再び「練武祭(れんぶさい)」の時期が近づいてまいりました。
練武祭とは、巨大魚のバナーを空に掲げたり、男の子に甲冑を着せて戦わせたりして、男児の健やかな成長を祝う東方由来のお祭りです。
ところで、前回の練武祭を経験されたみなさんは、あの事件を覚えていらっしゃいますか?
モグハウス管理組合が東の国より借りた、大切な甲冑が盗賊に奪われてしまった、あの一件です。あの時はみなさんの活躍でなんとか甲冑を取り戻し、期日までに東の国に甲冑を返すことができましたが、一歩間違うと外交問題にも発展しかねない冷や汗モノの事件でした……。
あれから幾星霜。さすがのモグハウス管理組合も「練武祭」開催を諦めた、と思われ始めた頃、ある噂がアルタナ四国を駆け抜けました。管理組合が、今度こそ完璧な「練武祭」を開催しようと、東の国と粘り強い交渉を重ねた末、ついに源氏一族より再び家宝「源氏八甲」を借り受ける許可を得た、というのです。
モーグリたちはすでに受け入れ準備に東奔西走しており、すべては順調に進んでいるように見えました。そう、つい先日までは……。
話を少し戻します。数ヶ月前、甲冑を載せて東の国より出港した輸送船は、アトルガン皇国の三角帆の交易船そっくりに擬装していました。理由は簡単。「源氏八甲は我が国の至宝。されど、輸送には敵国アトルガンの領海を通過する必要がござれば……」とのことでした。用心にも用心を期してのことでしたが、今思えば、これが新たな事件の始まりでした……。
輸送船がミンダルシア大陸のミゴヤ砂浜に到着した時のこと。上陸の間隙をつかれ、輸送船はある一団の襲撃を受けたのです。その正体は、ミスラの頭領「黒鯱のミゥ」率いる、近東の海賊。暗碧海からずっと後をつけてきた彼女たちは、アルタナ四国がアトルガンから兵器を輸入している、と勘違いしていたのです。
運がよいのか悪いのか、ちょうどそこに迎えのウィンダス連邦軍が到着したため、海賊たちを包囲することには成功しました。しかし、追い詰められた彼女たちは、説得に応じないばかりか、積み荷が宝物の甲冑と知ると、ある暴挙に出ました。
鎧櫃を開け、中の源氏八甲を着込んで脱出を試みたのです。おそらく、宝物を着ている自分たちを攻撃できまい、と思ったのでしょう。
さぁ、大変です。もう、こうなってしまっては今一度みなさんの力をお借りするしかありません。再び木匠クペルシャン特製の木刀を手にし、鎧を傷めないように清めた上で、「源氏八甲の中の人」つまり海賊をやっつけてください!
モグハウス管理組合の、いえアルタナ四国の威信は、みなさんの双肩にかかっているのです!
Moogle : クポー!
大変だクポ!
練武祭のために用意しておいた
ゲンジ甲冑が何者かに盗まれたクポ!
Moogle : ゲンジ甲冑を着込んだ相手には、
普通の武器じゃダメージを与えられないし、
不思議な力に覆われて攻撃すること自体
できないクポ!
Moogle : でも大丈夫クポ!
こんなこともあろうかと、モーグリたちは
藕木刀を作っておいたクポ!
Moogle : これを装備して、各地にいる
Nomad Moogleから不思議な術をかけてもらえば、
ゲンジ甲冑の中の人をボッコボコにできるクポ!
Moogle : ただし、その術には
ゲンジ甲冑を着込んだ相手以外に
攻撃できなくなるという副作用があるらしいクポ。
3日間は解けない術だから気をつけるクポ!
Moogle : さぁ、この藕木刀をあげるから、
そいつを倒してくるクポ!
もしかしたら、ついでに何かいいものも
手に入るかもしれないクポ!
藕木刀を手にいれた!
Nomad Moogle : ゲンジ甲冑を着込んだ相手に
攻撃するための術を編み出したけど、これだけじゃ
まだダメだクポ! 特別な武器を装備しないと
あいつにはダメージを与えられないクポ!
Nomad Moogle : 藕木刀を装備してきたクポね!
ゲンジ甲冑を着込んだ相手と戦うための
術をかけてあげるクポ!
最終更新:2006年05月09日 22:59