キュウリウオ(胡瓜魚、学名:Osmerus mordax dentex)は、キュウリウオ目キュウリウオ科キュウリウオ属の海水魚である。
北海道沿岸をはじめ、日本海北部、オホーツク海、北太平洋の、おおむね北緯40度以北の冷水域に分布している。漁獲したばかりの鮮魚の状態では、胡瓜に似た青臭いにおいがあるため、この和名がある。
シシャモに似ているが、それより大振りで、頭部は、下あごが突き出た「受け口」になっていて、下あごに円錐形の鋭い歯が数本ある。鱗はシシャモより細かい。産卵期は晩春から初夏である。
北海道では「キュウリ」の愛称で市場に出回っており、焼き魚・唐揚げ・天ぷらなどに利用される。癖のあるにおいのため、生食には向かないとされている。そのほかの地方では、「子持ちシシャモ」としてスーパーなどで売られているものの大部分が、本種かカラフトシシャモのどちらかである。
最終更新:2011年04月01日 21:08