上級生に呼び出しを受けたブッキー。
「山吹さん……こっちへいらっしゃい」
「あ、あの……せ、先輩……わたしに……何か……」
「ふふ……可愛い娘……震えてるの?」
す、っとブッキーの頬を撫でる先輩。
その手はやがてブッキーの制服のボタンを……。
「せ、先輩!!」
「怖がらなくていいのよ……さあ……」
「あ……」
「響け!希望のリズム!プリキュア・エスポワールシャワー・フレーッシュ!!!」
「きゃあああああああ!!」
「せ、先輩!?」
「ふう……危なかったわね、ブッキー」
「み、美希ちゃん!先輩に何てことするの!!」
「い、いや……な、ナケワメーケかと思って……」
「そんなワケないじゃない!!先輩!先輩!!」
「わ、私はただ……や、山吹さんが制服……のボタンか、掛け違えてたから……直してあげようと……」
ガクッ。
「い、イヤ―――!!先輩!先輩!!」
「あー、じゃ、じゃああたし学校に戻らなきゃ……」
そー……。
「みーきーちゃーん―――!!」
ゆらり……。
「ご、ゴメンなさいブッキー!許して!!」
「ブッキーのボタンを外していいのはアタシだけ。アタシだけなの…。
だから、アタシ…アタシ、つい…ごめん!ブッキー、ごめん…なさい…」
ぽろぽろと美希の瞳から流れ落ちる涙。
祈里はそれ以上何も言えなくなって、泣き続ける美希を、ただ黙ってそっと背中から抱きしめた。
「私こそ、美希ちゃんの気持ちも考えないで…ごめんなさい…」
「…ううんいいの。悪いのはみんなアタシなんだから」
美希は振り返り、祈里と見つめ合う。
潤んだ美希の瞳があんまり蒼く深く輝いていて、その光に吸い込まれるように、祈里は美希に顔を寄せ、口づけた。
そしてそのまま、美希の手をボタンへと誘うブッキー。
「ね、美希ちゃん……ボタン、外して……」
「え?ぶ、ブッキー……?」
「今の時間なら……この礼拝堂……誰も来ないから……」
「いいの……?」
コクリ、と恥かしそうに頷くブッキー。
美希はそんな彼女を愛しげに抱き寄せ、制服の下に手を潜り込ませていく。
「ん……」
「ブッキー……もうこんなに……」
「え、えへへ……か、神様の前なのにね……い、いけないコ……かな……」
「いいえ……むしろ見てもらいましょう。神様に。あたし達の契りを……」
いちゃいちゃ。
「あ、あの~……せ、先輩のあたしはほったらかしなの……?」
最終更新:2010年01月16日 03:18