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あと1、2回、りゅーさんと仲良くなるイベントがあった後、
発生するっていう感じでしょうか?


ん、なにやってんだ、あのツーテールのちびっ子は?
オカ研部室の前ををうろうろして。
えーっと、あの子って確か……?
……
……あ、そうだ。生徒会の子だったような。
全体朝礼で見たよーな、見なかったような?
確か、弓削(ゆげ)とかって、言ったっけ。


【遊佐】「生徒会から、オカ研にジョブチェンジか?」
【遊佐】「なかなかレアパターンだな」

【弓削】「きゃ、な、なんですか!?」


ぴょん、とあわてて俺から距離をとる。
うーん、そんなにおどろかせちまったかな?


【遊佐】「え、だってオカ研に入部したくて、ウロウロしてたんじゃないの?」
【遊佐】「誰がどーみても、勇気を振り絞って入部届けを持ってきた、って感じだったぞ」
【遊佐】「しっかし、すっげー勇気あるなー」
【遊佐】「あの、オカ研に入部とはー」

【弓削】「あわわ、ち、ち、違います! わ、私は生徒会一筋です!」
【弓削】「誤解しないでください!」

【遊佐】「なんだ違うのか? そーとしか見えなかったが」

【弓削】「オカルト研究会から生徒会に依頼があったんです」
【弓削】「最近、『部室の裏山に、なんか大きな動物っぽいものがいるんじゃないか?』って」
【弓削】「それで黒井部長から調査して欲しいって」

【遊佐】「ふーむ」

【弓削】「た、たいした事はないとは思うのですが……」
【弓削】「ち、陳情は陳情です。しっかり処理しないといけません」
【弓削】「もしかしたら、おっかない犬とかいたら、たたたた大変じゃないですか!?!?」
【弓削】「で、でも、でも、忙しい会長に、これ以上、仕事なんてさせられません」
【弓削】「で、で、わた、私の出番というわけなんです」

【遊佐】「なるほどねえ……」


事情はわかった。
で、弓削が、調査に来たというわけか。
でも、まー。オカ研部室の裏山かあ。

見上げてみる。
……
……背筋に汗が、つーって伝わってきた。
ぜ、絶対、なんか、いやーな雰囲気があるよなあ。
オカ研がなんかいつもやってるっつー噂もあるしなあ~


【弓削】「不肖、弓削梨香、が、がんばって原因をつ、追求します~!!!」

【遊佐】「……おい。脚、震えてるぞ」

【弓削】「は、はわわ。そ、そんな事あるわけありません!!」


まー、男の俺でも、ちびっと嫌な感じなのに。
弓削が一人で調査か。。。
うーむ。



選択肢:
1:「ま、がんばって調査してくれ」
2:「仕方ない。調査、手伝ってやろうか?」
3:「あー、弓削いいよ。俺が調べてきてやるよ」


【遊佐】「はあ、弓削は帰っていいよ。俺がちょっと調べて来てやるよ」

【弓削】「え、ええ!? で、でも~」


なんつーか、このまま帰っても気になるし。
あと、弓削が居たら、絶対に何かトラブルに巻き込まれそうな感じがしてならん。
ま、運動不足の解消の良い機会と思って、一人、ハイキングにでも行きますか。


【遊佐】「いいって、いいって」
【遊佐】「その代わり、今度、遅刻一回ぐらい見逃してくれ」

【弓削】「はぅ、そ、それはできません!」

【遊佐】「……ま、期待してはなかったけどな」

【弓削】「す、すみません! それではお願いしますです!」



→場面は裏山へ。



にしても。
おお、なんか雰囲気ですぎじゃね!?
湿地っていうか、木の葉で光もさえぎられてるしよ~。

ねちょねちょしてるし。
ううう、とっとと一周して、確認して帰ろう!


『カサカサ』

『カサカサ』

『カサカサ』


……え、なんだ、なんだ!?
風は……
うう、吹いてないよな?
な、なんで、あそこ、不自然に動いてるんだ!?


『カサカサ』


や、やべえ。あの草むら、なんか入やがる!!
た、たぶん、オカ研のやつが見たって、これの事か!?


『カサカサ』


……
……け、けっこう、草の動きからすると、で、でっかくね!?
1mぐらいありそうな……予感がする!!!
ど、どうする!? マジに野犬とかだったらシャレにならん!



選択肢:
1:「逃げる」
2:「調べてみる」



調べるのか、俺……
……
……まじで?
……
……はぁ、仕方ない。ちょ、ちょっとだけ見てくるか……

なるべく足音を立てないように、そっと近づく。
目で確認できる位置まで、なんとか気づかれずにいきたい。
で、やばそうな状況だったら、そのまま逃げるぞ! 俺!

……ああ、こんな時に足音が消せる薬や、姿を隠す薬とかありゃ~な~!

一歩。
一歩。
近づく。


【遊佐】「……え?」


そこにいたのは青。青い。
青いワンピースを着た小さな女の子だった。
その、小さな女の子は、しゃがみこんで雑草の中や、湿地の泥に手を突っ込んだりしている。
で、もそもそ動かしている。
しばらくすると、ちょっとだけ移動して、また、モソモソ。
……もう、足元とかスカートの裾とか、泥だけだ。
でも、気にする様子もなく、ずっと、手を動かしている。

……泥遊び、にしては、何か変だ。
あれ、どーみても楽しくないだろ。
一体、何をやってるんだ?

でも、何はともあれ、危険だけはない事は確かだな。
ちょっと、あの女の子に事情を聞いてみて、生徒会に報告して終わりにするか。


【遊佐】「おーい。一体、こんな場所で何してるんだ?」


脅かさないように、ちょっと遠く目の位置から声をかけながら近寄る事にした。
びっくりされても嫌だしな。

青い、小さな女の子は俺に気がついてくれた。
こっちを、一瞬だけ見て――


【少女】「……」
【少女】「……ひみつ」
【少女】「知らない人、話さない」
【少女】「おねーちゃん、そう言った」
【少女】「だから」
【少女】「ひみつ」


ぼそり、ぼそり。
呟いた。
青い女の子は、もう、俺を見てくれない。
俺の存在を無視して、また、もくもくと地面を這うようにして、手をもそもそしている。
……
……
……あーあ、泥だらけになっちゃって、まー。
そこまでして、何をやってるんだろ?



選択肢:
1:「気になる」
2:「帰る」


ちょっと気になるなあ。
こんなに泥だらけになって、こんな場所に入って何をしてるんだか?


【遊佐】「頼む、ちょっとだけで――」


と、俺が尋ねようとしたら。


【少女】「あ」
【少女】「……もう帰る」
【少女】「おねーちゃんに帰れって言われた時間」


【遊佐】「あ、え、え!?」


泥だらけになった青い服の女の子は、とてとてと走り抜けて行ってしまった。
その動きは、なんか、もー、ここに通いなれてるって感じ。
俺なんかよりも、スムーズでやがんの。
そして、完全に、俺はスルーで。
……
……
……

【遊佐】「そうですか、眼中無しですか……」
【遊佐】「う、それって、ちょっと凹むぞ~」


ああ。なんか深い悲しみに包まれたぞ、おい!
最終更新:2007年04月03日 11:28