私がこの町に住んでしばらく経ち、学校へ行く事になった。
学校には知らない人がたくさんいる。期待よりも不安が強かった。
ラブがいなければ間違いなく逃げ出していただろう。
「学校ってすっごく楽しいトコなんだよっ!」
そう言ってラブは私に満面の笑みで微笑んでくれる。
もちろん、四六時中ラブとこれからも一緒に居れるのは嬉しい。
何があってもこの関係が崩れることは無い。絶対に。
考え事をする時は決まって夜、私はベランダに出て空を見上げる。
色々な事を経験した。たくさんの事を学んだ。星の数だけ輝きがあるように。
泣いて。
笑って。
怒って。
そして、友達も出来た。掛替えのない存在。時には命を預けるパートナー。
蒼乃美希。
山吹祈里。
4人でいる時もまた幸せだった。私の居場所はここなんだと実感出来たから。
特別扱いせず、私を一人の人間として見てくれた。
まだ二人には言えてないけど・・・。
―――――ありがとう―――――
学校も4人で行けたらいいのに。
少しばかり欲も出てきた自分がもどかしい。今も十分すぎる程、幸せなのに。
ベランダにいると夜風が気持ちいい。
いつしか不安だった心は落ち着いていた。
隣の部屋にはラブがいると言う喜びを噛み締めながら・・・。
私の部屋にはダンスユニット、クローバーとして活動してる時の写真が飾ってある。
4人はとても凛々しく輝いている。大切な宝物。
宝物と言えば、美希から貰ったアロマとブッキーが書いてくれたトレーニング本。
ほんとに嬉しかった。いつかお礼しなくちゃ。
美希とブッキーには放課後や休みの日しか会えなくなるけれど、私たちはいつも一緒よね。
心が通ってるから、4人はいつも・・・。
ラブに聞いたらそれは、「絆」だって教えてくれた。
ラブからもらったペンダントを壊してしまった事、今でも後悔している。本当にごめんなさい。
その代わり、あの時二人で見つけた四つ葉のクローバーは今でも肌身離さず持ち続けている。
4枚の葉はどれも欠けちゃいけない。
ラブ、美希、ブッキー、そして私。ハートはいつでも繋がっているわ。
そう思えたら期待の方が強くなってきた。学校でも精一杯、頑張るわ!
見守っていてね、美希、ブッキー。と、学校でも宜しくねラブ。
~END~
投下した時と若干修正しました。
最終更新:2009年09月04日 02:34