コクレン (黒鰱、Aristichthys nobilis)とは、コイ目コイ科アブラミス亜科に分類される、ハクレンと同じレンギョの仲間の中国原産種で、四大家魚のひとつでもある。
日本では利根川水系、江戸川水系、霞ヶ浦、北浦で自然繁殖が確認されているが、その生息数は極めて少なく、「幻の魚」とも言われる。淀川にも放流されている。外見はハクレンによく似るが、全身に黒い雲状の斑紋が広がり、体色そのものもより黒っぽい。ハクレンと同様プランクトン食であるが、植物プランクトンではなく動物プランクトンを主たる食物としている。
ハクレンと同様に古来中国、台湾などで食用に養殖されてきた家魚のひとつである。ハクレンよりも養殖効率、味ともに良いとされ、台湾でレンギョというともっぱらこの本種のことを指す。ハクレンによく似るが、体色がハクレンは銀白色なのに対し、コクレンは黒味があり、黒い雲状の班が見られる。腹の部分の隆起縁が腹鰭の位置よりも後の方に有る。ハクレンよりも成長が早く大型に成長する。 ソウギョ、ハクレン、
アオウオと共に中国の「四大家魚」と称される。 日本へは、アオウオと同様にハクレンとソウギョを輸入した際に混じってきたと考えられている。
最終更新:2011年01月23日 22:04