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競-359

全然教えてくれない。
何度聞いても。
ラブはその事になると口を閉ざす。
さらには作り方すら黙秘のまま。
おまけに美希やブッキーにまで聞いてはダメとか意味わからないわ。



「ねぇラブ。いい加減にしてよ。私なにか悪い事でもした?気に触るような事したらあやまるから」



「んぁ~、そうじゃないんだよ~」
「そうじゃない?なにが?」

「あのね」
「うん」

「せつながさぁバレンタインチョコ作ってね」
「作って?」

「そのさ」
「…」

「誰かに渡すのが」
「渡すのが?」



「ツラいです………」



呆然としちゃった。飽きれたというか。
別にたくさん作る訳じゃないし。せいぜい…

「あ、あのさ」
「え?」

ラブは私をまっすぐ見てこうつぶやく。

「アタシだけに…」
「あたしだけに?」



「作って下さいっ!」



最初からそう言えばいいのに。私気を使って損した感じよ?

でも、こんなに思ってくれるのは嬉しい。
私のこと好きでいてくれるのよね、ラブは。

「せ…つな」
「なに?」

「一緒に作る?」
「嫌」
「え………」

だって悪戦苦闘してる姿なんて見せたくないもの。

「おかーさーん!ラブが教えてくれないから作り方教えてー!」
「せつなー!なに言ってんのー!」



私はラブが好き。
ラブは私が好き。
時々変な感じになるけれど、それも楽しい。
毎日が楽しい。

すごくしあわせよ。



でもチョコで愛が深まるなんて

どして?



おわり
最終更新:2010年02月14日 10:24