【鏡の前で~ラブの部屋~】
ラブ 「らん、らん、らん~♪」
タルト「ピーチはん、鏡の前で鼻歌って、ご機嫌やなあ」
ラブ 「そりゃあ、あたしだって女の子だもん。オシャレは楽しいよ」
タルト「オシャレ言うても、ピーチはんは、いっつもおんなじ髪型やんか」
ラブ 「だから、トレードマークなんじゃない。えへっ、でーきたっと!」
タルト「ニッコリもええけど、色目の一つも覚えんと、いつまでたっても彼氏の一人もでけへんで」
ラブ 「失礼ね~。どうせ、あたしがおめかししたって、可愛くなんてならないよ~だっ!」
タルト「そんなことないと思うんやけどな。周りがちょっとばかり別嬪さんすぎるんやろうなぁ」
ラブ 「タルト、何か言った?」
タルト「なんでもあらへん。馬子にも衣装いうてな、せめて可愛い服着たら、ちょっとは見られるようになるんとちゃうか?」
ラブ 「ひど~い! タルトのイジワル~」
タルト「おめかしか~、パッションはんの様子も覗いてみるかな」
【鏡の前で~せつなの部屋~】
せつな「ん~、もうちょっと」
タルト(パッションはんは、ピーチはんと違って、真剣そのものやなあ……)
せつな「よし、これでいいわ」
タルト(くるっと鏡の前で一回転して、ニッコリ笑顔。こうしてみると、歳相応の普通の女の子やなぁ)
せつな「そこに居るのは誰っ!」
タルト「スンマヘン。脅かす気はなかったんや」
せつな「タルトじゃない! 一人で珍しいわね。あっ、もしかして、今の……見てた?」
タルト「バッチリ見とったでぇ。あのパッションはんが、可愛らしいもんやなぁ。ピーチはんに教えたろ!」
せつな「タルト、なにか言い残すこと、ある?」
タルト「じょ、冗談や! 誰にも言わへん! パッションはんが嬉しそうに鏡の前で踊って、ウインク決めてたやなんて!」
せつな「やっぱり、口を封じる方が良さそうね……」
タルト「かんにんや~っ!」
【鏡の前で~美希の部屋~】
美希 「うん! アタシ、完璧!」
レミ 「今日も決まってるわよ、美希ちゃん」
美希 「ママッ! 見てたの? 恥ずかしいじゃない」
レミ 「あ~ら、恥ずかしがることなんてないのよ。女の子は、自信を持つことが綺麗になる秘訣なんだから」
美希 「ママが言うと説得力あるわね」
レミ 「当然よ。わたしだって、今でも自分が世界一美人だって思ってるんだから」
美希 「さすがに、世界一は言いすぎなんじゃ……」
レミ 「甘い、甘い。一歩外に出たら、全ての人は自分に見惚れているって思うのよ。まあ、美希ちゃんになら一位の座を譲ってもいいけど」
美希 「ママには敵わないわよ。でも、いつか、全盛期のママだって追い抜いてみせる。だって、アタシ、完璧だもの!」
タルト「この親にして、この子ありやな……。もう、どこから突っ込んでええんかわからへんわ……」
【鏡の前で~祈里の部屋~】
祈里 「ルン、ルン、ルン♪」
タルト(なんや、パインはんも楽しそうやな~)
祈里 「鏡よ、鏡よ、鏡さん。世界で一番、可愛いのはだぁれ?」
タルト(…………)
祈里 「それは祈里ちゃんです。なぁんてね。美希ちゃんには敵わないかなぁ?」
タルト(………………)
祈里 「うふっ。でも、やっぱり可愛い♪」
タルト(……………………)
祈里 「きゃっ! タルトちゃん! いつから居たの!?」
タルト「最初っからや。もう、わいは帰るさかい、ごゆっくり……」
祈里 「ちっ、違うの! わたし、今度、文化祭で白雪姫を演じることになったから、その役作りというか……」
タルト「まぁ、そういうことにしときますわ。ほな、さいなら……」
祈里 「うっ、うえっ、ぐすっ……」
タルト「ああっ、信じる! 信じるさかい、泣かんといてぇや。覗いたわいも悪かったんや」
祈里 「ほんと? 誰にも言わない? よかった!」(ニッコリ)
タルト(一体、どこまでが演技なんや……。ホンマ、女の子は魔物やで……)
最終更新:2012年10月20日 23:55