Trrrr Trrrr
「はい、もしもし」
『こんばんは、せつな。まだ起きてた?』
「あら、美希。ええ、起きてたわよ。どうしたの?」
『うん、今日、あたしがプレゼント服、着ててくれたな、って思って』
「青いジャケットと、スカートのこと? もう、気付くのが遅いわよ」
『ごめんごめん。とっても似合ってたわよ、せつな』
「ありがと。青色って、初めて着たけれど、そう言って貰えて良かったわ」
『せつなは髪も青系の黒だから、ああいう色でシックに合わせるのもいいと思うわよ。大人びた感じがするし』
「なるほどね。けど、青って言ったら、美希の色、ってイメージがあるけれど」 『ふふん、あたし色に染まってみる?』
「――――そう言えば、聞いたことがあるわ。服を贈るのって、それを自分の手で脱がせたいからだ、って」
『ちょ――――!? な、何を言ってるのよ!? そ、そんなつもりなんて、これっぽっちも・・・・・・!!』
「脱がせてくれないの?」
『――――――――――――うぅ』
「ふふ。待ってて、すぐに行くから」
Pi
「というわけで、来たわよ、美希」
「ア、アカルンで瞬間移動して来る程のこと?」
「それだけ美希に会いたかった、ってことよ。で? 素直になった?」
「――――うん」
「ふふ。素直な美希にご褒美♪」
chu
「――――おでこにだなんて、意地悪」
「あら、唇は待ってるのよ? 誰かさんが完璧なキスをしてくれるのを、ね」
「せつなって、ホント――――意地悪ね」
最終更新:2009年10月11日 22:33