祭具殿の奥から、怪しげな本を見つけて読んでしまった。
それ以後、眠るたびに夢を見る。
夢の内容は、冷酷そうな邪悪な目をした美しい外国の女が呼びかけてくる。
内容は覚えていないが、それから度々、記憶が途切れ始めること。
気がつけば別の場所にいる事。
そして自分が自分でなくなるような奇妙な感覚に襲われる。
そして日記の最後には、震える文字で…
~私が、私でないような感じが、最近、益々強くなってきている。
最近は、もう、私の心が表に出ている時の方が短くなってしまった…
今も私の頭の中では、破滅を望む呪いの声が聞こえる。
今や私には、彼女の望んでいる事がはっきりとわかる。
魔女に呪われてしまった赤埴の血脈が、彼女を助けてしまう……
なんとか本家 この事 を伝 なければ…
祭 殿の 童話…… 赤 羽 埴輪に… 実と儀式 祝詞 …
…私の は破 の に立た ている …
誰か……これを… けて 下さ ~
最終更新:2014年05月14日 23:03