せつなの旅立ち前日ラブとせつなは2人ベランダから空を見上げる
「明日いっちゃうんだ」
「うん、あまりいい思い出も無い場所だけど私の故郷だから私の手でいい環境にしたいの」
「そっか、えへへせつならしい考え方だね。会えないのは寂しいけど私せつなのやりたい事邪魔したくないからだから応援する」
「うん。ありがとうラブ」
「あ、でも二つだけ約束」
「?」
「まず一つ目。忙しくってもやっぱりたまにはこっちにも顔を出して欲しいな……」
「ラブ…」
「もちろん精一杯頑張っているせつなの邪魔はしたくないけど…でも全く会えないのはやっぱりさびしいよー」
「ありがとう、もちろんそのつもりよ。私だってラブの…みんなの顔を全く見れないのはさびしいもん」
「やったーありがとうせつな。私本当に楽しみにしているからね」
そういってラブはせつなに抱きつく
「もう、旅立つ前から帰省を楽しみにしてどうするのよ」
そういうせつなもまんざらではなさそうに苦笑する
「あ、それから二つ目の約束」
少し気を取り直して少し真剣な顔でラブが口を開く
「いくら精一杯頑張るって言っても自分の体が壊れるような無茶は絶対しない事」
「う……」
「せつなの事だからどうせ自分の命と引き換えにでもラビリンスに償いをしたいとか考えてるんでしょ」
図星すぎて何も言えないという顔でせつなは目をそらす
当時メビウスに仕える事が正しいと信じていた、信じるしかなかったせつなは幹部となりその体制作りに一番加担していた
つまり一番ラビリンスを苦しめていたという意識がある。せつなはそれを今でも気にしていた
「もしこの約束が守られなかった場合首に縄を付けてでも私のそばにせつなを置きます」
「首に縄ってそんな強引な……」
「だって私せつなが苦しむのなんて絶対絶対嫌なんだもん」
「ラブ…」
せつなはこれまで2回自分を傷つける行為をした
1回目はまだイースだった時、ナキサケーべのカードで自分の体がボロボロになるような戦い方を選んだ
ラブは後で知ったのだがあの時せつなの体と精神は見た目以上にボロボロでシフォンが発動しなかったら本当にダメになってたかもしれないレベルだったらしい
あの時もしせつなの手を取る事が出来なかったらと思うと正直今でもぞっとする
2回目はラビリンスを抜けた後自分の壊した街を少しでも治そうと一人で傷だらけになるまで花壇を作った時だ
あの時涙を流して説得したのは今でも記憶に新しい
もしせつながあの時のような無茶をしたら本当に縄を付けてでも連れ戻す位はするだろう
せつなにもそれは伝わっているようだ
「大丈夫よラブ、私がしたくてもあの2人がさせてくれないわ」
「ウエスターとサウラーが?」
「そう、あの2人ったらあの事すごい謝って来るのよ。あの時間違ってたのはお互い様だって言っても謝るのやめないからこっちが困ったくらいよ」
呆れながら言うせつなの口調からは仲間との絆を取り戻した喜びも見受けられる
「うん、正直私にはない絆があって少し嫉妬もしちゃうけどとりあえずあの2人に任せとけば大丈夫な気もする」
「まああの2人は逆にもうちょっとまじめに頑張って欲しいけどね」
「あははは」
約束をし終えた2人はたわいもない話をしながら旅立ち前夜を過ごしていった
最終更新:2012年01月07日 00:51