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***海洋バイオマステクノロジー
***オバマ大統領のお気に入りです。
***炭酸ガスの排出権取引は米国のみならず先進工業国にとって大きな負担になっています。
***濃縮液化炭酸ガスを地下の岩盤に閉じこめるにしても相当な手間と多額の費用がかかりますので
***今これをエタノールに変換する技術が飛躍的に進化し大型海洋プラントで採算ベースになりました。
***これにより自己完結型のエネルギー社会へ大きく貢献します。
***(1)低品位炭や廃材、ゴミのガス化技術。
***1980年、ドイツが開発した石炭のガス化技術が引き金になります。
***1990年代になってこの技術は著しく向上し使い勝手の悪い低品位炭や廃材、ごみのガス化にも適用されました。
***このガスの成分は水素ガス40%、二酸化炭素30%、一酸化炭素30%この混合比のガスは爆発的に燃焼するパワーを
***持っているため100万kwクラスの大型ガスタービン火力発電には最適とされています。
***そして一度発電に使用した高温(600℃)の排気ガスで蒸気タービン発電をしますので2度も発電ができるようになり
***高効率火力発電が可能になりました。
***従来型(旧式)の石炭火力発電に比べると最新型の発電能力はついに2倍を超えるまでになってしまいました。(35%→80%)
***ドイツはこの技術を石炭火力発電設備の多いインドや中国に輸出しているため世界中でこの発電設備が急成長しています。
***石炭を大量に消費する製鉄会社では鉄鉱石の還元に水素ガスを利用する技術が開発されこれが世界中の製鉄会社に採用されると
***石炭が大量に余ってしまいます。
***この余剰石炭をガス化すればたいへんな量のエネルギー源になります。
***日本では新日本石油根岸精油所(神奈川)でタール分の多い非イージーオイルのガス化に世界で初めて成功し
***実用プラントを稼働中。
***このように今まで活用されなかった低品位の石炭や原油が相次いで活用されるようになりエネルギー事情は変化しています。
***石油精製の仕事は2割も減少していて日本全国に50カ所以上もある石油精油所では間引き木材や廃材のガス化に取り組み中。
***大阪ガスでは廃蒸気まで個体化して販売していますので技術の進歩はとどまるところを知りません。
***従来は廃棄していたものが活用できるのですからすばらしいことです。
***(2)クリーンコールテクノロジー(CSS)
***排気ガスから効率的かつ経済的に二酸化炭素を取り出す技術です。
***これは脱硫設備と一体化していることが多く排気ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物を抽出除去し二酸化炭素を濃縮して回収します。
***400倍炭酸ガス濃度にする技術はありますがトンあたり1万円になり排出権取引の2千円近くまでコストを下げねばなりません。
***最近、商品先物取引の悪徳業者がこの法規制に触れない排出権に目をつけて一般庶民をだましまくっていることから有名になりました。
***ただしこれをバイオマスに利用する場合は排出権取引にこだわらなくてもよいので用途は一気に拡大します。
***この濃縮二酸化炭素を利用して海洋中の浮遊藻を育てエタノールを回収する技術が米国を中心に確立しつつあります。
***浮遊性の藻に400倍濃度炭酸ガスを与えることによりその成長速度は12倍にもなり大量のエタノールが回収できます。
***実験プラントでは実証済み。本格プラント建設中。
***今は人間や家畜の食料になるトウモロコシからエタノールを抽出していますが、さすがにこれには反対意見も多く
***食糧不足は燃料不足の比にはならないほど深刻です。
***浮遊性の藻なら着床性の昆布などとは異なり食料にはなりませんので合理的ですし10倍以上の繁殖力があります。
***この技術はアメリカが先行しています。
***日本の排他的経済水域は世界でもトップクラスなのでこれを利用すれば世界第6位の資源大国になってしまいます。
***以上のように今までに確立された技術だけを利用しても最初の原材料である石炭の半分はエタノールとして回収できる
***ことになりゼロエミッション(自己完結)社会に大きく貢献します。
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