「ねぇ、せつな。」
「どうしたのラブ?」
「
クリスマスはアカルンを使ってどこかいろんな場所へ飛んで過ごしたいのよ。」
「もうラブったらアカルンをそんな事のために使って。」
「美希タンやブッキーも連れて行くからさ。」
「しょうがないわね。」クリスマスの日にアカルンを使っていろんな場所へ移動してみたいというラブからのお願いを聞いて、美希と祈里も連れてきてアカルンを使ってワープした。
「ラブ、今日はクリスマスなのにせつなに・・・・。」
「まあまあ、美希ちゃんそう怒らないの。今日はクリスマスだからそう言う事が楽しめるのよ。」
「ブッキー、またラブを甘やかして。」
「だって美希ちゃんも毎回かりかり怒らないの。」
「美希タンやブッキーも相変わらず仲がいいね。」
「今年のクリスマスは少し変わったクリスマスかな。」
「せっかくせつながアカルンでどこかに連れて行ってくれるみたいだし、なんだか楽しみだわ。」
「さてどこへ行くのかしら?」
「ラブったらいつも子供っぽいところが多いんだから。」
「あはは、もうせつなそれは言わないの。」
「ラブはいつもそう言うところに表れるのよ。」
「もうすぐ着く頃だわ。」アカルンのワープで着いた場所は空から雪が降っていて景色が明るくて綺麗な飾り物ばかりの世界だった。
「綺麗だわ。」
「雪も降っているわ。」
「ラビリンスでもないわね。」
「ニューヨークでもなさそうね。」
「でもこんな世界へいくのは初めてだわ。」こんな素晴らしい世界へ来たのは初めてだったので、4人はこの世界はどういうところなのか見て回る事にした。
「飾り物がいっぱいだわ~。」
「可愛い物も置いてあるわね。」
「おもちゃの国でもないわね。」
「(この世界は一体どこなんだろ。)」4人は飾り物や可愛い物などがたくさん置いてあり、雪が降り続けるこの世界は一体どういう場所なのか気になっていた。そんな4人の前に突如赤い服を着てあごにひげを生やした老人がやってきた。
「おや、君たちはここで何をしているのじゃ?」
「あなたは・・・・。」
「もしかしてサンタさん?」ラブは赤い服を着てあごにひげを生やした老人を見てサンタクロースかと問うた。
「サンタさん?!」
「よくワシの事を知っておるな。」
「サンタさんがどうしてここに?」
「この世界は年に一度クリスマスの日に子供達にプレゼントを配るんじゃ。」
「年に一度クリスマスの日に?」
「もしかしてこの世界はサンタさんの世界なの?」
「ふむ、その通りじゃ。」この世界はサンタさんの住む世界で毎年クリスマスの日に子供達へのプレゼントを配っているという。4人は偶然サンタクロースにあってしまった。
「ラブ、サンタさんって。」
「せつなはサンタさんについて聞くのは初めてよね。サンタさんはクリスマスの日にいつもプレゼントを配ったりしているのよ。毎年毎年世界中の子供達のために一生懸命頑張っているのよ。」
「私と同じくらい一生懸命頑張っているんだ・・・。」
「お嬢ちゃん達はどうしてここに来たんじゃ?」
「実はクリスマスの日にどこかへ楽しい場所へ行こうとしたら偶然この世界に着いちゃって。」
「ふむふむ、なるほど。この世界で人が入ったのは君たち4人が初めてなんじゃ。」
「ええっ!」
「この世界はいつもワシ一人で働いておるのじゃ。毎回ワシ一人で子供達にプレゼントを配っておるんじゃ。」
「サンタさん、一人でプレゼントを配って大丈夫?」
「大丈夫じゃ。」
「もしよろしければ、あたし達も一緒にプレゼントを配るのを手伝わせて貰えませんでしょうか。」
「私達も小さい頃にサンタさんからいつもプレゼントを贈られたから、今度は私達が子供達にプレゼントを贈りたいと思うんです。」
「子供達を笑顔にする為に、是非私達にもプレゼントを配るお手伝いをさせて下さい。」4人は一人で子供達にプレゼントを贈るサンタさんに子供の頃に自分達もプレゼントを贈られていたので、今度は自分達も子供達にプレゼントを配りたいと思いサンタさんを手伝って上げようとした。
「お嬢ちゃん達が。」
「はい。」
「私はサンタさんの事を初めて知って、サンタさんは子供達にクリスマスの日にプレゼントを配っているから私もサンタさんと一緒に子供達にプレゼントを配りたいんです。」
「わざわざ手伝ってくれるなんて本当に済まないね。」
「いえ、とんでもありません。私たちプリキュアですから。」自分達は伝説の戦士プリキュアである事をサンタさんに名乗った。
「もしかしてあの世界を救ったプリキュアというのは・・・。」
「はい。」
「クリスマスの日に子供達にプレゼントを配って笑顔一杯に、そして幸せにしたいんです。」
「君たちがそこまで言うならじゃあ早速準備をしてもらえないか?」
「はい。」4人は早速サンタさんの手伝いをする為、プリキュアに変身してベリーのキルンの能力で服装をサンタさんの服装に着替えて子供達に配るプレゼントを選び、プレゼントを箱に入れ、箱を紙で包んでリボンを結んだ。そうしてプレゼントを全部仕上げたら、今度はプレゼントを袋に詰め、世界中の子供達に贈るために4人はピーチとパッション、ベリーとパインの二手に分かれて、それぞれトナカイの引くソリに乗り込んだ。
「わあ、トナカイさんと一緒にプレゼントを配りに行くのって夢みたい。」
「パインったらもう相変わらず動物が好きなんだから。」
「ベリーをトナカイの格好にしてソリを引いて貰うのもいいかしらね。」
「ちょっと、冗談はやめてよ。」ベリーとパイン、お互いにやり取りしあって仲良しな二人。その頃ピーチとパッションは
「サンタさんはいつもこのソリに乗ってトナカイと一緒に空からクリスマスプレゼントを配るのね。」
「サンタさんは毎年一人で頑張っているのよ。」
「ラビリンスにはクリスマスやサンタさんと言う物が元々無かったから私にはそれがどう言う物か分からなくてね。」
「パッション、一緒に子供達にプレゼントを配ろう。」
「うん。」サンタさんとして子供達にクリスマスプレゼントを配りにいく為、サンタさん、ピーチとパッション、ベリーとパインの三手に分かれて、それぞれ別世界へと旅立った。まずベリーとパインはタルトとシフォンのいるスイーツ王国へ配りに行く事になった。
「タルトちゃんとシフォンちゃん、今頃どうしているのかな。」
「今頃きっとクリスマスを楽しんでいるに違いないわ。」
「まずはスイーツ王国の子供達にクリスマスプレゼントを配らなきゃ。」二人はサンタさんからプレゼントが貰えるのを楽しみにしているスイーツ王国の子供達にプレゼントを配るために、袋からプレゼントを取り出した。
「じゃあ早速配るわ。」
「じゃあパイン、配りましょう。」二人はプレゼントをサンタさんにクリスマスプレゼントを求めて大勢やってきたスイーツ王国の子供達に早速配り始めた。
「子供達はこんなにも楽しみにしていたんだね。」
「なんだかサンタさんになった気分ね。」二人はサンタさんになった気分で子供達にちゃんとプレゼントを配って上げて、サンタさんが来る事を楽しみにしていた子供達を喜ばせた。その頃ピーチとパッションの二人が配りに行った世界はラビリンスであった。
「ラビリンスでプレゼントね。」
「ラビリンスの子供達もきっと喜ぶよ。メビウスとの戦いからラビリンスもずいぶん変わったね。」
「その為にもラビリンスが幸せになれるように精一杯頑張っているわ。」
「うん、それとプレゼントはどうしたらいいのかな。」
「そうね、プレゼントを空から落としてラビリンスの子供達の手にちゃんと渡せるようにするわ。」
「じゃあ早速クリスマスプレゼントをパラシュートで空から落としていくわ。」空を飛んでいるトナカイの引くソリからパラシュートでプレゼントを降下させて、ラビリンスの子供達の手にちゃんと渡せるようにした。二人が落としたプレゼントを見て、早速子供達は大勢集まって来て無事プレゼントを子供達1人1人が手に受け取った。
「ラビリンスの子供達も喜んでいるわ。」
「子供達もあんなに幸せそうにしているのは初めてだわ。」
「きっとサンタさんが子供達に幸せを与えてくれたんだ。」
「幸せ。」
「次のところもいきましょ。」そしたらまた次の世界へといき、子供達にクリスマスプレゼントを贈る事で子供達に笑顔と幸せを与えていく。このクリスマスの日は誰もが楽しく幸せに過ごす日であり、誰もに幸せが訪れるクリスマス。みんなで幸せゲットだよ。
おしまい
最終更新:2011年12月25日 23:59