「ラブ、今度の日曜日買い物に行かない?」
「ごめんせつな、その日は大輔とデートなんだ。
...なーんて、エイプリールフールでしたー。」
ちょっとせつな、何してるの?
何書いてるの?お世話になりましたって何?
ちょっと、エイプリールフールだってば。
何で荷物まとめてるの?
ねぇ、もしかしてエイプリルフール知らなかったっけ?
えっとね、うそついてもいい日なの。
え?言っていい嘘とそうでない嘘がある?
たはー私バカだからさ、その辺のさじ加減っていうの?全然解らなくて...
って、ホホエミーナ来ちゃったじゃん!
冗談だってば!機嫌直してよせつな!
あー、せつなが帰るって言うのは嘘だったんだ。
逆に騙されちゃったよ。失敗失敗。
あ、美希たん。よーし、今度は……。
「みーきたん」
「あら、ラブ。どうしたの?……さてはエイプリルフールだから嘘でもつきに……
言っておくけど、あたしはラブに騙されたりなんかしないわよ?」
わ。さすが美希たん鋭い。手強そう……。
でも一応……。
「違う違う。あのね、ブッキーに相談されたんだけど、もう美希たんと別れたいんだって
……なーん……てウ……」
あれ?美希たんどうしたの?
肩がブルブル震えてるけど。唇ぎゅって噛み締めてるし……。
あ、なんか目がどんどん潤んでいくような……。
「う……く……ヒック……」
あーついに顔を覆って泣き出しちゃった……。
どうしよう……。
「あ、あはー。え、エイプリルフールでしたー」
あ……な、何?み、美希たんの周囲が歪んで見える。
も、もしかして相当怒ってらっしゃる?怒りのオーラ?
顔つきも美鬼たんモードに変わってるし……。
それになんでバッグを振りかぶって―――――……。
スパーン!!!
あいたたた。
美希たんったら、バッグの角で殴るんだもの。
懲りずにいくよ!
「あらラブちゃん、いらっしゃい。どうしたの?」
「うん、実はね...せつなが美希たんと
キスしてるとこ、見ちゃったんだ...」
「ええっ!そんな...」
「しかも、ぎゅーっと抱き合いながら」
「そうなの...」
「...なーんて、エイプリルフールでしたー!」
って、ブッキー何で上目遣いなの?
そんなに下から寄られると、服のすき間から、その、
おぉぉ谷間くっきり、いやそうじゃなくて、えっ?何?
これで私も気持ちを解放できる?
何の気持ち?どうしてあたしに寄ってくるの?
顔近い、顔近いよ!エイプリールフールだって!
知ってるでしょ!うそついてもいい日!
私の気持ちは嘘じゃないって何?
はわわわわ、唇近いよ!くちびr...んんっ!んっ!
んっ...
ふあ……ブッキーの唇やーらかい……。
押し付けてくる身体もふわふわで……。
もう……抱きしめたくなっちゃうよ。
ぎゅ……。
あ、あれ?なんか背後から殺気が……。
「ラ~ブゥ……!!」
「何やってるのよ……!!」
ふぇ?こ、この声は!?
「せ、せつな!?美希たん!?」
「随分と熱いラブシーンね……覚悟は出来てるの?ラブ……」
「ブッキーの唇はあたしだけの物なんだから……」
い、いや違うんだって!二人とも!!
こ、これはあたしが誘ったんじゃなくて、ブッキーが―――。
「ふぇ~ん!!ヒドイわ!ラブちゃん!!」
「え!?ぶ、ブッキー?」
「嫌がるわたしの唇を無理矢理奪うなんて……あんまりだわ……」
は、はあ?
な、何言ってるのよブッキー。
キスはそっちの方から――――――。
「ラァ……!!」
「ブゥ……!!」
ちょ、ちょっと二人ともあたしの話を――――――!!
ポカッ!バキッ!ボスッ!ドカッ!
た、助け……て……。
「うふふ」
え?な、何でブッキー笑ってるの?ぺロッと舌まで出しちゃって。
「エイプリルフール、でした♪」
そ、それはあんまりだよ……ブッキー―――――……。
最終更新:2010年05月04日 23:22