アットウィキロゴ

5-706

「こんばんは、ブッキー」
「いらっしゃーい、せつなちゃん。あれ? ラブちゃんは?」
「それがね、また風邪気味みたいなの。だから今日は私一人なんだけど」


 キマシタワー!!


「――――? ブッキー、何か言った?」
「え? ううん、何も言ってないよ? それより、ほら、上がって上がって」
「ちょ、ちょっとブッキー、背中を押さないでってば」

 お料理タイム。

「ブッキー、これも使うの?」
「うん、今日はチンジャオロースを作ろうと思って――――どうかした?」
「私、ピーマン苦手なのよね......」
「――――!! (まさかせつなちゃんに苦手なものがあったなんて――――!! 何でも美味しく食べられる子だと思っていたのに――――くっ、山吹祈里、一生の不覚ぅっ!!)」
「あの、ブッキー? けど、せっかくブッキーが作ってくれるなら......」
「皆まで言わないで、せつなちゃん!! 今日のメインは――――チンジャオロース、ピーマン抜きにするからっ!!」
「それって、ただの挽肉炒めじゃ......」

 まだまだお料理タイム。

「ブッキー、お味噌汁はこんな感じでいいのかしら?」
「どれどれ? うん、いい感じだよ、せつなちゃん」
「そう、良かった、気に入ってもらえて」
「(くぅっ――――!! せつなちゃんと二人でお台所!! しかも、せつなちゃんが付けているのは、わたしがせつなちゃん用にと作ったエプロン!! やっぱり似合う、可愛い、可愛過ぎっ!!)」
「――――? ブッキー!! 指、指っ!!」
「へ? あ、あれ?」
「早く水で流してっ!! もう、ボーっとしてるからよ」
「うう、ごめんなさい――――」
「良かった、そんなに深くは切ってないみたいね――――でも、ちゃんと消毒しないと」
「へ?(え、そ、そんな、わたしの指をどうするつもり!?)」
「ペロ、ペロ」
「(ちょ、そ、そんな、アイスを舐めるみたいにされたら――――!!)」
「――――チュパ、チュパ――――」
「(口に含まれて舐められたらぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?)」
「ん――――」
「(そんな、うるんだ瞳で見られたらガガガガガガガガ)」
「ブッキー――――大丈夫?」

 キマシタワー!!

「せ、せつなちゃんっ!! わ、わたしっ!!」
「あ、大丈夫みたいね。良かった。それじゃ、お料理続けましょ」
「(´・ω・`)」


 お風呂タイム。

「はぁ、いいお湯ね。とても気持ちがいいわ」
「ええ、ホントにね(ああ――――夢にまで見たせつなちゃんの、は・だ・か♪ でも夢の中よりもっと素敵――――おっぱいは大きいし、
ウエストは細いし、肌はすっごく白いし――――またその肌がほのかに赤くなってるところが――――!!)」
「――――? ブッキー?」
「(フフ、ウフフフフ――――これを読んでるあなた、見れなくて悔しいでしょ? すっごく悔しいんでしょ? うーん、なんか簡単に想像出来ちゃうなー。羨ましそうなあなたの顔。
俺も見たい、とか思ってる?ごめんなさい、それは出来ないの。これはわたしだけの特権なの。一緒にお風呂に入ってるわたしだけの特権。ああ 、皆も見たい
んだろうなー。せつなちゃんの朱色に
染まったほっぺたとか、気持ち良さそうな目とか、綺麗なおっぱいの形とか――――!! 文章では伝えきれない、まさに世界の宝よ。インフィニティなんて
目じゃないわ。見たいでしょ? 見たいよね? 素直に言ってみて? けど無理なの。これは文章だから――――どうしても
って言うなら、こちら(二次元)の世界に来るか、素敵な絵師さんが降臨するのを待っててね♪)」
「どうしたのよ、ブッキー。変な方を見て笑ってるけど」
「エヘヘ。ちょっと自慢したかっただけだよ」
「??? よくわからないけれど、とりあえず体を洗いましょ。あ、背中、流してあげようか?」
「いいの? じゃ、お願いしちゃおうかなー(落ち着いて、祈里!! 興奮しちゃダメ。変な態度を取って、警戒されるわけにはいかないわっ!! せつなちゃんは
優しい子だから、純粋な好意で言ってくれてるだけなのよ――――ああ、けど、鼻血出そう......)」

 ヌリヌリ ピト

「せ、せつなちゃんっ!?(え!? 抱きつかれたっ!?)」
「どう? ブッキー、気持ちいい?」
「え、あ、う」
「そう、良かった。それじゃキレイキレイしましょうね」
「(お、お、お、おっぱいで背中を洗われてるー!?)」
「んっしょ、んっしょ」
「(落ち着け、落ち着くのよ、祈里。どうせ、いつもラブちゃんにしてるとか言われて、落とされるんだわ。ふふ、そうよ、そうに決まってるわ。
そうでなきゃ、せつなちゃんがこんなことするわけないもの。ふぅ、危ない、危ない。あやうくベタな展開に騙されるところだった――――)」
「んー、初めてやったけれど、難しいわね、これ」
「(え!? 初めてっ!? ということはっ!!)」

 キマシタワー!!

「せせせせせ、せつなちゃん? わわわわわわ、わたし――――」
「んー、おばさまがおじさまにしてあげてた時は、もっと上手にしてたのに」

 orz

「あら、どうしたの? 祈里。急にぐったりとして」
「うん――――知ってる人の意外な一面って、こう――――なんでもない」


 お休みタイム。
「ふぁぁぁ、そろそろ寝ましょ、ブッキー」
「うん、そうだね。明日も早いもんね(せつなちゃんのパジャマ姿ハァハァ)」
「それじゃ、電気消すわね」
「はーい(お風呂上りの匂いハァハァ)」

 パチ ゴソゴソ

「せ、せつなちゃん? どうしてわたしのベッドに入ってくるのかなぁ?」
「え? だって、ベッド、一つしか無いんでしょ?」
「(布団はお母さんが用意してくれてるけれど――――隣の部屋に置いてあるけれど――――あえて!! わたしは言わないっ!!)」
「ブッキー?」
「うん、そうだよね。ベッド一つしか無いね。一人用だから狭いけれど、こう、密着したら二人でも寝れるよね!! なんならもっとひっついてくれてもいいよ!?」
「そう? じゃあ、そうさせてもらおうかしら」

 キマシタワー!!

「(――――出ちゃいそう――――鼻血――――)」
「あ、お休み前のご挨拶、忘れてたわね。チュ」

 キマシタワー!!

「(おおおおおおおおお、落ち着いて美野里。じゃない、祈里。お休み前のキスなんて、アメリカじゃ普通のことよ!!)」
「ブッキーは――――してくれないの?」

 キマシタワー!!

「ええええ、ええ。それじゃ――――チュ」
「もう、おでこじゃないでしょ」
「じゃじゃじゃじゃじゃじゃ、どどどど、どこにすれば?」
「もちろん、唇によ」

 キマシタワー!!

「わわわわわわ、わかったわ――――チュ」
「一回だけ?」

 キマシタワー!!

「チュ、チュ、チュ」
「最後の一回は、長くしてね?」

 キマシタワー!!

「チュ――――」
「ん――――もう、ブッキーったら。最後の一言、忘れてるわよ」
「ふぇ? えぇと――――おやすみなさい?」
「違うわよ――――私のこと、好き?」

 キマシタワー!!
 キマシタワー!!
 キマシタワー!!


「ももももももも、もちろん、大好――――」
「やっほー、せつな、ブッキー。寝たら治ったから、来ちゃったよーん」
「ラブ?」
「ラブちゃんっ!?」

 バチバチバチッ ← 視線が火花を散らす音

「こんばんは、ブッキー。突然来ちゃって、ごめんね(フフフ、そうそう思う通りにはさせないよ、ブッキー!!)」
「ううん、全然いいよ、ラブちゃん。それより、風邪、大丈夫なの?(んもぅ、いい所だったのにっ!! どうしてこのタイミングで!!)」
「アハハ。夕方からずっと寝てたから、もう、元気元気(危なかったわ――――一般常識の無いのをいいことに、アタシに都合の良いよう。ここまで手塩に
かけて育てたせつなを横取りされるところだったんだもの。風邪なんてひいてられないわ。と、アイコンタクトで伝えてみる)」
「そう、良かった。ラブちゃんが元気になるって、わたし、信じてたっ!!(くっ、もう一息の所だったのにっ――――それはそれとして、説明的な台詞、ありがとう)」
「アハハハハ(そう簡単に渡さないよ、ブッキー!! ――――どういたしまして)」
「ウフフフフ(せつなちゃんは、わたしのものよ!! ――――多分、読者さんが一番感謝してると思うの)」

「――――? どうしたの? 二人とも、何か変じゃない?」
「えぇぇぇ? そうかしらぁぁぁ?」
「そうそう、いっっつもどおりだよぉぉ?」

「もう、やっぱり変じゃない。そんなことしてると、私、上のお口が寂しくなって、下のお口がドロドロになっちゃうわよ?」
『――――!?』

 アイコンタクトタイム

『(ジャーンケンッ)』
「(グーッ!!)」
「(パーッ!!)」
「(あ、ずるい、ラブちゃん、後出しっ!!)」
「(んー? なんのことかしら? それより、勝った、勝った!! じゃあアタシは下のお口で......)」
「(ずるいずるいずるい!!)」
「(しょうがないじゃない、ジャンケンで決めたんだから)」
「(だからラブちゃん、後出ししたものっ。やり直しだよっ)」
「(――――まぁそもそも、アイコンタクトでどうやってジャンケンしたんだっていう)」
「(急に冷静になったよね、ラブちゃん。確かにそうなんだけど)」
「(しょうがないなぁ。じゃあ――――交代で、ね?)」
「(むー、じゃあ、それで我慢する――――)」

 アイコンタクトタイム終了(この間、0.00000000000001秒)


「せつなー」
「そんな風にならないように、してあげるね?」
「そう、良かったわ。これで私、【モケケピロピロ】にならなくてすむのね」
『――――???』
「二人とも知らないの? 【モケケピロピロ】のこと」
「え、ええと――――」
「何、それ? っていうか、せつなちゃんが何て言ってるかわからないんだけど......」
「――――ああ!! すっかり忘れてたわ。【モケケピロピロ】は、ラビリンスにいる動物のことよ。頭が二つあって、手が七本、足が十五本あるの。
上のお口は喋れないから寂しくて、下のお口はドロドロとイヤーな汗を流すっていう、気持ちの悪い動物でね。ラビリンスの子供は夜に寝てないと、
【モケケピロピロ】になるっ て脅されるのよ」
「..................」
「..................」
「そっか、そうよね。こっちの世界には、【モケケピロピロ】なんていないものね。忘れてたわ」
「――――クス。もう、せつならしいなぁ」
「フフフ、ホントに」
「さ、ラブ、ブッキー。今日は早く寝て、明日に備えましょ。早起きして、たっぷり遊ぶわよ!!」
『おー!!』


 そうして三人は川の字に並んで、ゆっくり眠りましたとさ。






「(フフ――――フフフ――――計画通り!! ラブもブッキーも、私に骨抜きね。ハーレムよ、ハーレム。まさに両手に花!! あん、もう、ラブったらいつ
見ても可愛い寝顔♪ ブッキーも柔らかい抱き心地♪ 二人を腕枕して寝れるなんて――――ほんと、幸せだわぁ。私、プリキュアになって良かった♪」
最終更新:2009年10月24日 04:09