霞「そんじゃねー」
昼食が終わって霞と別れる。
中島「いやー、霞ちゃんかわいいし料理うまいし、いいな」
遊佐「そうだな」
確かに結構かわいいしな。
中島「何より、なんかエロいオーラが……」
遊佐「わからんでもないが」
何か色っぽいんだよな……。年下とは思えないな。
中島「ハァハァ」
とりあえずその場に置き去りにしておいた。

遊佐「ふぅ」
席について次の授業の準備をしていると
ましろ「今日は遊佐君パンじゃなかったんだ? 教室に戻ってこなかったし」
遊佐「ん? ああ、中島と食堂でランチ食べてた」
ましろ「食堂かぁ、最近食堂で食べてないなー」
ましろ「ところで中島君は?」
遊佐「知らん」
廊下に放置してきたけど。
ましろ「ふーん。どうだった?」
遊佐「食堂? そうだな、前の学校よりはうまいかな」
前の学校のは高くてまずいと評判(?)だったし。といっても食堂を常時利用してたわけでもないんだけど。
ましろ「前の学校かぁ。どんなところ?」
遊佐「どんなとこって言われても、どこも一緒だろ、学校なんて」
ましろ「そうかなー?」
遊佐「……多分な」
ましろ「私ずっとこの町にいたから他の場所のことも知りたいな」
遊佐「強いて上げるならここよりは校則が厳しかったけどな」
ましろ「どんな風に?」
遊佐「バイト禁止とかゲーセン行くなとかネクタイしろだとか」
ましろ「そうなんだ。うちの学校は風潮的にバイトはオッケーだしね」
遊佐「俺も生徒手帳の校則読んだときはびっくりしたぜ」
中島が教室に戻ってきた
中島「ハァハァ」
遊佐「いい加減に目を覚ませ!!」

そして放課後
中島「遊佐! ゲーセン行こうぜ」
遊佐「部活は?」
中島「めんどいからパス」
遊佐「それでいいのか?」
中島「いいんだよ、今日はそんな気分じゃないんだ」
遊佐「んじゃ行くか」
学校を出ると
中島「ん、あれ霞ちゃんじゃないか?」
中島が指差した方向を見ると
遊佐「本当だ。何か走ってるな」
走って下校している霞が見えたがすぐに見えなくなった。
中島「……なんで走っていったんだろうな」
遊佐「思えばいつも走っているな」
まるでマグロかカツオのように走ってないと死ぬようなイメージだな。
中島「それじゃあ行こうぜ」
遊佐「おう」
そして遅くまでゲーセンで遊んでいた。
遊佐「あー、久々によく遊んだ」
中島「部活をサボるとスッキリするな」
駄目人間が……
遊佐「それじゃあ帰るか」
中島「おう」

明日は遅刻しないように早めに寝よう。
遊佐「しかし今日は何か大変だったな」
椎府霞ちゃん……か。うーん
中島の言うとおりなかなかかわいいよな。
遊佐「まあ、またぶつかったりするのは嫌なんだけどさ」
というわけでおやすみなさい。

遊佐「ん……」
時計は……うん。これなら間に合う
遊佐「二日連続で猛ダッシュはきついからな」
さて、ゆっくり準備してっと
遊佐「いってきまーす」
昨日より20分も余裕があるし、今日は遅刻しないな。
昨日霞とぶつかりそうになった曲がり角につく
遊佐「あっちから霞が走ってきたんだよな」
と、思ったら走ってくる姿が。
霞「ふぁ、ふぇんふぁいふぁ」
遊佐「パンくわえたまま喋るのはやめようね」
霞「ふぁい」
遊佐「それにしても今日は遅刻しそうにないし、走らなくても大丈夫じゃない?」
俺達は並んで歩き出す。
霞「んー、いつも走ってるからクセみたいなものかな」
遊佐「走るの好きなの?」
霞「どうだろう?」
パンを一齧りする霞。
遊佐「よくわからんな」
霞「ふぇふぉー、ゴックン……。足の速さは自信あるよー」
遊佐「確かに……かなり速い」
霞「でしょー」
ていうかまたはだけてますよ前が。しかも盛大に。見えそうですよ。何がっていうとほら……。
いや、焦るな俺。ここは紳士の心を保つのだ。
遊佐「あー、そういえば走るといえば昨日の帰りも走ってたな」
霞「あらら、見た?」
遊佐「うん。なんで?」
霞「あはは、ちょっと用事があったから急いでたの」
遊佐「そっか」
霞「なんでそっぽ向いてるの?」
遊佐「いや、その、なんだ。前が見えそうだぞ」
霞「ん、本当だ。まぁ気にすることないよ」
気にするだろ普通……。無頓着だな……。
最終更新:2007年01月24日 00:41