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あ、まただ。また誰かが見てる。


せつなが学校に行き始めてから、誰かの探るような視線を感じるようになった。


…ラブ以外の。それも複数。

視線に気づいてからは、常にそれが纏わりつき、
絡めとろうとしてくる気がして不快だった。

どして?いったい私の何を知りたいの?

けれど、視線の先にいるはずの誰かは、
せつなが姿を探し始めるとすぐに視線を外してしまう。


「せつなぁ、帰ろう!」

「うんラブ!」

ラブと話しながら廊下を歩いていると、
またあの視線に気づく。

あぁもう!何なの?

顔を歪めたせつなに、気遣うようにラブが訊ねる。

「せつな?どうかした?」


「実はね…最近いつも誰かが私を見ている気がして。何かヤなの」

「そっかぁ、せつな可愛いし、人気あってもてるからね」

「もてるって何?」

「ええと…そだね~、あ!あとで美希タンに説明してもらお!」



そういえば、体操着がない。
かばんの近くに置いてたはずなのに、気づかなかった。

「ラブ、体操着が見当たらないの。ちょっと教室に探しに行ってくるわね」

「一緒に行こうか?」

「平気よ、先にダンスレッスン行ってて」
せつなはもと来た廊下を戻り始めた。

シンと静まり返った教室には誰もいない。
机の中やロッカーを探してみるが、やはり見当たらない。

「どこに行ったのかしら…」

せっかく買ってもらった体操着なのに、
無くなったりしたらお父さんとお母さんに悪い。

そう考えていると、急に目の前が暗くなった。




気づいたら、せつなは真っ暗なところにいた。

目が慣れてくると、そこはどうやら使われてない古い教室。
両手首をひとつに縛られて、頭の上でどこかに固定されている。

「ん、んんー!」
声を上げて助けを、ラブを呼ぼうとしたが、猿ぐつわで叫べない。

「ようやく気づいたな」
そう話しかけるのは、何度も見た顔だった。名前は知らないけど確か上級生の男子。
いつも見ていたのは彼だったのか。


「これを探してたのか?」
男が目の前にちらつかせたのは、胸のところに『東』と書いたゼッケン。
確かにせつなの体操着だった。

「狙い通り戻ってきたな。しかもひとりで。
 ラブってのも美味しそうだったけど、
 ひとりの方が好都合ってもんだ。
 俺さ、ずっと狙ってたんだ。アンタをね。
 …東せつなサン」

視線の先にいつもいた人物が、今やせつなの目の前にいた。

男は、自由の利かないせつなのブラウスのボタンを、
ひとつひとつ外していく。
ブラウスがはだけ、白いブラジャーが顔を覗かせた。


男の手の動きで、せつなは自分が危機に陥っていることを実感した。


(やめて!それはラブだけにしかされたことがないの! ラブだけなの!)

せつなの思いとは裏腹にブラジャーはずり上げられ…

〝ぷるん〟

せつなの白くて大きな胸があらわになった。
ひんやりした外気に晒されて、桃色の頂が形を変える。

「やっぱ女の子って、寒いと起つんだな。
 それとも触って欲しくて、興奮して起っちゃったとか?」

男は人差し指と親指で突起を摘み、弾いた。

「んん!」
電流が身体を貫いた。

手のひらで揉みしだきながら指で刺激されていると、
どんどん身体が熱くなっていく。

男はせつなの胸に顔を埋めて、顔を動かし胸に押し付ける。
あごで乳首に触れると、わずかに伸びたひげが当たって擦れる。

男の唇がせつなの膨らみを捕らえた。口に含み、甘噛みする。

「ん…んん…」
こらえきれず声が漏れる。

「気持ちよさそうだな。初めてじゃないのか?下はどうなってるんだ?」

スカートをまくられ、下着の横から指を入れられる。
蜜があふれ、男の指に絡みついた。

「おい、もうこんなに濡らしてるぞ」

(イヤ!身体を許しているのはラブだけのはずなのに、 無理矢理されて
気持ちいいなんて…。感じているなんて…。 誰か助けて!助けて!ラブ!! )




「悪いの悪いの飛んでいけ!ラブサンシャイーン、フレッーーーッシュ!」

ピンクの光が男を包み、一瞬にして部屋が桃色の光で満たされた。

「うわああああああ!…シュワシュワ~」
ラブの必殺技で、男は欲望を浄化され、気を失っているようだった。

「せつな!大丈夫?」
ようやく猿ぐつわがはずされ、せつなはラブの胸の中で搾り出すように泣いた。

「ラブ!ラブ!怖かった!わたし、わたし…ああああああ!」


「心配になって来てみたらこんなことに… 。
 せつなゴメン、やっぱ一緒に来ればよかった」
大声で泣き叫び、せつなはようやく少し落ち着きを取り戻した。

けれど、やっと泣き止んでも、まだラブは手首の縄を外してくれない。

「…?ラブ、縄、ほどいてくれないの?」


「せつな、すっごい気持ちよさそうだったね」
「やめて!言わないで!私はラブだけが好き!信じて!
 あんなことされたいと想うのはラブだけなの!」

「わかってるよ。アタシね、ホントはもう少し前に来てたの。
 せつなが胸を揉まれてる時ぐらい」

「え?じゃあどしてもっと早く助けてくれなかったの?」


「だって…、あんまりにも色っぽいせつなを見てたら…、身体が動かなくて。

 それに、せつながアタシ以外の人にされて感じてるとこ初めて見て、
 嫉妬しながら興奮してた…。ゴメンね…。

 けど!コイツがせつなのアソコを触りだして、理性が戻った。
 助けなきゃせつながヤられちゃう…。

 流石にヤバいってそう思ったら、…変身してたの」

そう言いながら、ラブはせつなの胸に触れる。
ラブは変身したままの姿で、胸の部分が薄い布地を持ち上げるように屹立している。

「せつな…、このまましていい?アタシもう我慢できない」


「ラブ…、イヤよこんなところで。せめて縄だけでもほどいて…、ね?」
そう言うせつなの胸の突起は、ラブの愛撫で硬くなりみるみる尖っていく。

ラブはせつなの懇願を無視し、突起にくちづける。

「んぁっ!ラブぅ、こんなとこでダメ…いやぁ、ほどいてぇ!」

舌先で上下に優しく舐めると、せつなは甘い声を出した。

「はぁん!んん…っあ、ふぁ…」

「これは罰なんだよ」

「罰…?」
「そう。せつながアタシじゃない人に触られて感じちゃった罰」

「そんなぁっ…許して、ラブぅ…ああぁ」
せつなの潤いきった秘所に、ラブがそっと手を伸ばす。

せつなは両脚をひらき、ラブの愛撫を受け入れる。

「ね、せつな、ここは誰のモノ?」
わかってるはずなのに。せつなの言葉で確認しなければ、ラブは気がすまなかった。

「んぁ…、ラブのものよ…。んっん……、ソコもココも全部、
 はぁっ… 、私はラブだけのもの…」

指をせつなの膣に出し入れしながら、ラブはもう片方の手でクリトリスを擦る。

「あ…ああっ…ラブぅ!ラブぅぅぅ!」

ラブの名前を呼びながら、せつなは頂点に達した。

弱々しくけいれんするせつなの縄をほどき、ラブは彼女をきつく抱きしめた。

「ごめんせつな…。アタシ、嫉妬でおかしくなっちゃってる。

 でもこうするしかなかった。あの男のことは忘れて。

 どこにも行かないで。ずっとアタシのせつなでいて…」



欲望のままに、嫌がるせつなを強引に蹂躙したことを悔やみながら、ラブは…泣いた…。



「…可愛いラブ。私はどこにも行かないわ。
 ラブだけのせつなでいる。ずっとラブのそばにいるから」
最終更新:2009年09月15日 21:20