*炎の記憶◆87GyKNhZiA 伸ばしかけた腕を、閃光が貫く。 飛び散った血と肉片が、視界を赤く染める。 痛みに歯を食いしばり、堪えきれずに膝をつく。 声の限り叫んでも、祈りは届かない。 奇跡は起きない。 神様なんてどこにもいない。 目の前には、立ちふさがる黒衣の騎士と、無力なだけの自分の腕と。 悲しそうな、あの子の笑顔。 西暦2198年2月13日――その日、少年は『天使』と出会った。 便利屋の少年の許に舞い込んだ、正体不明のサンプルデータ奪取の依頼。忍び込んだ輸送戦艦の中で、たどり着いた小さな部屋。 天使の少女は、突然の侵入者を不思議そうに見つめていた。 綺麗な女の子だった。儚げで、幼くて、当たり前の世界を何も知らなくて。でも、芯に強い心を持った、そんな綺麗な女の子。 ―――この子に笑顔でいてほしい。 少年がそう思うようになるまで、さして時間はかからなかった。 6日が過ぎた頃、二人に転機が訪れた。"むこう"に行ったらもう会えないと語る少女に、少年は一つの約束をした。 「必ず会いに行くから」 本当ですか? と尋ねる少女に、少年は勿論だと胸を張った。自分は嘘なんてつかないと、そう力を込めて言った。 「はい、待ってます」 少年の言葉に、少女は一瞬寂しげな表情を浮かべて。けど暗い表情はすぐ笑顔に取ってかわった。少女も、それに向かい合う少年も、共に笑い合った。 彼女の笑顔がどれほど重いものだったのか。 その時、少年は何も分かってはいなかった。 二人を断ち切るかのように、紅蓮の刃がその姿を露わにした。 罠だと気付いた時には、全てが手遅れだった。 少女と一緒に軌道エレベーターの秘密の場所に行った少年を待ち構えていたのは、長大な騎士剣を構えた黒衣の騎士だった。軍の対魔法士部隊一個師団に匹敵する戦力を前に、少年は為す術もなくその身を刃に貫かれた。 後で分かったことだが、自分たちの行動はこの時点で既に軍に察知されていたらしい。少女の頭に埋め込まれた観測装置、それを通して"彼"は自分たちがどこにいるのかを特定していた。 剣閃と爆轟が蒼穹を埋め尽くし、飛び交う金属と窒素結晶が戦場を地獄に変えた。少年は必死に戦ったが、戦力の差は絶望的だった。剣戟の嵐に追い立てられ、腹部を騎士剣で縫い付けられ、少年は軌道エレベーターの壁面に磔となった。 込みあげる鉄の味に、白く霞んだ視界の先。泣きそうな顔でこちらを見る少女の姿。 無意識に伸ばしかけた右腕を、閃光が貫いた。 少女は目を見開いて何かを叫んだ。無我夢中で力を振り絞り、けれど右手は少しも動くことはなく。 I-ブレインの戦闘予測が、絶望そのものでしかない数値を吐き出して。 次に目が覚めた時、少年は自分が負けたのだということを悟った。 この時になって、少年はようやく全てを知った。ロックが外された研究データ。それを読むことで、少年は事の真相を知ることができた。 少女の運命、彼女の笑顔の意味。マザーコアが一体何であるのか。 それを理解した瞬間、少年は駆けだした。開いた傷口から血が滲み、足がもつれ、体中が悲鳴をあげるのにも構わず、少年は走り続けた。 視界に映るものすべてが、少年を糾弾した。どうして負けたのか、どうして何も知ろうとしなかったのか。どうして彼女の苦しみに気付いてやれなかったのか。 ありふれた他愛もない日々の情景一つ一つが少女のことを思い出させ、思い出はナイフとなって少年の心を抉った。 再会した少女は、やはり笑顔のままだった。 あと一日の命だと、彼女は言った。明日の朝には"実験"が開始されるのだと、少女は告げた。 逃げよう。そう言って手を伸ばす少年に、少女は悲しそうな笑顔のまま、首を横に振った。 何故と問いかける少年に、少女は一つの真実を告げた。自分が死ぬことでしか救われない命の中に、少年と、少年の大事な人々もいるのだということを、少女は語った。 ―――だから、もういいです。 悲しそうな顔で、少女は笑った。少年は何も言えなかった。 ただ。 少女が必死に創り上げた、人を傷つけないための偽りの笑顔が。 どうしようもなく悲しくて、それを前にした自分が、あまりにも無力に過ぎて。 最早、何の言葉も出なかった。 伸ばしかけた腕を、無情な現実が打ち砕く。 砕け散った理想と愛情が、視界を絶望に染める。 無力に唇を戦慄かせ、崩れるように膝をつく。 声の限り叫んでも、祈りは届かない。 奇跡は起きない。 神様なんてどこにもいない。 目の前には、誰もいなくなった花畑と、白み始めた明星の空と。 ―――白に染まった、一枚のトランプ。 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ 「くだらねえ」 開口一番、放たれたのは否定と侮蔑の言葉だった。 特定の誰かに向けたものではない。それは己を取り巻く状況そのもの、すなわち聖杯戦争という枠組みへ向けての言葉であった。 「聖杯戦争……願いを叶える椅子取りゲームってのは分からなくもないが、この俺がサーヴァントだと? ふざけやがって、とことん馬鹿にしてやがる」 声の主は男だった。金髪をサイドに流した独特な髪型をした、見るからに柄の悪そうな青年だ。一見粗暴に見える所作は滲み出る力と自負の現れであり、野性的な覇気に満ちた鋭い眼光は比喩ではなく鷹のようである。しかし同時に、獣の如き生命力溢れる気配とは裏腹に、金属めいた無機的な冷たさをも感じさせる。男は、相反する二つの性質を併せ持つ人物であった。 「……誰かに従うってことが、そんなに気に入らない?」 「当然だ。俺の体は俺だけのものだし、俺の意思も俺だけのものだ」 少年―――[[天樹錬]]の言葉に、男は殺意すら入り混じった不満の視線を向けた。 不遜、かつ傲慢。その男を一目見て抱く印象は、おおまかにその二つだろう。実際、錬はこのサーヴァントにあるまじき尊大さを隠しもしないこの男に、そういった印象を抱くに至っている。 だが同時に、錬は理解していた。アサシンと呼ばれる針金のように細い体躯をしたこの男が、物理法則すら超越し自在とする自分ですら及びもつかない超常的な存在であるのだということを。 「そして何より、俺は"王"だ。人間なんて愚かな生物が俺を操ろうなんて我慢できるか」 男の持つ異常性と特異性。それは、男が持つ常軌を逸する域の"欲望"が何よりも雄弁に証明していた。 その瞳に映る意思の燃焼、胸中に抱いた渇望の深度が純粋に凄まじい。一個の生物とはこれほどの情念を宿せるのかというある種の畏怖が、錬の脳髄を貫いた。 「聖杯、あらゆる願いを叶える万能の願望器。お前はそれが欲しくてここまで来たのか?」 「……うん。僕は聖杯が欲しい。願いを叶えるために、必要だと思ってる」 「はッ、人間らしい答えだな。どこまでも愚かしく、欲深い」 せせら笑う声は止まらない。大上段から睥睨するその言葉は錬への嘲りであったが、どこか自嘲のような響きが感じられると、錬は思った。 「そうだね。僕は愚かで欲深くて、きっとどうしようもない悪党だ。けど、それでも欲しいものがあるんだよ」 その言葉を聞いて、男は何かを感じたように表情を動かした。そしてここでようやく、男は腰かけていた上段の段差から飛び降り、錬と同じ目線の地に立った。 錬の声には決然とした響きがあった。それまでは男に半ば気圧されてさえいた彼が、しかしその事について言及した途端、男でさえ無視できないほどの意思の強さが垣間見えたのだ。 だから男は興味を持った。単なる強欲なら見飽きているが、こういった手合いには少しばかり思うところがあったから。 「アサシンは聖杯が欲しくないの? サーヴァントは、願いがあるから呼び出されるって聞いてるんだけど」 「欲しいに決まってるだろ。俺を誰だと思ってやがる? 俺はグリード、欲望の化身だ。生きる場所の何を呑み、何を食らおうと足りやしない。 だが」 そこで、男から発せられる気配の圧が跳ね上がった。殺意と魔力が嵐のように吹き荒れた。 敵意を込めて睨みつけた。ただそれだけで大気が震え、周囲は圧力に軋んで音を立てている。錬は無意識に息を呑んだ。 「それとこれとは話が別だ。さっきも言ったが俺は誇り高き王、お前に従ってやる義理なんざない。 だから聞かせろ。お前が聖杯に望むものが、なんなのか」 その答え如何によってはその命無いと思え。 言外に発せられる声なき声を錬は聞いた。後ろに下がりそうになる足を抑え、意を決したように口を開く。 「僕は、世界が欲しい」 「……ほう」 男から放たれる圧が弱まった。どうやらその答えに、何か感じ入るところがあったらしい。 「大きく出たな。まるであの忌まわしい『王』のようだ。それで、お前は何のために世界が欲しい? 金銭欲か、食欲か。嫉妬、支配欲、出世欲、名誉欲……どれも人間が追い求めてきたものだ。様々な欲望のために人は容易に裏切り、欺き、殺し合う。 言え、お前の欲望の形を」 語られる言葉の数々は、男の人生哲学であり、そしてその生涯において絶え間なく目にし続けてきた人の姿そのものでもあった。 男を前に、錬の抱える"欲"が曝け出されて。 それは――― 「……僕は、あの子に……フィアに、命をあげたい」 「はあ?」 拍子抜けしたと言わんばかりの男に、錬はつらつらと言葉を重ねた。 それは少年が生まれた世界の話。魔法士の死によってのみ生き永らえることを許され、故に次の生贄にフィアという少女が選ばれた世界。 あの日、あの時。朝焼けの空が天を覆う中空の花畑で、少女と交わした最後の言葉を。 自分はそれでいいと笑う仮面の裏で、死にたくないと泣き叫んだ少女の心を。 錬は、男に話した。 「あの子は……フィアは、自分のことを実験動物だって言ってた。人間じゃない……命じゃない人形だって」 記憶に残る最後の姿。語る少女の幻影は笑っていた。 本当は泣きたかったのに。心の奥底では泣いていたのに。それを見せまいと必死に覆い隠した彼女の顔。 悲しいくらい、歪な笑顔だった。 「僕は、それが許せなかった。あの子は人形なんかじゃない、生きてたっていい人間なんだって教えてあげたかった」 フィアが死ななければならない理由は、馬鹿な自分にも分かった。 マザーコア。魔法士の死によってかろうじて生き永らえるシティと人類。 子供たちの犠牲なしには成り立たない、あの世界。 シティに住む者たちが憎いと、思ったわけではない。 あの子が助かるなら人類全てが滅んでいいと願ったわけでもない。 ―――ただ。 世界の全てが、あの子に死ねと言うのなら。 誰か一人くらい、そんな必要はないと言う者がいなければ、不公平だと思った。 「だから僕は世界が欲しい。フィアが当たり前に笑って暮らしていけるような、そんな暖かな世界を」 理由はきっと、ただそれだけ。 世界を変えるなんて大業に値する大義名分なんてない。この胸にあるのは、くすぐったいような気恥ずかしさと、締め付けられるような切なさと、泣きたくなるような暖かさだけ。 ああ、結局のところ。僕はフィアが好きなんだ。 あの子を助ける理由に、それ以上は必要ないだろう。 「……はッ」 その言葉を前に、男はただ鼻で笑った。 「何を言うかと思えば……よりにもよって自分以外のためか」 「悪い? これだけはいくらアサシンでも文句は言わせないよ」 「言わねえよ」 予想外の返答だった。錬は思わず、耳を疑ってしまう。 男は、相も変わらぬ憮然とした口調で言う。 「お前が何を願おうが、結局のところはどうでもいい。俺は俺の欲しいものを手に入れる、そのことに変わりはないからな。だが」 そこで、男は真っ直ぐ錬と視線を合わせ。 何の混じり気もない、本心からの言葉を口にした。 「いいだろう。気に食わないがお前のサーヴァントとして振る舞ってやる。お前と組んだこと、俺に後悔させるなよ、レン」 「……それ、喜んでいい台詞なのかな」 「当たり前だ。言っておくが、俺と組んだ以上お前に負けは許されないからな。よく覚えておけ」 「やっぱりそれ、喜んでいいのか分からないんだけど」 答える錬の声には苦笑の響きが混じっていた。そこには先ほどまでの重苦しく、互いが互いの首元を狙うかのような殺伐とした気配は含まれていなかった。 よろしく、と手を差し出す錬に、男は変わらず憮然とした表情で鼻を鳴らし。 「えっと、なに?」 「……いや。昔、似たようなことを俺にしてきた奴がいたと思っただけだ」 差し出された錬の腕を見ながら、男は何か遠くを想うかのように目を細めた。 それは何かを懐かしむかのような。煩わしくも暖かなものを見るかのような。そんな目をして。 「レン、お前は右手を伸ばせ。何があろうと懸命に、例え誰が立ち塞がろうと。 そうすれば掴めるはずだ。最後まで諦めず手を伸ばし、俺を掴んでくれたあいつみたいにな」 それは、ともすれば見間違いかと思えるほどに小さなものであったけれど。 この時初めて、錬は眼前の男が微笑むのを目にしたのだった。 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ 「―――エージ! 目ぇ覚ませ、死ぬぞ!」 「[[アンク]]……?」 それは過去。彼の記憶。彼方の記憶。 静かだった。全てが終わった空の上、真っ逆さまに落ちる二人は、どこまでも静謐のままだった。 「ああ、いいよ。もう無理だ。お前こそ……」 「フン」 そんな、らしくもなく諦めたような口を利く彼に、異形の彼は何を思ったのか。 侮蔑か、呆れか。それとも――― 「俺はいい。欲しかったもんは手に入った」 それとも、あるいはそれは、心の底からの――― 「それって命だろ? 死んだら……」 「そうだ。お前たちといる間に、ただのメダルの塊が死ぬところまで来た」 その言葉は、満たされることのない欲望に支配された被造物とは思えないほどに、穏やかで。 「こんな面白い……満足できることがあるか」 この上なく、満ち足りたものだった。 「お前を選んだことは、俺にとって得だった。間違いなくな」 それを最後に、二人の距離は離れて行った。それはまるで別れのように、ゆっくりと二人の間は開き。 「おい……どこ行くんだよ!」 誰よりも優しく、誰よりも大きな"欲"を持った彼は、それを厭うように右手を伸ばした。 ただ一心に、前へと。何処までも届く腕を望んだ彼の右手は、異形の彼に向かって。 ―――果たしてその手は届いたのか。 ―――彼らは何かを掴み取れたのか。 それは分からない。けれど、けれど。 確かなことが、一つだけ。 「……お前が掴む腕は、もう俺じゃないってことだ」 その声は。異形の彼が遺した最期の言葉は。 メダルの塊などでは断じてない。"人"のように命に満ちたものだった。 -------- 【クラス】 アサシン 【真名】 アンク@仮面ライダーオーズ 【ステータス】 筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運D 宝具B 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 疑似生命・欲望結晶:A グリードと呼称される、錬金術によって欲望の渦から作り出された疑似生命体。 セルメダルと呼ばれる欲望の結晶を人間に挿入することでヤミーを生み出す「使い魔作成」、人間への擬態を可能とする「変化」、五感が正常に働かない「感覚喪失」、欲望に支配された精神性故の「精神異常」などデメリットスキルを含む複数のスキルを内包する。 また、純粋な生命としての性質が薄れ、逆説的に生物的な死の概念への耐性を獲得している。 魔力放出(炎):B 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。 アサシンの場合、鳥類のコアメダルが放つ魔力が炎となって宿る。 鷹の瞳:B+ 千里眼とも類似した遠方視認のスキルだが、あくまで人間的な視力の良さを示す千里眼とは違い、このスキルは動物的な視認能力の高さを意味する。 遠方の標的の捕捉、動体視力の向上に加え、標的を狩るための勘の良さも保障するため、ランクこそ低下するものの直観のスキルを内包する。 生の渇望者:- 命無き者であるアサシンは、故にこそ命を追い求める。 我欲を優先するグリードの性質を保持したままグリードにあるまじき願いを持つアサシンの精神性を現し、本来ならば反骨の相に匹敵する従属拒否のスキルとして列記されるはずだった。しかし現状このスキルはあくまでアサシンの願いを指し示すだけに留まり、反骨の相のような叛意を一切示していない。 その真意は何であるのか。それは誰にも分からないし、当のアサシンも自らの真意を言葉にする気は微塵もない。 しかし、このスキルとは全く関わりのない話を一つ、敢えて語るとするならば。 マスターである天樹錬はアサシンの前で、「生きたいと願う少女に当たり前の命をあげたい」と願った。 【宝具】 『欲核結晶・炎鳥(タジャドル・コアメダル)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1 とある王が人工の生命を作り出す事を目的として創り出した生物の力を凝縮したメダルにして、それを中核として成り立つアサシンという存在そのもの。 錬金術師たちの手により欲望の渦から生み出されたコアメダルはその根源により強い欲望を身に宿し、生命の系統樹に縛られない超常的な力を誇る。 アサシンのコアメダルは鳥類を司っており、三対九枚から成るメダルはアサシンが世界に遍く存在する鳥の王たる証であると同時に、カバラ神秘主義に語られる生命の樹の真理「000(無限光)」を象徴している。 ただし、生命の系統樹そのものが持つ力と人類種の持つ欲望という意思の力が凝縮されたこの宝具を完全に再現することは難しく、普段は力がセーブされた状態……セルメンという形態に落ち着いている。この宝具の真価が発揮されるのは後述する宝具を解放した時となるだろう。 『煌翼たれ、天穹翔ける赫禽皇(アンク)』 ランク:A+ 種別:対欲宝具 レンジ:0 最大捕捉:1 コアメダルが持つ力の集大成。アンクというグリードの完全復活であり、その再現こそがこの宝具である。 地球生命を完全に逸脱し、三対九枚から成るコアメダルの並行励起により極小規模の000、すなわち人造のアイン・ソフ・オウルを地上に顕現させる。 発動と共にステータス、並びに各種スキルランクの修正を受ける。爆発的な戦力向上が見込める宝具だが、同時に魔力の消費が著しく上昇する諸刃の手段でもある。 【weapon】 セルメン及び完全復活時には素手や翼による格闘、魔性を含んだ風、放出する炎などで攻撃する。 【人物背景】 かつて大空を舞う天空の覇者でありながら、人の創り上げた欲望の化身として現界した鳥の王。 命ならぬ身で命を望み、その果てに己が欲望を満たし消えた"生命無き者"。 人に近づき命を得ようとした、誰よりも真摯に生きたいと願った者。 【サーヴァントとしての願い】 世界を確かに感じられる命が欲しい。 だがその願いは、生前確かに"叶えられた"。 【マスター】 天樹錬@ウィザーズ・ブレイン 【マスターとしての願い】 天使の少女が普通に生きていける世界が欲しい 【weapon】 サバイバルナイフ:銀の不安定同素体・ミスリルで構成されたナイフ。 【能力・技能】 魔法士: 大脳に生体コンピュータ「I-ブレイン」を持ち、物理法則を改変して戦う生体兵器。ナノ単位の思考速度と演算能力を持つ。 無限成長能力: 本来は書き換え不可能なI-ブレインの基礎領域を書き換えることにより、劣化コピーではあるが他の魔法士能力を模倣することが可能となる。 【人物背景】 情報制御理論と呼ばれる新時代の理論を提唱した三人の科学者の一人、天樹健三によって作り出された先天性魔法士「悪魔使い」の少年。外見や精神年齢は14歳だが、実年齢は9歳である。 その出自によりモスクワ軍を始めとした政府機関からその身柄を狙われており、幼少期においては義兄姉である天樹真昼・天樹月夜と共に世界中を逃げ回りながら暮らしていた。 現在は兄や姉と共に戸籍・登録情報を完全に抹消した上でシティ神戸付近の街に定住しており、自身もまた凄腕の便利屋として名を馳せている。が、腕前や潜在能力はともかく詰めが甘く精神的に未熟なところが目立つ。 性格は至って素朴、かつお人よし。見知らぬ大勢より見知った個人を大切に思っている節がある。 兄と姉が苦労を重ね、シティ外に住まわざるを得ないのは自分のせいだと考えており、ある時シティへの永住権三人分を報酬にした正体不明のサンプル奪取依頼を受ける。 潜入した戦艦の中で謎の少女・フィアと出会い、当初はビジネスライクとして彼女に付き合っていたが、時間を経るにつれて彼女に惹かれ、最終的にはシティとマザーコア、そしてフィアの真実を知り、彼女を死なせないためにシティへと敵わぬ戦いを挑むことを選ぶ。 参戦時期は一巻、軌道エレベーター内でフィアと再会した直後。 【方針】 聖杯を獲る。 -------- |第八階位(カテゴリーエイト):[[立ち向かうもの]]|投下順|第十階位(カテゴリーテン):[[コレット・ブルーネル&ライダー]]| |~|時系列順|~| |COLOR(aqua):GAME START|天樹錬|OP2:[[オープニング]]| |~|アサシン(アンク)|~|