リウ師匠

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侠を重んじる格闘家である。 戦った相手と意気投合すれば「兄弟」と呼び合う。
侠を重んじる格闘家である。 戦った相手と意気投合すれば「兄弟」と呼び合う。 ---- ◆リウ師匠とディノ ディノが10歳だかそんくらいの時に、レックスが行方不明になった。 シリンカ村の村人は一所懸命捜索してくれたがまったく見つからない。1年も経つと、みなもう諦めて探さなくなってしまった。 さらに母親すら「お父さんは残念だったけど、天国でもきっと冒険してるわ」と言いだし、 ディノは納得がいかず、一人で探しに家を飛び出す。 ピサマヤーの方まで一人で遠出をするが、途中の山で足を滑らせて迷子になってしまう。 「父さーん、どこー?!どこいっちゃったんだよー!」と泣いてると、 「こーんな山奥にこんな子どもが何しておる」と声がする。 「誰だ!」 「ふぉっふぉっふぉ、どこにいるか分かるかな?」 と周りからガサガサ音がする。 「何者だ!」 「ふぉっふぉっふぉ」 「そこだ!」 と見事リウの場所に枝を投げてリウに当たる。 「これはたまげた。骨のある少年じゃのぅ」 「俺はじいさんと遊んでる暇はないんだ」 「どうした、思いつめた顔しおって」 「…… レックスっていう冒険家を知らない?かあさんと結婚する前まではこの辺りをよく散策してたって」 「うーむ、聞いたことあるようなないような、してその人がどうしたんじゃ」 「…急に…何も言わずに居なくなっちゃったんだ。ヒックヒック」 「おお、少年泣くな」 「父さんを見つけるまで、帰らないって決めたけどすごく心細いんだ」 「よし、少年、まずワシが鍛えてやろう」 「鍛えてどうすんのさ」 「体を鍛えれば心も強くなる。そして父親を探すのじゃ。ピサマヤーには情報も集まるし、ここに留まって修行するのが良しじゃ」 そして、リウの元で修業することとなる。 結局武術の腕は上がったが、父親の情報は中々手に入らなかった。 しかし、ある日エルゼアの方で急に男が出現したという話を聞いて父親に違いないとリウと二人で向う。 そして父親と再会し、二人でシリンカ村に帰ったのである。 「父さん!!どこ行ってたんだよ!!」 レックス「いや~ちょっとな」 「ちょっとな、じゃないだろ」 「ディノは随分たくましくなったなぁ」 「俺のことはどうでもいいんだ、父さんどこで、何してたんだよ。1年近くも」 レックス「……」

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