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さっきからずっと…。何だろう、この気持ち。
私…、イライラしてるの?


-放課後-


「ラブ…。あの子、今日学校でしゃべってた子。
 由美ちゃんだっけ?ラブとずいぶん仲いいのね。」

「あぁ、由美?そだよ。私の親友なんだよー!」


「…ふぅん。ラブって、親友がたくさんいるのね。美希といい、ブッキーといい…。
 うらやましいわ。」

私らしくない。愛想のない返事。ラブとのおしゃべり、大好きなのに…。
親友になったらもっともっと、おしゃべり出来るの?ずっとそばにいれる?


 (……私もいつか、ラブの親友になれるかな……)


                 ―――しばし沈黙―――


「…もしかして、せつな。それって、ヤキモチやいてくれてる…とか?」
「?お餅なんて焼いてないわ」
(私は今おしゃべりしてるの!)

「あは、あははは・・・。そ、そーじゃなくて……。
 まぁいーや。嬉しいからそういうことにしとこう!うんうん。」
「焼いたお餅がそんなに食べたいの??へんなラブ。」
(こんな時に何言ってるのラブったら!)


ラブはせつなの表情が強張ってる事に気付く。


「…あのねぇ。せつなは、親友じゃないでしょ。私の、コイビトなの!」

 〝ぎゅっ〟

「きゃっ!……ち、ちょっとラブ?!」
「せつなはー、親友じゃなくて、恋人! いっちばん大切でー、特別でー、ダイスキな人だよ!分かった?」

「…ラブ…」
(あったかい…)


「…やだ、せつな、泣いてるの?……もぉっ、本当に可愛いんだから…」
「な、泣いてなんかないわ!め、目にゴミが入って…」
「はいはい。よしよし。」


「大好きだよ、せつな。ずっと、ずーっと、一緒にいようね」



由美ちゃんごめんね。私のお餅、食べれないみたい。あ、嫉妬ってなぁに?
最終更新:2009年09月29日 07:14