明日はホワイトデー。
バレンタインデーにキスをしたわたし達は、あれからも何度もキスをする仲になっている。
だけど……。
キスだけ。本当にキスだけ。それも、小鳥がくちばしの先端で、そっと果実をついばむような可愛いものばかり。
わたしは毎晩、ベランダの鍵が開いているか確認してから眠る。
ベッドに入り、思うことはいつも同じ。
今夜こそ、ラブが来てくれるかもしれない。
だけどそれは、決して叶うことのない願いで。
まんじりともしないで夜を明かし、空しく朝を迎えたことも、一度や二度ではなかった。
ラブに触れたくて、触れられたくて、毛布の中で熱くなる身体を何度となくよじった。
もう待てない。だって明日はホワイトデーなんだもの。
わたしは今夜、初めて自分からベランダをつたって、ラブの部屋にそっと入る。
寝息が聞こえない。やけに静かすぎる。ラブは寝ているのだろうか。
ベッドに近づき、ラブの顔を覗き込む。
暗くてよく見えない。
じっと見つめていると、だんだんとラブの顔の輪郭がはっきりしてくる。
わたしの瞳が、少しずつ暗闇に順応していくのがわかる。
ラブは目を閉じている。そして眠っている……ふりをしている。
眠ってるふり、どして?
まさか……わたしを待っていた?
わたしは心の中で勝利の雄叫びをあげた。
もう遠慮はしないわ。
わたしはラブのぷっくりとした可愛い唇に強引にくちづける。
狸寝入りをしていたラブは、急襲に堪えられず目を大きく開く。
「んんー!んんんーーー!」
わたしは舌をこじ入れようとするが、ぴったりと閉じた並びの良い歯が邪魔をする。
すかさず鼻をつまんで息の抜け道を塞ぐ。
我慢が出来なくなり、ぷはあっ!!とラブが勢い良く息を吸い込んだその隙に、無理矢理に舌をこじ入れた。
ラブの舌は、始めこそ逃げ惑っていたが、やがて鬼ごっこでは敵わないと観念したようだ。おとなしく従順になる。
初めてする大人のキスに酔いしれ油断しているわたしに、ラブの舌が反撃を開始した。
絡め取られ、ねぶられ、きつく吸われた。
そのあまりの快感に、頭の芯が痺れていく。
ボーッとして危うく我を忘れそうになった。
ようやく我に帰ると、急いでラブの上に被さり、彼女のパジャマのボタンをはずしていく。
ラブは寝る時はノーブラ。
前をはだけると、綺麗な双子の丘が見えた。頂きには桃色の果実が色づいて、見るものを桃園へといざなう。
わたしは喉の渇いた旅人のように、その果実をもいでいく。
果汁が出ている訳ではないのだが、不思議と甘く感じ、何度も何度もついばみ、わたしは欲望で喉を潤す。
「せつなぁっ……そんなに吸っちゃ、あたし、おかしくなっちゃうよぅ……」
とろんと潤んだ瞳で、ラブは甘い声を漏らした。
そんな瞳をして、そんな声を上げて、わたしが止められるはず、ないじゃない。
ラブの下半身を見ると、すでにパジャマの下は身につけておらず、下着だけ。
下着を脱がせると、粘っこい糸がキラキラと月光を反射する。
「ひとりでしてたのラブ、ダメじゃない……」
「だってぇ……せつなが来てくれないんだもん……」
「わたしだって、毎晩ずっと待ってたのに……」
「じゃあ、お互いに……?」
わたしは返答のかわりに、ラブの叢をかきわけ、最も敏感な部分に指で触れてみた。
びくん!
ぬかるみの中に、硬く尖るラブの秘芯。優しく優しく、いたわるように撫であげる。
びくびくと快楽に肢体を震わせるラブの美しさに、見とれながら、わたしは反対の指で自らの泉を汲み出す。
「んんっ……ラブ……我慢しなくていいのよ……」
「ふあっ……せつな、あたし……やあっ!あああああっ!!」
ふたり同時に果て、抱きしめ合うわたし達。
どちらからともなく、見つめ合い、唇を合わせた。
今度も容赦なく、ディープなくちづけ。
素敵なホワイトデーになったわね、ラブ。
最終更新:2010年02月26日 20:58