520話

第520話:殺意の欠片と眠れない夜


息を吸い込んで、胸に手を当てる。
冷静になれと自分に命じ、感覚を研ぎ澄ますことに集中する。
逃げる、戦う、交渉する。全てに共通して重要なのは、先手を打つこと。
そのために、存在を感じ、相手を捉え、動向を読み、思考を見透かす。
武器も魔法も扱えない以上、僕にできることはそれだけなんだ。

「近づくな」
立ち上がるティーダと、闇の向こうに立つ人影に声をかけた。
一見したところ、大型銃器の類は持っていない。
けど、油断は禁物だ。
こんな道を外れた山の中に、好き好んでやってくる人間がどれほどいる?
大抵は戦闘を見かけたお人よしか、クソッタレの殺人者か。
今の状況で前者は有り得ない。
緑のぷよぷよピエールや、ストーカー女アリーナの襲撃から時間経ち過ぎてる……と思われるし。
だいたい、今の状況で単独行動を行ってる時点で十分疑うに値する。
とりあえず、ここは武器を足元に置いて両手を上げろとでも言って出方を……
……って、あれ。
武器、投げ捨てた?

「驚かせてすまない。私の名はパパス
 伺いたいことがある故、君たちの元を尋ねさせてもらった」

ど、どーしよ~~…
ホントに武器捨てて両手上げちゃったよ。
どういうことなんだろう。考えられる可能性としては…

1.元より戦う気がない
2.実は素手の方が強いかスゴイ魔法使い
3.あのオジサンはエスパー

……3はねーよって感じだし、2かなあ。
もちろん本当は1であってほしいけど、だからって警戒を緩めていいわけがない。
油断しちゃダメだと、ティーダに目配せする。
意を汲んでくれたティーダは、剣を構えたまま、パパスと名乗ったオジサンに目をやった。

「その言い方だと、俺たちがいること、知ってたみたいだけど」

あ。ティーダにしては珍しく鋭い着眼点。
でも、確かにそうだよ。尋ねたいことがあるからやってきたって、
僕らがその事を知っててここにいるってこと、知らなきゃ言えないよ。
誰に聞いたんだろう。まさか、あの殺人緑ぷよやストーカー女や誘拐魔ってこたないだろーな……

ピサロマティウスザンデケフカといったか。
 彼らから、私の息子が事件に巻き込まれていると聞いた。
 わかる範囲でいい。事の顛末をもう少し詳しく知りたい」

…あの人達が? ピサロとかそんな親切なキャラだっけ?
ああ、でも約一名はツンデレだしな~。
ていうか息子って誰だ。テリーじゃないだろうし。

「そうなんっスか。えっと、俺は」
あ、あわわわわ!
ティーダ。納得するのはいいけど……
「名乗っちゃダメだ!」

「……?」
あわわ……まずい、つい大声出しちゃった。
だけど、ティーダが名乗って僕が名乗らないのおかしいし、敵以外の人に下手に偽名使うのもねえ……
ねえ。名乗って『仲間の仇じゃー』って襲い掛かられたら困るしねえ。
さりとて、偽名で通して後でバレたら、無駄に疑いの材料増やしちゃうし。
相手が悪党なら『あいつが嘘つきなだけ、以上』で通せるけど。

「あ、あんなセンスが世間一般からずれてる悪役丸出しの存在そのものがネタみたいなオジサン達だぜ?
 たまたま見かけて適当にフカシてるだけかもしれないじゃねーか。
 名前なんて名簿で調べりゃいいだろ。
 本当に知り合いかなんてわかりゃしないぜ」
ああ、声が上ずってる、喋り方も変になってるぅ~。
ティーダ達の視線が痛いよう。
「こちとら、イカレストーカー女だの、無責任な紙切れだの、言い掛かりだのさ。
 流言飛語ってヤツ? とにかく、くっだんないことに散々振り回されてきてるんだ。
 これ以上、面倒事に巻き込まれたくないぜ。
 他人のことなら幾らでも喋ってやるから、俺らにはこれ以上関わんなよな」
ホント、どこのチンピラですか僕は。自分で言ってるわけだけど。
こんな喋り方する奴が目の前にいたら、口の聞き方強制矯正してるところだよ。自分だけど。
そんな僕の思いとは裏腹に、オジサンは怒った様子もなく、落ち着いた態度で応じる。
「うむ、元よりそのつもりだ」

なんていうかね。近年まれに見る大人らしい大人って感じだよ。
圧倒されるっていうのかなあ。立ち居振舞いからして、格の違いを見せ付けられる感じ。
けど、マティウスやピサロみたいな、トゲトゲした近寄りがたい雰囲気は微塵も無い。
こういうオジサンなら、実はどっかの偉い人でしたって名乗られても納得するな。
ラグナがエスタ大統領とか、ヘンリーさんが王子様ってのよりさ。

「すまないッス…で、息子さんってのは?」
ティーダが頭を下げながら聞いた。僕の真意を理解してるかどうかは不明だ。
まあ、名前さえ隠してくれれば、わかってなくてもわかってても構いやしないけど。

「うむ。リュカというのだが…」
リュカねえ。どっかで聞いたような名前だなぁ……って、ああああ!?
「「リュカ!?」」
なぜかティーダと声が揃った。
ティーダ、ヘンリーさんとも、テリーとも、話す機会なんてあったっけか…
まあいいや。

「リュカっていったら、テリーが世話になった、ヘンリーさんの親友のことだろ?
 話には聞いたけど、居場所なんて知らねーよ」
僕はわざと左手で頬杖をつき、つっけんどんな態度で答える。
オジサンには悪いけど、知らないものは知らないから、長話してもお互い無駄な時間を過ごすだけだ。
それに、そろそろ話し込むのが辛くなってきたしね。体力的な意味で。
そんなわけで、『ハイサヨウナラ』って言いたかったんだけど……
次の瞬間、ティーダが叫んだ言葉のせいで、そんな気持ちはすっ飛んでしまった。

「違うッスよアーヴィン!
 リュカってあのセージエドガーと一緒にいたっていう親子の親の方で……
 ほら! サスーンにいる、ピエールの親分ッス!」
「な、なんだってーー!?」
いや本当なんだって、だよ。
ピエールっていったらアイツだろ? 緑の。ぷよぷよに乗っかった。
色々後悔まみれの僕でも殺したい奴ランキングNO1に燦然と輝く、クソッタレのモンスター!

「ピエールというのか。人を殺して回っているという、部下の魔物は」
パパスが呟く。
今ばかりは、その落ち着きっぷりが腹立たしい。
ゼルとテリーとリルムと僕と、どんだけ苦しい思いしたのか、わかってんのかって。
腕が満足に動かせていたなら、絶対に掴みかかってやるのに。

「あんた、どうするつもりでここに来たんだ」
冷静さを保て、と必死に言い聞かせながら、問い掛ける。
パパスは僕達を真っ直ぐに見つめ、堂々と答えた。
「真実を見極めたい。
 息子のためというよりも、新たな犠牲者を生み出さぬために」

どうしてそんなに平静でいられるんだろう。
イライラが募って、ドス黒い何かがわだかまっていく。
膨れ上がる感情と、それを押さえようとする理性が、ぐちゃぐちゃになって心をかき乱す。
そんな僕の心中を他所に、パパスとティーダが喋り出す。

「親分、と言ったな。
 やはり、リュカが魔物を操っているという話は本当なのか?」
「いや……俺じゃなくてフィンが、リュカがピエールを操ってるって話を聞いたんだってさ。
 それに、リュカの娘と奥さんが……あ、いや、なんでもない。
 とにかく、本当かって聞かれたら、"怪しいけど証拠はない"ってことになるッス」
「…そのフィンという少年に話した人物とは誰なのかね?」
「その辺はよくわかんないッスよ。
 フィン、湖で溺れかけたとかで、風邪引いちゃってたしさ。
 多分、溺れた時に助けた人がいて、その人が教えたんじゃないかって思うんだけど」

「なんだよ、それ」

反射的に、声が出た。
そのまま、思考が全部、口から溢れ出す。
「テリーの友だちの遺体を墓から暴いて剣ぶっさして放り捨ててって?
 ストーカー女と一緒になってこんなちっさいテリー襲った挙句、ゼルのこと殺しやがって?
 その黒幕は、テリーの友達のお父さんで、ヘンリーさんのお友達の、リノアと一緒にいた男?」
止めようとしても止まらない。
自分の言葉を、左耳が再認識し、脳に伝わって映像を浮かび上がらせる。
森の中で倒れていた血まみれのリノアと、闇に消えていったゼルの後ろ姿。
泣きじゃくっていたテリーと、会った事のない哀れな子供の遺体。
そして、リノアとテリーに慕われているリュカの姿と、
子供やゼルの血を浴びたまま、リュカに跪くピエールの姿……

「リノアもテリーも、みんなあんたの息子とやらに騙されてたのか?
 だからリノア、あんな簡単に死ぬわけないのに、死んだんだな?
 ゼルが死んだのも、そいつのせいなのか?
 そうなんだな……そうに決まってる!」

あれほど、取り戻すことを恐れていた感情が、後から後から沸いて出てくる。
身体を蝕んでいた錆のような感覚が、薄れていく気がする。
ソロ達への義理とかティーダとの約束とか、大事なはずのものが全部どうでもよくなっていく。

「アーヴィン! そうって決まったわけじゃないって!
 エドガーやオッサンは違うと思うって言ってるしさ!
 リノアを殺したのは別の、リュカの知り合いだって、二人とも…」
ティーダが叫ぶ。多分、パパスに気を使ったからだろう。
でも、どうでもよかった。
「そのリュカが手引きしたんだろ。
 仲間も、助けた相手も殺して、これからも殺してくんだ。
 アイツら、きっと殺すんだ、みんなを……」

だから、仇を討てと、右の耳元で誰かが囁く。
それは多分、奴らのせいで永遠に失われてしまったはずの音。
死んでいった人達の嘆き。
テリーや、リルムや、ティーダや、僕の知らない誰かを見守って生きて、奴らに殺された人達の無念。
小さな墓に眠るトンベリがつれてきた、みんなの恨み――

「――殺してやる」

そう呟いた瞬間、全てが、切り替わった気がした。
木の根元に、偽者の僕が使い、アリーナに蹴り飛ばされた拳銃が、隠れるように落ちている。
今まで思い出せなかったけど、それは火傷を負った女が持っていた銃だ。
誰かを殺して、スコールを殺すはずだった銃だ。
僕は躊躇うことなく、その拳銃を拾い上げ、走り出す。
倦怠感はもうない。痛みも、どこかに吹っ飛んでしまった。
疲れたどころか、気分が高揚して、力がどんどん湧いてくる。
今なら、殺せる。
あいつらを殺せる。
この手で、ゼルとリノアの仇を、殺してやる……!






「アーヴィン!!」

すぐ近くで、誰かが怒鳴った。
肩が押さえつけられ、真後ろへ引き寄せられる。
バランスが崩れ、銃を取り落とし、視界が急転する。
「うわっぷ!!」
そして、どすん、と地面に熱烈なキスをかますハメになった僕は、振り向いて逆に怒鳴り返した。
「何するんだよ!」

でも、それ以上のことは、言えなかった。
ティーダの顔を見て、思い出してしまったから。
パパスがやってくるほんの数分前に、ティーダが約束してくれたことを。

「あんたはもう人殺しじゃないだろ」

その台詞に、僕はようやく我に返る。
異常なまでの万能感は淡雪のように消え去り、薄れていた痛覚が蘇る。
興奮と入れ違いに戻ってきた疲労は、倍になってのしかかった。
腕が、足が、鉛のように重い。
おまけに、身体が勝手に震えだす。
忘れかけていた罪悪感と、殺人者へ戻る事への恐怖が、殺意を塗り潰して僕の精神を支配する。
起き上がろうとしても、力が上手く入らない。
折れたままの右腕が激痛を伝え、早鐘を打つ心臓が呼吸を乱れさせる。

「う……あ、う……」
言葉が出てこない。
右耳は、もう何も聞こえない。
ただ、ティーダの声だけが、左耳を通じて響いてくる。
「アーヴィン。やっぱりあんた、もう少し寝てろって。
 ……あんだけ色々あったら、疲れるの当然だからさ。
 気ぃ使わなくていいから、休めって」

ティーダは僕を抱え起こすと、近くの木に寄りかからせた。
そしてパパスに向き直り、口を開く。

「リュカもピエールも、数時間前には間違いなくサスーンにいた……はずッス。
 んで、リュカは娘さんのタバサって子と一緒にいるって話でさ。
 これは今、俺が考えたことでしかないけど……
 リュカが黒幕でも、ピエールの独断でも、今一番命の危険に晒されてるのはその子だと思う」
「……娘、か」
「ああ。んで、城の二階に隠し扉があって、その奥にプサンってオッサンとフィンがいるはずッス。
 それと、青髪でメガホン持ってるセージと、金髪で尻尾生えてるジタン
 リュカ達のいる、東塔にいるはずだけど……こんだけ時間が空くとなぁ。
 まあ、変な奴らだけど、どっちも悪い奴じゃなさそうだったから、話せば協力してくれると思うッスよ」

サスーンで何があったのか、僕は知らない。
だから、こんな状態じゃなかったとしても、話に加われるはずがない。
あまり太くない幹に身体を預け、ぼんやりと空を見上げる。

「……アーヴィンが言ったことは、あまり気にしないでいいッスよ。
 本当、リュカって人については、証拠も何もないんだしさ。
 ピエールって奴は許せないけど……心を入れ替えるなら、命まで奪う必要はないって思う」
「そこにいる彼のように、か」
「え?」
首を傾げるティーダを置いて、パパスが僕に近寄ってくる。
どういう意味で、その言葉を言ったのか。
ぽかんと口を開けているティーダを見て、すぐに悟ることができた。
僕を身勝手だと罵るか。それとも、大馬鹿者だと殴りつけるか。
僕は身を固くし、その時を待つ。
だが、与えられたのは罵声でも、拳でもなかった。

「君は、良い友を持ったな」

大きな手が、頭の上に覆い被さった。
僕は、拍子抜けして、パパスを見た。
彼は何も言わず、ただ、優しげな瞳を向けていた。
そして僕から手を離すと、地面に置いていた剣を拾い、闇の彼方へ歩き出した。

「あ……ちょ、ちょっと」
ティーダが慌てて呼び止める。
「ど、どうするつもりなんスか?」
僕が思っていたことと同じ。でも、聞くべきじゃない質問を投げかける。
パパスの答えは、数秒後に戻ってきた。

「君と同じだ。まずは話し、悔やむならば許そう。
 そうでなければけじめをつけよう。私の手で」


それで、終わりだった。
彼の後姿は、ゼルと同じように夜闇に消えた。
残された僕達は、お互いの顔を見合わせる。
やがてティーダが僕の真横に座り、「大丈夫か?」と聞いてきた。
僕は、首を縦に振ったけど、ティーダは信用してないようだった。

「本当に、今日は寝てていいから。
 ……眠れないなら歌でも歌うッスよ」
歌、って。子守唄かよ。
僕は眉を寄せて言う。
「女の子じゃなきゃ、ヤダ」
「バカ」
ティーダは苦笑しながら軽く小突いてきた。
ちょっと痛かったけど、本当に大丈夫だって思わせたかったから、僕はさらに言ってやった。

「あったかい膝枕の上がいいな。
 そんで子守唄聞きながら眠る……これぞ男のロマンだよ」
「・……あ、あははは。
 あったかいのはあんたの頭じゃないッスか?」
「いーや、お前の頭もだ」

あれ、今の台詞は誰? と思う間もなかった。
突如現れた見覚えのある人影が、ティーダの頭を鷲づかみにする。

「人が寝てる傍でどんだけ騒げば気が済むんだ……お前らはよ!」
「ぎゃーーー! ロ、ロック?!」

そう、そこにいたのはロック。
全身に怒りと寝不足のオーラをまといながら、ティーダの髪を掴んで引っ張っている。
はっきり言って……メチャクチャ怖い。

「いつの間にかアーヴァインの野郎まで起きてやがるし……
 もう謝ったって許さないからな……ティナのことも今のことも……!」
「ちょ……それ、同列に扱う話題じゃな……」
「うるさい!
 ただでさえライブラ狂だのケフカだのに付き合って疲れてんのに眠りを邪魔された怒りと恨み、思い知れ!」
「「ぎゃーーー!!」」


……その後、僕達がどうなったかは、語りたくも思い出したくもない。

【パパス 所持品:パパスの剣 ルビーの腕輪
 第一行動方針:サスーンに向かい、リュカとピエールを説得する(改心しなければ殺害も止む無し)
 第二行動方針:ラムザを探し(場合によっては諦める)、カズスでオルテガらと合流する
 第三行動方針:仲間を探す
 最終行動方針:ゲームの破壊】
【現在位置:サスーン南東・山の中、森との境付近→サスーンへ】

【ティーダ(変装中@シーフもどき)
 所持品:フラタニティ、青銅の盾、理性の種、首輪、ケフカのメモ、着替え用の服(数着)、自分の服、リノアのネックレス
 第一行動方針:見張り?
 第二行動方針:サスーンに戻り、プサンと合流
 基本行動方針:仲間を探しつつ人助け/アルティミシアを倒す】
【アーヴァイン(変装中@白魔もどき、身体能力低下、一部記憶喪失、軽症、右腕骨折、右耳失聴)
 所持品:竜騎士の靴、ふきとばしの杖[0]、手帳、首輪 、コルトガバメント(予備弾倉×3)
 第一行動方針:寝る?
 第二行動方針:ティーダが消えない方法を探す/ゲームの破壊】
【ロック (軽傷、左足負傷、MP1/2)
 所持品:キューソネコカミ クリスタルソード 魔石バハムート 皆伝の証
 第一行動方針:ティーダ達をしばいた後、寝直す
 第二行動方針:ピサロ達と合流する/ケフカとザンデ(+ピサロ)の監視
 基本行動方針:生き抜いて、このゲームの目的を知る】
ギード(HP1/4、残MP微量、睡眠) 所持品:首輪
 第一行動方針:熟睡中/首輪の研究
 第二行動方針:ルカとの合流/首輪の研究】
【テリー(DQM)(軽傷、右肩負傷(7割回復)、睡眠)
 所持品:突撃ラッパ、シャナクの巻物、樫の杖、りゅうのうろこ×3 、鋼鉄の剣、雷鳴の剣、スナイパーアイ、包丁(FF4)
 第一行動方針:熟睡中
 第二行動方針:ルカ、わたぼうを探す】
【現在位置:サスーン南東・山の中、森との境付近】

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最終更新:2008年02月16日 01:45
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