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ドーナツも買えたし。また喜ぶ顔が見れる。
玄関の前でちょっと一息。
あなたの前ではいつも冷静な私でいたいから…。


「ただいま。」


「ってラブ!なんで裸なのーーーーーーー!?」

帰宅したせつなは思わず絶叫した。それもそのはず。
恋人である桃園ラブが、産まれたままの姿でリビングで寛いでいたからだ。

「あ、お帰りーせつな」
「お帰りじゃないわよ!家だからって服くらい着なさいよ!」

せつなは普段言い慣れたラブへのお説教をしつつも、彼女の側へと歩み寄る。

同居を始めてから数ヶ月。すっかり恋人同士になった二人。
お風呂も一緒。
夜も…。

何回も直視した愛しき人の〝カラダ〟

ラブの裸体は、叱ろうとするせつなの気持ちを大きく揺さぶる。

(もぅ……。相変わらずラブの裸綺麗なんだから…。今日は太腿が食べ頃みたいね)


「せつなー、顔真っ赤だよ。鼻血出ちゃうんじゃない?」

「はっ!?」
ラブの一言で我に返ったせつな。出てもいない鼻血を気にする。


「コホン!」
気を取り直すと、先程とは違う落ち着いた口調でラブに問い掛ける。

「なんで裸でいたの?どして?」
その問い掛けにラブは恥ずかしそうに答える。

「だってぇ…せつなが帰るの待ち遠しくてつい…」

(なんて可愛いのラブ!その表情…。大好き…。
 いいわ!今日も精一杯愛し合いましょう!)


「ま、まぁ、今日は多目に見てあげるわ。と、とりあえず、シャワー浴びてくる…から。」

「えへへ…今日も二人で幸せゲットだよ!」
最終更新:2009年10月04日 10:01