一撃離脱戦法とは?
理想的な空中戦とは、敵機または敵編隊の位置や状況を把握し、敵よりも高い高度から45度~90度の降下にてEを最大限利用し高速で敵機を射撃、そして大量なEを維持したまま速度を生かして安全圏内へ離脱し再び高度を取り次の獲物へ襲いかかることを反復して行う。
これが
一撃離脱攻撃(BnZ(Boom and Zoom)) である。
利点は
1)「敵機が追随出来ない」
高度Eで敵機より優位な状態から強襲するやり方であるので、相手の速度Eが自機より上回っていない限りすれ違った後そのまま高速で離脱すれば敵機が6時に付いても射撃するチャンスが殆ど無いまま離脱出来る。
2)「殆ど反撃を受けない」
相手が上昇角を取って機首を自機に向けない限り、相手に射撃チャンスは殆ど無い。
3)「何度でもやり直しが可能」
初撃で撃墜出来ずとも、Eを保持している限り何度でも同じ機動でやり直しが出来る。
4)「単機で複数機を相手にし易い」
自機と同じ高度に居らず、克つ自機の機動に追随出来ない程度のEしか保持していない下の高度の敵機は数十機束になろうとも全て獲物である。
と云う点。
対して欠点は
1)「高速で接近・射撃を行うので射撃技術が必要」
高度Eを速度に変換する課程で必然的に高速航過となるので、高速度のまま目標に急接近し射撃し離脱しなければならない。
2)「高度を失うと容易く撃墜される」
高度Eは速度Eに変換出来るが、水平高度での最高速度以上の速度の保持は降下している間でしか出来ない。なので地表近くまで降下してしまうと、あとは速度Eは空気抵抗に依る減速で少しずつ減って行き追随して来た敵機にいずれ撃墜される。
3)「同じ機動を繰り返すので先読みされ易い」
基本的に高度を取る、強襲する、離脱する、と云う3項目の繰り返しになるので、熟練者は強襲と離脱の隙間に予測機動を取って逆襲することが出来る。
または強襲回避した後に離脱する自機を追随しつつ高度を上げ、自機が再度高度を回復することを阻害することで再攻撃を難しくさせることが出来る。
と云う点。
Last update:2003/06/07
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最終更新:2007年09月04日 17:25