――みんなが悪いような言い方しなくても――
あ~あ…。何であんな事、言っちゃったんだろ……。
普段なら笑ってごまかしたり、ドタバタしながら空気を変えたりするのになぁ~。
みんなで楽しく帰るはずだった道には、わたしの影しか無くて。
…はぁ…
何度ため息をついたのだろう。歩く速度もだんだん遅くなり、わたしは
等々道の真ん中で止まってしまった。
今戻ればピーチに謝れるかな。許してくれるのかな。
ベリーの所へ行けば、わたしを励ましてくれるのかな。一緒に帰ってくれるかな。
パッションはわたしを理解してくれるのかな。笑顔で迎えてくれるのかな。
…はぁ…
またため息。答えなんて出る訳なくて。おまけに後悔ばかりが頭をよぎって。
でも、わたしだって意地がある。わたしは〝キュアパイン〟
シフォンちゃんを助けたい。
強くなりたい。
そして……、みんなを守りたい。
それは、わたしがみんなの事を――――――愛しているから。
ピーチのためにも。
ベリーのためにも。
パッションのためにも。
みんなの役に立ちたい。その一心で、辛い特訓にもチャレンジしよう!って決意出来た。
なのに.....
一人で帰る夕暮れの通り。再び歩き始めようとするが、秋風がわたしの心まで寒くして歩幅が大きくならない。
どうすればいいんだろう…
帰宅してからのわたしはずっと部屋に閉じこもったきり。食事も喉を通らなかった。
いつも一緒にいる事が当たり前だと思っていたのに。そう信じていたのに。
初めての言い争い。戸惑い。そして、悲しみ。
…はぁ…
普段は必ずと言って良いほど、みんなからメールが届いたり電話がかかってきたりする。
それすら今日は無い。無理も無いのはわかっているんだけど…。
やっぱり寂しい……。
わたしからしようと試みてはいるものの、さっきからリンクルンを握ったまま眺めているだけ。
やっぱりわたしは、一人じゃ生きていけない。愛されていたいし、愛していたい。
明日みんなに謝ろう。強くなるのはその後でも遅くないと。
みんなの事が大好き。みんなを愛している。みんな、わたし信じてるよ。
みんなはわたしの事――――
…はぁ…
もっと、自分に自信が持てればこんな事にはならなかったのかな…
最終更新:2009年10月22日 01:26