ちょっとカッコ悪かったけど、あれはアレで、あたしらしいと言うか。
―――私は山吹祈里さんが大、大、大、大、だーい好きですっ―――
ずっと一緒だった。小さい頃からずっと。
ブッキーはあたしの側をちょっと後ろから追いかけてくる感じで。
あたしは一人っ子だから、ブッキーは妹みたいだった。
ブッキーも一人っ子だから、あたしはお姉さんに見えたのかな?
ちょーっと、おっちょこちょいだけど・・・。
違う中学校に通う事が決まった時は、ほんと泣きまくったよね。
別にお別れする訳じゃないのに。
遠い所へ引越しする訳でもないのに。
けど、やっぱり寂しかった。一人で大丈夫かな?ってのもあって。
ブッキーが困った時や辛い事があった時は全力疾走で駆け付けたの覚えてる?
学校抜け出した事もあったんだよー。もち、後で先生には大説教大会だったけど。たはー、、、
あたしがダンスに誘った時、実はちょっぴり不安だったんだ。
ブッキーは引っ込み思案なトコ、気にしてたでしょ?
強引に誘うのはNGだろうなーって。
でも、ついつい調子に乗っちゃってさ、あたし。
気づいたら自分ばっか喋っちゃって・・・。
ほんとごめんね。
あっ!練習着のプレゼント、超超ちょー嬉しかったんだよ!!!
あの後、お父さんとお母さんにも自慢しちゃった!
あたしの大切な宝物だよ。
ブッキー、どうもありがとう。ずっと大切にするからね・・・
「ラブちゃん?ラブちゃんてば!もぅ・・・、さっきからずっと呼んでるのに・・・。」
「うおっ!ご、ごめーん、考え事してた・・・。あはっ。」
「で明日のデート、どこへ連れてってくれるの?」
「あたしンち。」
「ちょっとぉ・・・」
「あ、嘘嘘。」
冗談まじりでする会話も、あたしにとって最高の幸せ。
二人で同じ時を過ごせる喜び。
「でも・・・、わたし、ラブちゃんちでもイイよ。」
そう言って、あなたは優しいKISSをしてくれる。
「あーっ、ちょっとソレ反則だよー!」
今度はあたしがお返し。
互いの柔らかい唇が触れ合う。
――ぐぅ~――
「やだ・・・」
「あたしの手料理、ご馳走しちゃうぞっ。」
「お願いしまーす・・・」
これからも宜しくねブッキー。ずっと、ずっと一緒だよ!
あたしの大切な人。
大好きな人。
―愛してる、祈里―
最終更新:2009年09月08日 00:56