全然教えてくれない。
何度聞いても。
ラブはその事になると口を閉ざす。
さらには作り方すら黙秘のまま。
おまけに美希やブッキーにまで聞いてはダメとか意味わからないわ。
「ねぇラブ。いい加減にしてよ。私なにか悪い事でもした?気に触るような事したらあやまるから」
「んぁ~、そうじゃないんだよ~」
「そうじゃない?なにが?」
「あのね」
「うん」
「せつながさぁバレンタインチョコ作ってね」
「作って?」
「そのさ」
「…」
「誰かに渡すのが」
「渡すのが?」
「ツラいです………」
呆然としちゃった。飽きれたというか。
別にたくさん作る訳じゃないし。せいぜい…
「あ、あのさ」
「え?」
ラブは私をまっすぐ見てこうつぶやく。
「アタシだけに…」
「あたしだけに?」
「作って下さいっ!」
最初からそう言えばいいのに。私気を使って損した感じよ?
でも、こんなに思ってくれるのは嬉しい。
私のこと好きでいてくれるのよね、ラブは。
「せ…つな」
「なに?」
「一緒に作る?」
「嫌」
「え………」
だって悪戦苦闘してる姿なんて見せたくないもの。
「おかーさーん!ラブが教えてくれないから作り方教えてー!」
「せつなー!なに言ってんのー!」
私はラブが好き。
ラブは私が好き。
時々変な感じになるけれど、それも楽しい。
毎日が楽しい。
すごくしあわせよ。
でもチョコで愛が深まるなんて
どして?
おわり
最終更新:2010年02月14日 10:24