• #シーン4『作戦』
  • 登場キャラ『遊佐、中島、早乙女、+α』
  • BGM『日常的な曲→緊迫感のある曲→高揚感のある曲』
  • 背景『グラウンド』


???「遊佐。ここだ」
 振り向くとそこに、武器を配給しているという早乙女が立っていた。
遊佐「おっす早乙女。武器、受け取りに来てやったぜ」
 ブルーシートたくさんの得物が並んでいる。
遊佐「ん? こりゃなんだ?」
 その多くの得物に混じって、ひとつだけ場違いとも言うべき武器を見つけた。
遊佐「銃?」
 銀色のボディの自動式ハンドガン。
 無意識にそいつを手に絡ませていた。
あれだ、よくアニメとか漫画にも出てくる最強の威力を持つハンドガンってやつ。
 確かデザートイーグルといったか。
 じっと見つめていると、太陽の真っ白な光がステンレスの鈍い銀色に反射して、銃身は重厚な輝きを放った。
 な、なんかいい感じだ。
渋いぜ、こいつは!
遊佐「俺、こいつにするわ」
早乙女「そうか。水鉄砲だが、良いのか?」
遊佐「み、水鉄砲? エアガンじゃないのか」
早乙女「もちろんだ。エアガンで人を撃つなど言語道断」
早乙女「ただし、水鉄砲で良いならば二丁の所持も認められているがな」
 その一言にピクッと俺の体が反応した。
 二丁OKってことは、ダブルハンドガンか?
 ぬぬ。それはなかなか、そそられるものがあるぞ。
遊佐「でも、所詮水鉄砲だしなぁ……」
早乙女「馬鹿者。たかが水鉄砲と言えど、そこらのへな猪口水鉄砲とはわけが違うのだぞ」
遊佐「ふーん……」
俺は二丁のデザートイーグルをそれとなく構えてみる。
早乙女「ほう……なかなか決まっているな」
遊佐「そうか?」
早乙女「初めてその銃を見たとき、お前は何をした?」
遊佐「何って……無意識に手にとって、握っただけだが?」
早乙女「ふむ……遊佐、お前はその武器を使うべきだ」
遊佐「な、何でだよ。俺だって刀くらいなら使える自信があるぞ?」
早乙女「どうせ剣道の授業で何度か竹刀を握ったことがある、という程度だろう?」
遊佐「うっ、まぁ、それはそうだが」
早乙女「だったら大人しくその水鉄砲を選んでおけ。よし、もう一度構えてみろ」
早乙女「……うむ。格好良いぞ」
早乙女「遊佐には水鉄砲がお似合いだ」
遊佐「馬鹿にしてんのか?」
 と、言いつつも俺は水鉄砲を選んでしまった。


午後二時。
 両軍はそれぞれの陣営に分かれ、試合開始直前の最終確認を行う。
灼熱の光がグラウンドを支配していた。
 暑い。くっそ、七月だってのにまるで真夏だ。
そんな熱波の中、太もも辺りまで伸びる長い真っ赤な鉢巻をたなびかせ、必死に大声を上げるキャプテンの井草がいた。
井草は左腰には無骨なデザインの片手斧、右腰には刃が広く湾曲した青い片手剣、そして背中には特大のブーメランを背負っている。
 さすが万能娘。あの武器全部を使いこなせるだけの腕があるんだろうな。
井草「みんな。これだけは守って」
井草「必ず勝てると確信できる相手の時でも、タイマンはできるだけ避けること」
井草「もしタイマンの状況が出来上がってしまったのなら、すぐに応援を呼ぶか、誘い込んで多人数で一気に仕留める」
井草「単独行動は絶好のカモだよ。多勢に無勢、このことだけは絶対に忘れないで。いい?」
 そう彼女は言い終えると、メンバー全員の顔を見合わせた。
 念を押しているのだろう。
 ふむ、単独行動は禁止か。
 覚えておこう。

(BGM→高揚感のある曲)

 最終確認が終わると、あとはいよいよ試合開始の笛を待つばかりとなった。
中島「へいっ、遊佐よ!」
 振り向くと中島がいた。
 やけにハイテンションである。
遊佐「うるさいぞ」
 むちゃくちゃ長い両手剣をアホみたいに振り回している。
中島「ふははは! オレはこの物語の主人公だぜ!?」
 どう見ても三枚目だ。
遊佐「大船に乗ったつもりでいろよ、オレのバスターソードの前に敵はない!」
遊佐「よくもまぁそんな大言壮語をやすやすと吐けるもんだな」
中島「ふん。なめてかかるとな……あとでこの大観衆の中、土下座することになるぜ……?」
 お前がな。
遊佐「ん?」
 ふっと、何かが頭をよぎる。
 こいつ――中島のヤル気を逆手に使えないだろうか。
 逆手っつたら言い方が悪いか。
 良い言い方をすれば……有効利用……か?
 あれ? むしろ余計に悪くなってるか?
 まぁどっちでもいい。
 ――良いこと思いついたぞ。
 さっきの井草の一言。
ヤル気満々な中島の、骨から皮まで使い尽くす最高の作戦を。
単独行動が禁止だとしたら、俺はそれを――
 よし、イケるぞ。
この作戦に賛同してくれるような奴と言えば……
 アイツしかいない。


 ※感情度分岐スタート
(ここで、感情度によってストーリーが分岐します)
最も感情度が高いキャラが二年生である YES → その『キャラのカテゴリ』とPTを組む。
 最も感情度が高いキャラが二年生である NO  → 別チームなのでPTを組めないため『二年生の中で最も感情度が高いキャラのカテゴリ』とPTを組み、YES条件では発生しない別のイベント(一年or三年との絡みのイベント)を用意。
 二年生ルートを通った場合、共通ルートである二年生の絡みイベントがあったあと、ちょっとした別展開を考えています。

カテゴリ:
【ましろ、聖、杏、早乙女】
【晶子、毛森】
【茜、井草】

【ましろ、聖、杏、早乙女】のいずれかのキャラの感情度が二年生の中で最も高い場合そのキャラの名前を叫んで、彼女ら+中島とPTを組む。
【晶子、毛森】の二人のうちどちらかの感情度が二年生の中で最も高い場合そのキャラの名前を叫んで彼女ら+中島でPTを組む。
【茜、井草】の二人のうちどちらかの感情度が二年生の中で最も高い場合そのキャラの名前を叫んで彼女らとPTを組む。中島はメンバー外。

あくまで『二年生の中で感情度が最も高いキャラ』とPTを組みます。
 感情度が最も高いキャラが一年生or三年生の場合、のちの展開が変わる予定です。


 ここでは大筋として通すため、
 最も感情度が高いキャラを【杏】と仮定して話を進めます。
 他キャラ、他カテゴリも、大筋終了後に執筆する予定です。
 以上。

何言ってんのこいつ? とあらば、スレにて質問お願いします。
最終更新:2007年03月02日 01:29