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新2-387

【初詣といえば?】

ラブ 「う~ん。焼きソバに焼きとうもろこしでしょ? わた飴にリンゴ飴! それからぁ~」
せつな「ちょっとラブ、食べ物ばかりじゃない。屋台じゃなくて神社が目的でしょ?」
祈里 「そうよ。初詣って、新しい年がよい年でありますようにって、祈りを捧げるものなんだから」
ラブ 「たはは、冗談だっては」
美希 「初詣といえば、やっぱりお賽銭ね。アタシ、モデルの夢が叶いますようにって奮発しちゃおうかな~」
祈里 「待って、美希ちゃん。お賽銭は、願い事を叶える代価じゃないのよ。一年の間に犯した罪を、硬化の音で祓い清めるの。鈴の音と同じね」
美希 「そうなの!? じゃあ、お札よりも小銭をたくさん用意した方がご利益あるのかしら?」
せつな「一年の罪を祓う? ゴクリ。これだけあれば、足りるかしら……」
ラブ 「ああ~っ! せつなダメ~ッ! それ、あたしの百円玉貯金~」


【助っ人?】

あゆみ「ねえ、あなたたち。近所の神社の宮司さんがいらっしゃってるんだけど」
ラブ 「そんな人がどうして家に?」
神主 「実は、巫女が一人風邪で寝込んでしまってな。今から募集しても間に合わん。手を貸してもらえんかね?」
美希 「ハイハイ! アタシやってみたい!」
祈里 「クスッ、モデルの美希ちゃんとしては、巫女姿も気になるのね」
美希 「まあね。ファッションとは違うけど、ちょっと興味あるのよね」
ラブ 「わは~っ、美希たんが巫女になるなんて! きっと、ステキだろうなぁ~」
神主 「というわけで、東せつな君、お願いできるかね?」
せつな「私に? 巫女なんて見たこともないし、ちゃんと勤まるかしら……」
美希 「ちょっと待って! アタシは?」
神主 「スマンのう。美しいのは認めるんじゃが、巫女は清楚で可愛らしい子が望ましいんじゃよ」
美希 「どういう意味よ!」
せつな「美希は目立ちすぎるのよ。ファッションショーじゃないんだから、過ぎたるは及ばざるが如しよ」
祈里 「初詣初めてのはずなのに、難しい諺まで使ってる。せつなちゃんのこの世界の知識ってどうなってるのかな?」


【初仕事?】

ラブ 「あけましておめでとう! せつな。さっそく様子を見に来たよ!」
せつな「おいでなさいませ。ようこそお参り下さいました」
ラブ 「えっ? どうしちゃったの、せつな?」
祈里 「ちょっと、ラブちゃん。みんな見てるんだから、普段と同じように話しかけちゃダメよ」
ラブ 「なんで? あたし、スーパーでレジしてるおかあさんとも家と同じように話すよ?」
美希 「あのね、スーパーと神社は違うのよ」
ラブ 「でも、美希たんだって、おばさんの美容院で同じように話してるじゃない?」
美希 「だからっ! 美容院とも違うのよ!」
せつな「もうっ! みんないいかげんにしてっ!」
参拝客「クスクスクス」
せつな「みんな嫌い! 早く出てって!」
ラブ 「良かった。いつものせつなに戻った!」
祈里 「はぁ~。せつなちゃんより、まずラブちゃんに作法教えなきゃ……」


【迷惑な人たち】

巫女A「大変です! 社務所で新人の巫女が!」
神主 「なにっ、参拝客と揉め事でも起こしたのかね?」
巫女 「いえ、なんだかウケてます。笑いの渦が広がっていて……」
神主 「やれやれ、清楚で可愛らしく、物覚えも良くて働き者。適任だと思ったんじゃが、早まったかいのぅ……」
巫女B「大変です! 拝殿で大男が暴れています」
神主 「すぐ行くから、落ち着いて状況を説明しなさい」
巫女B「はい。そのお方は金髪の野性味溢れる素敵な男性で、注意しようとしたんですが、まるで深い瞳に吸い込まれるようで……」
神主 「聞いておるのは、容姿じゃなくて状況じゃ……」


【その男の名はウエスター。筋肉で幸せを語る者】

西隼人「むぅ。もう年も明けたというのに、どうして除夜の鐘が鳴らんのだ? 手伝ってやろうと思ったんだが……」
南瞬 「それは寺院だよ。そして、ここは神社だ。そんなものは無いよ」
西隼人「なんだと! せっかく俺が鳴らしてやろうと思ったのに」
南瞬 「除夜の鐘は無くても、鳴らすものなら他にもあるけどね」
西隼人「なるほど、この鈴を鳴らせば罪を祓って幸せになれるのか。よかろう! この鍛え上げた肉体で、街中を幸せにしてやろう!」
参拝客「きゃあぁぁ!」
ガラン! ガラン! ガラン! ガラン! ガラン!
西隼人「うぉぉおお! どりゃぁぁああ!」
巫女B「あの~、困るんですが……」
西隼人「なにっ? お前も困ってるのか? 大丈夫だ、任せておけ!」
巫女B「あのぅ、そうじゃなくて……」
西隼人「心配するな。俺が信じられないのか? この目をよく見るがいい」
巫女B「あの……お顔が近くて……ああっ、もう、ダメ」


【その男の名はサウラー。読書家につき博識】

西隼人「うぉぉおお! どりゃぁぁああ!」
ゴキン!(フライパンで殴る音)
せつな「や・め・な・さ・い!」
西隼人「アイタタタ。おっ、イースじゃないか!」
ゴキン!(フライパンで殴る音)
せつな「私をその名で呼ばないで!」
西隼人「ぐぉぉぉ……。なんでお前、フライパンなんて持ってるんだ?」
せつな「巫女の必需品よ!」
西隼人「さすがの俺でも、それはウソだとわかるぞ……」
せつな「うるさいわね。だいたい、なんでアンタたちがここに居るのよ!」
南瞬 「君が神社で奉仕してると聞いてね。心配でちょっと様子を見に来たのさ」
せつな「白々しい! そうやって、私をからかうつもりね。バチが当たるわよ?」
南瞬 「バチが当たるのは君の方だよ。そんな言葉使いでいいのかい?」
せつな「グッ、ようこそお参り下さいました……」
南瞬 「では、そこのお守りをもらおうか」
せつな「○○円のお参りとなります。ありがとうございました」
南瞬 「違うね。そこは、『ご苦労様でした』と言うのが正解だよ。やれやれだ」
せつな「わかってるわよ! あんたたちが来るから調子狂ったんじゃない!」


【お説教】

神主 「クドクド……」
美希 「せつなやウエスターやサウラーはともかく、なんでアタシまで……」
祈里 「美希ちゃんは、十分に当事者だと思う……」
ラブ 「あたし、何にも悪いことしてないのに」
美祈せ「してるわよっ!!!」
巫女A「大変です! 寿夭品があらかた出てしまいました!」
神主 「まさかっ! まだ元旦なのにか?」
ラブ 「寿夭品が出てしまったって、なんのこと?」
祈里 「お守りなんかが、売切れそうって意味よ」
巫女B「それに、みんな楽しそうでした。もう、そのくらいで」
神主 「そうじゃな、新しい年は笑顔で迎えるのが一番じゃろう。せつな君」
せつな「はいっ! 反省しています。もうここには……」
神主 「また、明日もよろしく頼むよ。ただし、ハメを外すのはホドホドにな」
せつな「ええ! 私、精一杯頑張ります! じゃなくて、ご奉仕します……」
ラブ 「今年もみんなで、幸せゲットだよ!」
最終更新:2013年01月02日 07:03