酒2-757

せつな…
せつなに会えない時間がこんなに辛いなんて思わなかった。
いつもあたしの隣にいた。
いつでも手の届く距離にいた。
いつでも笑いあえた。
せつな…
せつな会いたい…


 パコーン!

「痛った…何するのせつな。てか何?そのスリッパ。亜樹子謹製って書いてあるよ」

「知らないわよ。それより私がお風呂に入ってる間、何1人でベランダで黄昏てるのよ?」

「だって、せつながお風呂の時って寂しいんだもん。せつな一緒にお風呂入ってくれないし…」

「当たり前でしょー。一緒にお風呂入るとラブ見境なくなるじゃない。お母さん達に声聞かれたらどうするのよ」

「そっちの方がコーフンするくせ…」

 パッコーーン!!

「痛ったぁ…今度は天誅って書いてある…」

「コーフンするわけないでしょ!!」

「そうかなぁ…じゃあ誰かに見られるかも知れないここで試して…」

 バッコーーーン!!!

「痛たた…今度はおバカって…」

「もうっ!!! 何考えてるのよっ!!!! ベランダで出来るわけないでしょっ!!!!!」

「しょうがないなぁ…もう、えいっ」

「きゃっ、何!?」

「エヘヘ、お姫さまだっこだよ。せつな好きだもんね」

「ちょっ…こんなことで誤魔化され…」

“CHU”

「!!!!!!!!」

「このままベットにちょっこぉー」

「えっ!? ええっ!?………………やさしく…してね」

「わははー、今夜も幸せゲットだよ!!」
最終更新:2010年02月28日 00:55