KDDIは23日、今秋発売するau携帯電話から、レジでかざすだけで支払いができる「おサイフケータイ」の機種数を、現行の5機種から10機種程度に増やすことを明らかにした。これにより今年度中に普及数を現在の約300万台から700万台に引き上げる。
今後はジェーシービー(JCB)などが推進する携帯電話によるクレジットサービス「クイックペイ」ソフトをあらかじめ組み込んで出荷。簡単な手続きで後払い方式の“携帯クレジット”を利用できるようにし、先行するNTTドコモに対抗する。
KDDIは昨年10月、JCBやUFJニコス、クレディセゾンなどと共同でドコモとは異なる「クイックペイ」方式を推進するモバイル決済推進協議会を昨年10月に設立している。ただし、これまでは対応機種数、利用できる店舗数が少ないうえ、ソフトをダウンロードする手間が必要だったため利用が広がらなかった
このため、今秋以降は上位機種である「CDMA 1X WIN」のほとんどの端末におサイフケータイ機能を搭載して端末数を充実。対応端末にクイックペイ対応ソフトを組み込んで出荷することで利便性を向上し、ユーザー囲い込みを図る考えだ。
おサイフケータイは、ドコモが上位機種に標準搭載しており、すでに普及数が1400万台に到達。同社自らがクレジット事業に参入するなど大きく先行している。
現時点では携帯電話で電子マネーやクレジットサービスを利用する人は限られるが、KDDIとしては10月に導入される番号そのままで携帯電話事業者を乗り換えることができる番号ポータビリティ制(番号持ち運び制)を控え、機能・サービス面でドコモに大きく劣る分野があるのは不利と判断。おサイフケータイの積極導入に踏み切った。
(2006.8.24/フジサンケイ ビジネスアイ)
最終更新:2006年08月24日 12:16