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ましろちゃんの話を聖に伝えて二日が経った。
昨日聖は休んでいた。
聖はどちらを選ぶのだろう?
授業中だというのに、考え事をしている聖をちらりと見る。
今日一日、今のところ、聖は俺ともましろちゃんとも挨拶しかしていない。
ましろちゃんは『いつもどおり』だ。
杏を引っ張り、中島が馬鹿な話をし、二人をにこにこと見守る。
少し違うけど、それは俺と聖がそこに居たときの情景。
ましろちゃんは、俺らが居なくても、すぐに元の環境を取り戻した。
感心してしまう。
彼女は今までもこうやって過ごしてきたのだろうか?
良く分からないけど、聖と一緒に過ごしてきた期間は短くはないだろう。
その聖も切り捨てるという。
彼女にそこまでさせるものって、何なんだろう?

遊佐「ここの所、同じ事ばっかり考えてるな。俺」

自嘲気味に呟いて、軽くため息を吐く。
一人の事しか考えられなくなるのが恋ならば、これも恋に入るのかねぇ?
ばかな事を思いついて一人で苦笑する。
でも、考えてみれば、俺は彼女をどう思ってるんだろう?
彼女に尋ねるばかりで、良く考えてなかったかもしれない。
何とも思っていないのなら、彼女にしつこく固執するのは、ただの迷惑だ。
ましろちゃんに影響されたかな。
少し、考え方がドライになってしまった気がする。
でも、良い機会だから、少し考えてみよう……。

…………
……

聖「遊佐。ちょっと良いか?」

昼休み、沈黙を続けていた聖が、俺に声をかけた。

遊佐「ああ、いいけど」
聖「じゃあ、ちょっと出よう」
遊佐「分かった」

ここで話し辛い事。
つまり、この前の選択の話。

…………
……

中庭にまで到着した俺たち。
いつぞやの木に触れながら、聖は小さくため息を吐いた。

聖「遊佐」
遊佐「ん?」
聖「正直、私はどうすれば良いか分からない」
遊佐「だろうな」
聖「切り捨てるなんて事をしなければならない理由も、分からない」
遊佐「俺もだ」
聖「私は……」

苦しそうに、うつむく聖。
今までの聖からは想像もつかない聖の態度。

遊佐「お前がどんな選択をしても、俺は受け入れるつもりだ」
聖「やめろ……」
遊佐「お前がましろちゃんを選んでも、俺はお前を恨まない」
聖「やめてくれ……」
遊佐「お前がましろちゃんを諦めたら、切捨てられ組として仲良くやろう」
聖「やめて……くれ……」

今にも泣きそうな声。

聖「私には……出来ないんだ……」
遊佐「聖……」
聖「私には……」

うつむいた聖から、零れ落ちる滴。

遊佐「……そうか」

そうだな。お前はこう見えて優しいから。
俺なんかが相手でも、切り捨てた後の心配をするんだ。
かといって、ましろちゃんを諦める事も出来ない。
ばかな奴だよ。ほんとに……。
けど、選ばせないといけない。
後で後悔するのは、本人なんだから……。

1.ましろを選ばせる。
2.聖に決めさせる。
3.ましろを諦めさせる。



――――――1選択のケース(ましろ好感度+2

遊佐「ましろちゃんを選べよ」
聖「え?」
遊佐「お前が決められないんだから、俺が決めてやる」
聖「だが、それではお前が……」
遊佐「俺のことは気にするな。お前のためなんだからさ」
聖「だが……」

これで、少しは聖の心の荷が軽くなれば良い。
それが、俺のできる精一杯だ。

遊佐「後悔したなら、俺を恨めば良いさ」



――――――2選択のケース(好感度変化なし

遊佐「こればっかりは、俺が口出しする事じゃない」
聖「そう……だな……」


――――――3選択のケース(ましろ好感度+30

遊佐「じゃあ、俺を選んでくれ」
聖「え?」
遊佐「ましろちゃんと元の関係に戻れても、また悩む事になる」
聖「…………」
遊佐「だったら、俺と一緒に切り捨てられるのもアリだろ」
聖「……そうかもな」
遊佐「切り捨てたましろちゃんが悔しがるくらいに、楽しそうに振舞ってやろうぜ」
聖「……ふふっ」



――――――選択分岐ここまで

遊佐「まあ、どちらにしろ、最終決定はお前になる」
聖「ああ……」
遊佐「もう一度言うけど、お前がどちらを選んでも俺は受け入れる」
遊佐「だから、お前が良いと思う選択をしろよ」
聖「……分かった」

小さく頷いた聖。
何を選ぶかは、もう本人次第だな。

遊佐「じゃあ、な」
聖「ああ、また」

聖に手を振って、俺はその場を後にした。
最終更新:2008年04月10日 10:12