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避2-3

 明日はホワイトデー。
 バレンタインデーにキスをしたわたし達は、あれからも何度もキスをする仲になっている。
 だけど……。
 キスだけ。本当にキスだけ。それも、小鳥がくちばしの先端で、そっと果実をついばむような可愛いものばかり。

 わたしは毎晩、ベランダの鍵が開いているか確認してから眠る。
 ベッドに入り、思うことはいつも同じ。
 今夜こそ、ラブが来てくれるかもしれない。
 だけどそれは、決して叶うことのない願いで。
 まんじりともしないで夜を明かし、空しく朝を迎えたことも、一度や二度ではなかった。
 ラブに触れたくて、触れられたくて、毛布の中で熱くなる身体を何度となくよじった。

 もう待てない。だって明日はホワイトデーなんだもの。

 わたしは今夜、初めて自分からベランダをつたって、ラブの部屋にそっと入る。
 寝息が聞こえない。やけに静かすぎる。ラブは寝ているのだろうか。
 ベッドに近づき、ラブの顔を覗き込む。
 暗くてよく見えない。
 じっと見つめていると、だんだんとラブの顔の輪郭がはっきりしてくる。
 わたしの瞳が、少しずつ暗闇に順応していくのがわかる。

 ラブは目を閉じている。そして眠っている……ふりをしている。
 眠ってるふり、どして?
 まさか……わたしを待っていた?
 わたしは心の中で勝利の雄叫びをあげた。

 もう遠慮はしないわ。
 わたしはラブのぷっくりとした可愛い唇に強引にくちづける。
 狸寝入りをしていたラブは、急襲に堪えられず目を大きく開く。
「んんー!んんんーーー!」
 わたしは舌をこじ入れようとするが、ぴったりと閉じた並びの良い歯が邪魔をする。
 すかさず鼻をつまんで息の抜け道を塞ぐ。
 我慢が出来なくなり、ぷはあっ!!とラブが勢い良く息を吸い込んだその隙に、無理矢理に舌をこじ入れた。

 ラブの舌は、始めこそ逃げ惑っていたが、やがて鬼ごっこでは敵わないと観念したようだ。おとなしく従順になる。
 初めてする大人のキスに酔いしれ油断しているわたしに、ラブの舌が反撃を開始した。
 絡め取られ、ねぶられ、きつく吸われた。
 そのあまりの快感に、頭の芯が痺れていく。

 ボーッとして危うく我を忘れそうになった。
 ようやく我に帰ると、急いでラブの上に被さり、彼女のパジャマのボタンをはずしていく。
 ラブは寝る時はノーブラ。
 前をはだけると、綺麗な双子の丘が見えた。頂きには桃色の果実が色づいて、見るものを桃園へといざなう。
 わたしは喉の渇いた旅人のように、その果実をもいでいく。
 果汁が出ている訳ではないのだが、不思議と甘く感じ、何度も何度もついばみ、わたしは欲望で喉を潤す。

「せつなぁっ……そんなに吸っちゃ、あたし、おかしくなっちゃうよぅ……」

 とろんと潤んだ瞳で、ラブは甘い声を漏らした。
 そんな瞳をして、そんな声を上げて、わたしが止められるはず、ないじゃない。
 ラブの下半身を見ると、すでにパジャマの下は身につけておらず、下着だけ。
 下着を脱がせると、粘っこい糸がキラキラと月光を反射する。

「ひとりでしてたのラブ、ダメじゃない……」

「だってぇ……せつなが来てくれないんだもん……」

「わたしだって、毎晩ずっと待ってたのに……」

「じゃあ、お互いに……?」

 わたしは返答のかわりに、ラブの叢をかきわけ、最も敏感な部分に指で触れてみた。
 びくん!
 ぬかるみの中に、硬く尖るラブの秘芯。優しく優しく、いたわるように撫であげる。
 びくびくと快楽に肢体を震わせるラブの美しさに、見とれながら、わたしは反対の指で自らの泉を汲み出す。

「んんっ……ラブ……我慢しなくていいのよ……」

「ふあっ……せつな、あたし……やあっ!あああああっ!!」

 ふたり同時に果て、抱きしめ合うわたし達。
 どちらからともなく、見つめ合い、唇を合わせた。
 今度も容赦なく、ディープなくちづけ。
 素敵なホワイトデーになったわね、ラブ。
最終更新:2010年02月26日 20:58