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霞「ねえ、キミ」
遊佐「ん?」
気づくと目の前に霞が居た。
霞「あの子を助けてくれる?」
遊佐「え? あの子って」
霞「きっと君なら助けてあげられるから」
霞の体が光りだす。
遊佐「うわ!?」
霞「今の私は、わたしだから」
遊佐「どういう意味だ!?」
霞「約束だよ」
俺はその光に手を伸ばす。
遊佐「ま、まてよ!」

がばっ!!
遊佐「はぁはぁ……」
周りを見渡すとそこは慣れた部屋のベットの上だった。
遊佐「夢か……」
変な夢をみた。
時計を見るとまだ4時くらいだった。
遊佐「眠れなくなった」
汗をかいたので着替えた。
遊佐「外行こう」
何故か背中を押されるように外に行きたくなった。

遊佐「まだまだ暗いな」
少し明るくなってる気もするけどやはりまだ暗かった。
遊佐「涼しいくらいだ」
街が寝静まっている。点灯する街灯が気にかかる。
ふと気づくと学校に向かう方向に来ていた。
遊佐「ついついこっちへ来てしまった」
俺はそのまま歩いていく。
遊佐「え!?」
俺が向かう先に人影があった。
その人影は倒れこんでいる。
遊佐「お、おい!?」
俺は駆け寄る。
遊佐「大丈夫ですか!?」
俺はうつぶせになってる人を仰向けにした。
その人は
遊佐「霞!?」
霞「あ、遊佐君……。どうして、ここにいるの?」
息も切れ切れに霞がしゃべる。
遊佐「お前こそこんなとこで何してるんだよ!?」
ふと横を見ると自転車が倒れていてカゴから新聞が溢れている。
遊佐「まさか、新聞配達してたのか? 熱ひどくなってるじゃないか」
触ってみて明らかにひどい熱がある。
霞「へへへ、実は……」
霞は立ち上がって自転車を持ち上げる
霞「早く行かないと、迷惑がかかるから。大丈夫大丈夫」
遊佐「大丈夫じゃないだろ?」
霞「ノルマはこなさないと……もうちょっとだから」
遊佐「どうしても止められないのか?」
霞「うん……」
遊佐「……仕方ないな。俺も手伝うから早く終わらせよう」
霞「ごめん……」
俺は自転車を押して、霞に肩を貸す。
遊佐「そうだな。そんな状態で動いたら駄目だろ」
霞「うん。でも……」
遊佐「ん?」
霞「遊佐君に助けてもらいたいなーって思ったら、本当に来てくれた」
遊佐「……夢見たんだ」
霞「どんな、夢?」
遊佐「いや、その夢で偶然目を覚まして眠れなくなったから散歩しようと思っただけ」
霞「そっか……」
本当は、霞のようで霞じゃない、そんな人の夢を見た気がする。
一緒に新聞を配っていく。
そしてやっと配り終わった。このまま家に帰っていいらしいとのことだった。
そして家に向かう途中。
遊佐「あのさ、店長に聞いたんだ」
俺は思い切って言う。
遊佐「霞の家のこと」
霞「そっか……」
特に反応が無い。
霞「いつも、迷惑かけてごめん……」
遊佐「馬鹿」
霞「……」
遊佐「困っている人を助けるのは迷惑じゃないよ」
霞「でも、手をわずらわせるのは……」
遊佐「あー、もう」
遊佐「俺が助けたいのに、それを断られたほうが俺はショックだぞ」
霞「え?」
遊佐「助けたいから、助けるんだよ。理由なんて……」
他にないと言おうと思った。けど、
遊佐「いや、好きだから、助けたいんだな」
霞「え?」
さりげなく、重要なことを言ってしまう俺。
遊佐「……好きなんだ。霞のことが」
霞「同情してるの……?」
遊佐「絶対違うよ。霞と出会ってからずっと惹かれてたんだ」
霞「……本当?」
遊佐「気づいたら、好きになって一緒に居たいって思ったんだよ」
霞「わたし、迷惑かけるのが嫌いなの」
遊佐「そうだね。霞は甘えるのが下手だよね」
霞「え?」
遊佐「もっと甘えていいから」
そうして霞の家の前にたどり着いた。
霞「わたしも……か……」
霞が抱きついてくる。そして霞から力が抜けて崩れた。
遊佐「お、おい霞? 霞!?」
最終更新:2007年02月14日 12:38