夏祭りの夜、浴衣姿の美希とせつなはベンチでカキ氷を食べていた。
ラブと祈里は飲み物を買ってくると言って2人で賑わっている方へ歩いて行った。
美希とせつなは彼女たちの荷物を預かってここで待っていることにしたのだった。
「そうだ!ねぇ、せつな、べーってしてみて」
「…?…どして??」
「いいから」
せつなはべーっと舌を出す。
「あはは、やっぱりー!!」
「ん?なに??」
見て、と美希は今度は自分の舌をべーっと出して見せる。
「わっ!!真っ青!!」
「でしょ?カキ氷食べると舌がそのシロップの色になっちゃうの。
今、せつなも真っ赤だったよ、べーってした時」
「知らなかった。面白いわね」
せつなはポーチから小さな鏡を取り出し、自分の舌をまじまじと見た。
「あっ!!」
突然思いついたように声を上げたせつなの方に、美希は顔を向けた。
その瞬間、せつなの顔はもう目の前にあった。
「んっ!!!!?」
ちゅ…くちゅ…くちゅっ…
「んっ…ぅんん…」
抵抗する間もなく、捕らえられた美希の舌。
こすりつけるようにして絡みついてくるせつなの舌。
冷たくて、甘いキス。
「ぷはぁっ!!」
呼吸も忘れていた美希は、せつなの唇が離れた瞬間、大きく息を吸った。
心臓がドキドキと大きく鼓動を刻んでいる。
「せ、せつな、なに…??」
「美希っ!!べーってしてみて!!」
子供のように目を輝かせたせつなが言う。
勢いに負けて、思わずべーっと舌を出した。
しかしそんな美希の口元を見て、せつなは怪訝な顔をした。
「おかしいわね、むらさきじゃない…」
「はっ!?」
「混ぜたら、むらさきになると思ったのに…どしてかしら?」
「っ…!!」
「美希?どうかしたの?」
「うるさいっ!!!!」
おわり
最終更新:2009年11月22日 22:05