第4話
「なんなんだあいつはぁ~~~!!!」
「キャッ!?」
ガッシャーン!
エドが叫ぶと、不意に後ろで小さい悲鳴が聞こえ、何かが割れる音がした。振り向くとそこには一人の少女がいた。メイドの格好をして、黒い髪が印象的な可愛らしい少女が、顔を青くしている。
「「……………」」
気まずい空気が流れて、エドは自分がやってしまったことを理解した
「ご、ごめん。ケガはないか?」
メイドの格好をして、顔を真っ赤にしている少女にエドは心配になり、声をかけた。メイドの格好をした少女。シエスタは顔を真っ赤にして
「だだ、大丈夫、大丈夫です…」
「でも…」
「本当に大丈夫ですから。し、失礼しました」
そう言ってシエスタは厨房の方に走っていってしまった。一人残されたエドは割れてしまった食器を見つめていた―
エドは錬金術で錬成して直した食器を持って厨房に入っていった
エドこっそり厨房の中を覗く、とそこには忙しそうに動くコック達がいた
「見つけた!」
エドはメイド姿のシエスタを見つけて、シエスタに近づいていった
「あの~…」
「キャッ!」
シエスタはいかなり声をかけられて、また食器を割ってしまった
「「…………」」
気まずい空気がながれた…
「パンッ!」
エドは先程やったように食器を錬成して元に戻した
「これでよし。さっきはごめんな。」
シエスタはびっくりした顔をしていた
「あなたは…」
「俺はエドワード・エルリックだ。エドって呼んでくれ。」
「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう…」
「…そうだけど…君もメイドなのか?」
「いいえっ!!私はただの平民ですから」
「あの…これ…さっきは驚かしてごめん」
エドはシエスタに錬金術で直した食器を渡した
「!?ありがとうございます。ありがとうございます。」
シエスタは何度もエドにお礼をした
ぐぅ~~~~~~
その時、エドの腹が鳴った…けっこう大きな音だ…
「あははははwwww」
シエスタはいきなりのことで笑ってしまった。自然に緊張がとけていった
「お食事ならありますよwあっ!私はシエスタと申します」
「本当に!ありがとう。シエスタ」
エドはシエスタの優しさに感動していた。こちらに来て初めて優しくされたのだった。シエスタが天使に見えた
「ごちそうさま。ありがとな、シエスタ。美味しかったよ」
エドは出された食事を全部残さず食べた
「ww本当にお腹が減ってたのですね、エドさん」
「どっかの貴族様がご機嫌斜めなんでな」
エドはここぞとばかりにシエスタにルイズの愚痴はなした。
二人はいつの間にか打ち解けていた
「そうだ!食事のお礼に何か手伝わしてくれ」
「そんな…」
「いいからいいから」
そう言うとエドはお盆を持った
「…わかりました。お願いしますね」
そう言って二人はお盆を持って、食堂に入っていった
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最終更新:2007年12月09日 22:41