ましろ「遊佐君」
遊佐「ん、あっと。柊さん。だっけ」
ましろ「ましろでいいよ」
遊佐「ふむ。それじゃあ遠慮せずにそう呼ばせて」
聖「ましろぉっ!」
ましろ「あ、聖ちゃ、きゃぁ!」
遊佐「ぐほぁ!」
遊佐「いってぇ、何すん……」
殴られた箇所をさする。
聖「ましろの事を呼び捨てになんてするな」
ましろ「聖ちゃん~」
聖「ましろもましろ。こんないきなりやってきた転校生に……」
ましろ「私がいいって言ってるの」
聖「だから!」
机を思いっきり叩く聖。
ましろ「……ぅぅ」
聖「……しょうがない」
ましろ「やったー!」
聖「はぁ」
聖もましろには弱いんだな……。
遊佐「ぐぬぬ」
だが! この痛みはどうしてくれる!
聖「どうした?」
遊佐「……お前なぁ」
ましろ「ふふ」
聖「ん?」
ましろ「仲がいいなぁ、と思って」
聖「なっ」
遊佐「それはないな……」
勘違いもいいとこだ。
俺は殴られて吹っ飛んでるだけだ。
遊佐「まぁ、それは置いといて」
遊佐「本題はなんだっけ……?」
ましろ「そうそう」
ましろ「歓迎会しようと思って」
聖「えぇ?」
えぇって……。
聖「そこまでしなくても……」
中島「いいじゃないか」
遊佐「ん?」
中島「そうそうないぞ、お前。異性が歓迎会をだな……」
まぁそりゃな……。
聖「中島はどこから湧いてきた」
遊佐「あ、俺の突っ込み所を……」
中島「へ。おもしろそうな話には目がないんだよ」
遊佐「理由になってないな」
ましろ「と、いうわけで!」
ましろ「……んーと」
聖「……?」
ましろ「まだ考えてなかった」
聖「……はぁ」
おいおい……。
中島「相変わらずだねぇ」
ましろ「と、いうわけで!」
遊佐「さっきも聞いたぞ……」
ましろ「うー、遊佐君に決めてもらおう!」
びしっと指を突き立てられても……。
遊佐「……おぃ」
中島「斬新で面白いじゃないか」
聖「どうかと思うぞ……」
ましろ「まぁ、まぁ。それで遊佐君?」
遊佐「……どうしても何か決めないと駄目か?」
すっげー、おかしい話のような気が。
聖「ましろの好意を無下にするつもりか……!?」
お前は俺を歓迎したいのかしたくないのか。
遊佐「わーったけど……引っ越してきたばかりだからなぁ」
何があるかなんて把握してないしな……。
ましろ「それもそうだったね」
聖「……ふぅ」
聖「それだったら、ましろの得意なカラオケにでも行くのはどうだ?」
一番嫌そうにしていた聖が提案。
ましろ「あ、それいいそれいい!」
しかも採用されてしまったぞ?
遊佐「いいのか?」
聖に向けて聞いてみる。
聖「ましろがいいなら、いい」
ほんと、ましろましろの一直線だな。
遊佐「ま、歓迎してもらえるならしてもらおうかな」
ましろ「よーし、レッツゴーだよ」
最終更新:2007年07月15日 18:54