「なんなんだあいつはぁ~~~!!!」 「キャッ!?」 ガッシャーン! エドが叫ぶと、不意に後ろで小さい悲鳴が聞こえ、何かが割れる音がした。振り向くとそこには一人の少女がいた。メイドの格好をして、黒い髪が印象的な可愛らしい少女が、顔を青くしている。 「「……………」」 気まずい空気が流れて、エドは自分がやってしまったことを理解した 「ご、ごめん。ケガはないか?」 メイドの格好をして、顔を真っ赤にしている少女にエドは心配になり、声をかけた。メイドの格好をした少女。シエスタは顔を真っ赤にして 「だだ、大丈夫、大丈夫です…」 「でも…」 「本当に大丈夫ですから。し、失礼しました」 そう言ってシエスタは厨房の方に走っていってしまった。一人残されたエドは割れてしまった食器を見つめていた― エドは錬金術で錬成して直した食器を持って厨房に入っていった エドこっそり厨房の中を覗く、とそこには忙しそうに動くコック達がいた 「見つけた!」 エドはメイド姿のシエスタを見つけて、シエスタに近づいていった 「あの~…」 「キャッ!」 シエスタはいかなり声をかけられて、また食器を割ってしまった 「「…………」」 気まずい空気がながれた… 「パンッ!」 エドは先程やったように食器を錬成して元に戻した 「これでよし。さっきはごめんな。」 シエスタはびっくりした顔をしていた 「あなたは…」 「俺はエドワード・エルリックだ。エドって呼んでくれ。」 「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう…」 「…そうだけど…君もメイドなのか?」 「いいえっ!!私はただの平民ですから」 「あの…これ…さっきは驚かしてごめん」 エドはシエスタに練成で直した食器を渡した 「!?ありがとうございます。ありがとうございます。」 シエスタは何度もエドにお礼をした ぐぅ~~~~~~ その時、エドの腹が鳴った…けっこう大きな音だ… 「あははははwwww」 シエスタはいきなりのことで笑ってしまった。自然に緊張がとけていった 「お食事ならありますよwあっ!私はシエスタと申します」 「本当に!ありがとう。シエスタ」 エドはシエスタの優しさに感動していた。こちらに来て初めて優しくされたのだった。シエスタが天使に見えた 「ごちそうさま。ありがとな、シエスタ。美味しかったよ」 エドは出された食事を全部残さず食べた 「ww本当にお腹が減ってたのですね、エドさん」 「どっかの貴族様がご機嫌斜めなんでな」 エドはここぞとばかりにシエスタにルイズの愚痴はなした。 二人はいつの間にか打ち解けていた 「そうだ!食事のお礼に何か手伝わしてくれ」 「そんな…」 「いいからいいから」 そう言うとエドはお盆を持った 「…わかりました。お願いしますね」 そう言って二人はお盆を持って、食堂に入っていった