。
事象を細分化する要因は、時の流れと人々の意識あり、人々に知られれば知られる程、それは細くまた複雑になる。これは「一般常識」とも言い換えられる。
そして、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく、「太い流れ」を保っているものが、一般に知られていない「神秘」である。(あくまで比較の話であり、神秘でさえ根源という最初からみれば細いものでしかない)
流れが太いものも細いものも、根源から流れ出たという点で違いはない。
しかし、魔術師のように根源へと辿り着こうとしている者達にとって、細分化された一般常識程度の知識では、あまりに根源へは遠すぎるのである。
ゆえに、魔術師は根源へ至るために「神秘」を学ぶ。その「太い流れ」こそが、根源へと至るに足ると信じるからである。
神秘=魔術が引き起こす「奇跡」などというものは、魔術師にとって瑣末なものでしかない。ただそれが根源に近いがため、魔術という手段を選んだに過ぎない。(現実的な話ではないが、もし魔術以外の手段で根源へ到達できるなら、魔術師は喜んでその方法を執るだろう)

魔術と神秘

ここまでをまとめると、魔術師は「根源」へ至る手段として「神秘」を学び、その「魔術師の学ぶ神秘」を言い換えると、それが「魔術」と呼ばれるものである、ということになる。
では、最初の問題に戻る。
何故魔術は神秘でなければならないのか?
これは実は既に述べている。
魔術師にとって魔術とは、根源に至るための手段である。言い換えれば、根源へ至る可能性と価値があるからこそ、魔術師は魔術を学んでいる。もし魔術が根源へと至る手段ではないものに成り下がったら、魔術師にとって意味が無い。
魔術がその価値を無くすとは、即ち既に述べた「一般に知られる」ということが現実に起こった場合である。「神秘」という「事象の太い流れ」が、一般に知られることで「細い流れ」へと姿を変え、前述したように根源から遠ざかる。それを、魔術師は最も忌避する。(実際に、魔術はその『秘儀』を知る人間が増えれば増えるほど、力を失う)
魔術師の学ぶ魔術とは、根源に至る可能性を持つ「太い流れ」=「神秘」でなければ、学ぶ価値が無い。
それと共に、「神秘」は大勢に知られてはならない。大勢に知られては、その意味と意義を失う。
ゆえに、魔術とは神秘であり、神秘であり続けるから魔術なのである。
魔術師は己の研究を公開しない。公開しては「神秘」たりえなくなる。
魔術師同士が研究の成果を持ち寄って意見を交換し、互いによりよく発展させようなどということはありえない。公開しては「神秘」たりえなくなる。
このため、魔術師の自治組織である魔術協会は、その第一義が他を差し置いて「神秘の秘匿」なのである。
魔術協会は、別に魔術師が新しい魔術師を育てるための学び舎でもないし、互いに切磋琢磨しあう研究の場でもない。ようするに、「他の魔術師が下手を打って神秘を漏らすとかして、自分に迷惑がふりかかってこないよう、互いに監視し合うための組織」なのである。(ただ、それだけでは人が集まらず、集まらなくては相互監視の役に立たないため、研究書を所蔵したり霊地を押さえたりして、所属することのメリットを示しているのである)

魔術と信仰心

最後に、これまで「神秘」について語ってきたことと矛盾するかのようなことについて、言及しておかねばならない。
魔術とは「世界に刻み付けられた」大魔術式を用いたシステムである。その、「世界に刻み付ける」ための力とは、人の意思、集合無意識、信仰心に他ならない。
「信仰心」というと宗教的な信徒であることを示すかのように受け取られがちだが、ここで言う信仰心とは、「知名度」に言い換えられる。
神秘(魔術)が「ある」と信じられることによって、世界がそれを許容するのである。ここで、「ある」と信じるということは、それが「確信」である必要はない。例えば、「幽霊」という神秘の存在について、現代の人間の大半は否定的な意見を持っているだろう。しかし、現代の科学では「ない」とも言い切れない。「ひょっとしたらあるかも」という考えは、無意識のどこかにある。そういった「疑念」的なものも、信仰心には含まれる。信仰心の反対は「無知」である。幽霊の存在自体を知らない、ということのみが、信仰心を産まないのである。
つまり、広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになるということである。
これにより、信仰の弱い、「世界に刻み付ける」力が脆弱な、基盤の小さな一派の魔術は、誰にもその存在を知られていないような他国においては、まっとうに機能しないということがザラに起こる。
ここで、ここまでに述べてきた「神秘は知る人間が増えれば力を失う」という点との矛盾を感じるかも知れない。
しかし、ここまでに述べてきた「魔術に足る神秘の知識」とは、再び幽霊に例えれば、「幽霊という存在がある(かもしれない)ことを知っていること」ではない。「幽霊の『正体』を知っていること」である。一般人にとって幽霊とは、いるかいないかわからない、あやふやなものである。しかし、魔術師にとって幽霊とは、その正体までも知っていて、いることが不思議でも何でもないものである(あくまで例である、念のため)。
神秘を起こす「ルーン」という魔術がある。ルーンは奇跡を起こす、と一般には信じる者もいるし、信じない者もいる。ただ、両者に共通なのは、ルーンが「何故」奇跡を起こすことができるのかまでは、知らないということである。しかし、魔術師はその「何故」を(少なくとも一般人よりは)知っている。
この差が、「神秘は知る人間が増えれば力を失う」ということと、「広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになる」ということが両立する所以である。
実際に、現代の世界で最も広く強固な魔術基盤を有しているのは、聖堂教会による神の教え、聖言に他ならない。(ただ、彼らは人の手に余る神秘は神の手に委ね、人が手にしてはならないものだと説くゆえに、魔術という神秘を扱うものと敵対する立場にある)

魔術のシステム

魔術系統

根源から流れ出た事象の川。それをどう解釈(もしくは脚色)するかは、触れた人間の背景にある文化・民族性による。(世界中に、遠く距離を隔てた土地でありながら、類似した神話や伝承があるのはこのため)
魔術においてもそれは同じで、「神秘」という意味で類似していながらも異なった解釈で存在するそれらを、「魔術系統」と呼ぶ。
『空の境界』矛盾螺旋での蒼崎橙子の言葉には、
アストロロジー
アルケミー
カバラ
神仙道
ルーン
があり、他にも数え切れないという。
もし根源へと到達できれば、新しい魔術系統(魔法)を作ることも可能だという。

魔術基盤

魔術系統によって「世界に刻み付けられた」大魔術式。既に世界に定められたルールであり、人々の信仰がカタチとなったもの。
各門派ごとによって取り仕切られている基盤(システム)。ここに各々の魔術師が魔術回路を通じて繋がることで命令(コマンド)を送り、基盤が受理、予め作られていた機能(プログラム)が実行される、という流れになっている。
この時必要とされる、電力に相当するものが魔力である。
門派ごとに違いはあるものの、基本的には「術者の体内、もしくは外界に満ちた魔力」を、魔術という技に変換するシステムである。

魔術回路

魔術師が体内に持つ、魔術を扱うための擬似神経。生命力を魔力に変換する為の「炉」であり、基盤となる大魔術式に繋がる「路」でもある。魔力を電気とするなら、魔術回路は電気を生み出すための炉心であり、システムを動かすためのパイプラインでもある。回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。
魔術師にとっての才能の代名詞で、これの数が多いほど優秀な魔術師であるとされる。これを持たない人間は魔術師にはなれない。生まれながらに持ち得る数が決まっており、魔術師の家系は自分たちに手を加えて、魔術回路が一本でも多い跡継ぎを誕生させようとする。古い家系の魔術師ほど強力なのはこの為。
魔術回路は内臓にも例えられ、ひとたび失った魔術回路は死ぬまで再生することはない。また、跡継ぎに魔術回路を増やすよう働きかけるということは、内臓を増やすということにも繋がるが、その手段がまっとうであるはずもない。
最初は眠っているが、修行によって「開く」ことで使用できるようになる。一度開いてしまえば、あとは術者の意志でオンオフができる。スイッチの仕方は術者のイメージそれぞれで、これは最初の「開き」に関係している。最初の開きも方法は術者次第で、中には性的興奮とか自傷行為とかもある。

魔力

魔術を発動させるための要素のこと。魔術回路に流れる電流に相当する。原初の生命力とも、命そのものとも言われる。
呼び方として、外界(自然界)にある魔力「マナ」と、内界(術者の体内)にある魔力「オド」があるが、とりだせる場所の差であって、魔力である点においてその性質に差はない。単に、自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その絶対量で到底及ばないというだけの話。
魔術師であれば、マナは自由に行使できるが、その行使量は魔術師の実力に依存する。
マナ:魔力の呼び名の一つ。大源。大魔力。自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。
オド:魔力の呼び名の一つ。小源。小魔力。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。

呪文詠唱

魔術を起動させるための動作。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。
大別して二つあり、一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」である呪文がある。一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。
もう一つには、「自身を作り変えるための自己暗示」がある。魔術回路を効率よく起動・作動させる方法の一つとしての、自らを作り変える「決り文句」である。もともと呪文とはこちらの意味が先にあった。呪文は世界に訴えるものではなく自身に訴えるもの。同じ魔術でも、魔術師ごとに呪文詠唱の文句の内容は異なる。これはつまり術者の人間性の違いで、「自分を作りかえる」ために必要な言葉は各々によって違うということである。
その工程によって、何種類かに分けられる
魔力を通すだけで魔術を起動させる一工程(シングルアクション)
一つの事柄を自身の中で固定化する一小節
十以上の小節を以って簡易的な儀式と為す瞬間契約(テンカウント)
ガンドや魔眼などがシングルアクションに相当する。なお、詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。 セミラミスのように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。
そのため、現代魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限と言える。  

魔術師

魔術師とは、「根源」へ至ることを渇望し、そのための手段として魔術を用いる者。
根源への興味がなく、他の目的のために魔術を扱う者は、単なる「魔術使い」である。
魔術師とは根源への挑戦者であり、あり得ない事に挑むことが魔術という学問の本質である。
しかし、根源への到達は一代程度の研究では不可能である。代を重ねて研究を子に継がせ続け、より強い魔力を持つ子孫を作り、子孫もそれを繰り返す。その道のりに果てはない。仮に辿り着ける資質を持った子孫が現れても、最後には抑止力が待っている。
魔術師が最初に習うことは、「オマエがこれから学ぶことは、全てが無駄なのだ」ということだという。
魔術の研究は己一人のものではない。先祖が成した成果を魔術師は背負っている。ゆえに、まっとうな魔術師にとって、子に「魔術師になんてなる必要はない」と言ったり、自らその血統を絶えさせるようなことをする者は、度し難い異端なのである。
なお、何代も続く古い家門を持ち、研究のための資金を維持し続けられる、という境遇の由緒正しい魔術師は、表の社会では貴族・富豪である場合が多い。

ウィザード

神秘の崩壊に伴い、電脳世界での活動に適応した魔術師の進化形。
詳細は当該ページを参照のこと。
魔術刻印[編集]
魔術師の家系が持つ遺産。生涯を以って鍛え上げ固定化(安定化)した神秘を、幻想種や魔術礼装の欠片、魔術刻印の一部などを核として刻印にし子孫に遺したもの。
魔道書でもあり、本人が習得していない魔術でも式に魔力を走らせれば行使できる。モノによっては刻印そのものにも自律意思が備わっており、持ち主の魔術に連動して独自に補助詠唱を始めたり、意識を失った状態でも自動的に蘇生魔術式を読み出したりする機能がある場合もある。
その血統の歴史全てが刻まれているといっても過言ではなく、魔術刻印を継承した魔術師は一族の無念を背負って、次の後継者に刻印を譲り渡さねばならない。ある意味、代を重ねて重みを増していく呪いと言える。
刻印を複製することはできず、魔術師の家系が一子相伝なのは、刻印を受け継ぐ者を複数にはできないため。
ただし、何代も続いた刻印を複製するのではなく、新規に魔術師となった人間がその一代の魔術を刻印として残すことは可能。継承者以外の人間が魔術師に弟子入りし、新たに自分の家を興すということはできるので、魔術師の家系には新しいものと古いものがそれぞれある。(もっとも、自身と自身の家系の魔術の完成が第一目的である魔術師が弟子をとるというのは、何がしか理由があった場合のことであり、積極的に行われることではない)
現代における新たな魔術刻印は、ほとんどの場合有力な家系から魔術刻印のごく一部を移植してもらうことで造られており、それを株分けと呼ぶ。同じ魔術系統を戴く複数の家系による「門派」、同じ家名を持ちながら本家や分家などに複数の魔術師を擁する「一門」などは、過去にそういった株分けにより生まれていったもの。
株分けをされる魔術師にとっては幻想種や魔術礼装の欠片などの異物を埋め込むよりもずっと若い世代で魔術刻印を完成させることができるというメリットがあり、また魔術刻印を株分けする魔術師にとっては一時的に刻印に傷はつくもののそれは数ヶ月から一年程度調律師の施術を受けることで回復できる上、株分けした家からの絶大な忠誠を期待できるというメリットがある。
大元となる本家の魔術刻印は源流刻印と呼ばれる。
刻印は代を重ねる事で強化されていくが無限に強化できるわけではなく、「成長の限界」を迎えた刻印はどれだけ代を重ねても成長しない為、そのような魔術刻印を持った家系は衰退し、やがて消滅する事となる(例:マキリ家)。
なお、「魔術刻印」という名称はここで述べられている「魔術師の家系が持つ遺産」につけられた固有のものではない。
「魔術」で扱われる「刻印」――何らかのモノ(人体も含む)に刻まれることで魔術的効果を発揮する文字・図形(例えば「ルーン文字」など)全般に、「魔術刻印」という名称は使用されている。

属性・起源・特性

属性
属性とは、魔術師個人が持つ、その魔術師がどのような特性の魔術と相性が良いか・どのような特性を持ちやすいかを定める要素。
西洋魔術の世界では一般的に、五大元素(地、水、火、風、空)に二つの架空元素(虚、無)を加えた七つの種類を属性としている。
通常は一人の魔術師に一つの属性だが、なかには二つを兼ね備えた二重属性、さらには五大元素全てを兼ね備えた「アベレージ・ワン」の魔術師も存在する。
五大元素
【火】最も多いとされる属性で、「ノーマル」と呼ばれる。
【地】
【水】
【風】希少な属性で、「ノーブル」と呼ばれる。
【空】上記の四大に新たに加わった、天体を構成する第五の元素。エーテル。
【アベレージ・ワン】上記の五大元素全てを併せ持つ。
架空元素
【虚】魔術において、「ありえるが、物質界にないもの」。虚数とも呼ばれる。
【無】魔術において、「ありえないが、物質化するもの」。物理学や数学で用いられる「無」とは意味が異なる。

起源

起源とは、魔術師に限らず、あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられた方向付け、または絶対命令。あらかじめ定められた物事の本質。
魔術師の場合、特に起源が強く表に出ていると、通常の属性ではなく起源が魔術の特性を定める場合がある。
起源が強く表に出ている魔術師は、通常の属性を用いての魔術とは相性が悪く、汎用性がない。その代わり、一芸に特化した専門家にはなりやすい。

特性

属性に意味を付加し、魔術として汎用性を広げるもの。
簡単に言えば、「強化」「投影」「転換」といった各種魔術は、この特性にあたる。
例えば「強化」であれば、その元となる属性によって「火を用いた強化」「水を用いた強化」「風を用いた強化」といった風に、本来は分かれている。
ただし、高度な魔術は特性の方が表に出て、属性は傍目には分かりにくくなる(分かりにくくなるだけであって、属性が失われるわけではない)。
属性が魔術師個人に帰属するのに対し、特性はその魔術師の家系に帰属する。
代々の研究成果、刻印に遺された神秘により、家系ごとに専門の特性や苦手な特性が存在する。

魔術組織

魔術師による団体。
著名なものに魔術協会があるが、これは西洋魔術の組織であり、他にも中東や大陸(中国)にも独自の魔術と組織がある。
日本にも魔術組織はあるが、魔術協会に組してはおらず、作品中で描かれたことはない。日本は東西の文化が入り混じる特異な場所で、日本古来の魔術ではなく西洋魔術を使う魔術師も多く生息しており、作品で描かれるのはそういった西洋魔術を学んだ魔術師達である。
また日本には実戦派法術師の組織が密かに暗躍しているらしいが、凛によればこれも西洋魔術師と相容れない性質の組織らしい。

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最終更新:2016年06月13日 22:28